デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

話題

映画『傘少女 ―精霊たちの物語―』の感想

中華映画特集上映「電影祭」で9/13から東京・神奈川で期間限定上映されている映画、『傘少女 ―精霊たちの物語―』(公式サイト)を観てきました。そこで過度なネタバレなしで感想を。日本における作品の知名度から、あまり気にする必要はないかもしれませんが…

映画『ゴジラ-1.0』の感想 邦画と特撮、アニメに寄せて

ネタバレなしです。11/3公開の映画『ゴジラ-1.0』(公式サイト)の感想です。初回の鑑賞で面白かったので、この時期の感想ならば鑑賞前後どちらでも楽しめる記事を、と思い立ちました。※画像をタッチ・クリックすると対ゴジラ篇の予告編(YouTube)が再生でき…

もう一つのバッハ『ゴルトベルク変奏曲』(コフレル編)

こんな時代だからこそ、ジャケットをデカデカと載せた上にチョロっと鑑賞の備忘、で終わりたくないものだ。文章でも呟きでも。もう呟き、じゃなくなったか。他意はない。などと書くだけでもうアリアリか。いやむしろ、自戒を込めている。ちょっとスマホやPC…

異星人を相手の後か、その前か 『地球防衛軍』(1957)・4Kデジタルリマスター版の感想

「午前十時の映画祭13」で8/4上映開始の『地球防衛軍』(1957)・4Kデジタルリマスター版を観てきたので感想です。今は同名のゲームシリーズの方が有名でしょうか。今回の感想は作品に纏わる話だけでなく、映画館での体感・4K版の映像・音響諸々に書ければと…

映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』に寄せて

話題作は人の入りが落ち着いてから、が良い気がしてきました。6/30公開の映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(公式サイト)の感想です。ストーリーを事細かに書いたりはしませんが、ネタバレありです。観た人向けの感想です。本作はシリーズ物で…

指揮者・宇野功芳の芸術

ニュースになって世間が騒ぐタイミングではなく、その前後で粛々と話題にするのが好きである。偏屈と言われるだろうが、人と一緒になって騒ぐのが生来好きではないし、話題より自分が目立ちたいだけ、などと思われたくない。何より自分にとって一過性で済ま…

今更電子辞書の魅力を思う

電子辞書をここ最近趣味でも使っている。たまにはPCやスマホを気にせず、読書をしたい。そのときの調べ物用である。ネットで検索して「〇〇ってよく使いますよね? 〇〇の意味について調べてみました」といった定型文から始まる記事を一々読みたくないし、そ…

年の初めに『空の大怪獣 ラドン』(1956)4Kデジタルリマスター版の感想

現在開催中の「午前十時の映画祭12」で『空の大怪獣 ラドン』・4Kデジタルリマスター版を観てきました。本作は久々の正月興行でしょうか。『モスラ』に続いて楽しみにしていた作品。空飛ぶ怪獣の作品が続きますね。まあ、ゴジラも空を飛べますが⋯。今回は映…

2022年の話題雑談 音楽と日常 ウクライナ国立歌劇場管弦楽団の「第9」

音楽が好きでたまに記事を書いているが、実は音楽に救われた、支えられたという感覚や経験は、あまりない。精神的、身体的につらいとき、正直そういうときは音楽鑑賞や演奏どころではない。やはり趣味に没頭するには、安定した日常生活や社会の安寧がある程…

ちょっと知らないシューベルト

こういうプログラムが、普段着の演奏であり、実は聞き逃せないものではないか。そんなことを思わせてくれる演奏会だった。10/21にブロムシュテットが指揮するNHK交響楽団の定期公演(Cプログラム)を聴いた。曲目はシューベルトの交響曲第1番と第6番である。…

年の瀬に『モスラ』(1961) 4Kデジタルリマスター版の感想

クリスマス・イブに映画『モスラ』(1961 東宝)を観てきました。4Kデジタルリマスター版の発表と上映が予告されており、記事タイトル通り楽しみにしていた作品。4K版の上映情報や制作過程は下記リンクやYouTubeが詳しいのでどうぞ(※2022/1追記:YouTubeの…

『日本映画音楽の巨匠たち シンフォニック・フィルム・スペクタキュラー 12』を聴く そして観る

芸術の秋、と意気込まなくとも年中容易に芸術に触れることができるようになった。殊に音楽や映画は種々の配信・DLサービスが充実してきた。ホールや映画館に行かなくとも、ディスクを購入しなくとも、自宅で楽しめるケースが少なくない。そこで私などは最近…

映画『トゥルーノース』に寄せて

アニメ映画『トゥルーノース』(公式サイト)が上映されていたので感想です。ネタバレは一応ありですが、詳細なあらすじ列挙ではなく、観ていればわかる程度の内容です。題材もさることながら、アニメーション作品であること、音楽にも期待して。都内で上映…

ちょっと「良い話を聞いた」気分になる読書

日常生活で、自分から見て先輩・年長者と言われる人たちと会話をする機会がある。昨今の状況から、そんな機会はだいぶ減ってしまったかもしれないが、バイト先・会社での宴席や各種レジャーの集まり、家族・親戚づきあいといったものだ。そこで食事をしたり…

言葉について検索する前に『日本語相談』を読んでおく

文章を書いていると、言葉の意味や語源・用法がふと気になることがある。辞書を引けばよいのだろうが、PCを使っているとネットで済ませがちだ。そこで検索をすると、出典も不明な上に、素人が書いたのか専門家が書いたのかすらよくわからない記事がヒットす…

ベートーヴェンの交響曲と日常04:ヴォルフガング・サヴァリッシュ

1月は比較的ベートーヴェンを聴いているように思う。12月に第9や全曲演奏でも馴染みあるベートーヴェンだが、私は年末にそこまで入れ込まない。むしろ年明け、家にいるとき、取り敢えず聴きたくなる作曲家の一人だ。日常はまだまだ不確かな状況が続くが、幸…

情報操作という”古典”

新聞やテレビの情報は嘘ばかり、本当のことはネットに書いてある、ニュースの中身よりも付随するコメントやSNSでの反応の方が気になる⋯。情報に触れたり求めたりするとき、こんなことを無意識あるいは意識的に思い浮かべて行動に移していないだろうか。いや…

発出した後、された後に『論語』

今世間のことがとても気になる。ニュースを慎重に見るようになった。だが草の根にまで新情報を求めてはいない。まして床屋政談ならば、既に各種メディアに溢れている。気にしているだけでは有意義な自宅の過ごし方ではないと、普段の生活に加え、教養を意識…

新年音楽始め2021

元旦は毎年、私撰ニューイヤーコンサートと称して景気づけに良さそうな音楽を聴いている。⋯のだが、どうも今年は気分がのらない。せめて自分くらい景気づけたいものだが、実はこういう状況で特別音楽を心の支えにする性分でもない。あまり気分と関係なく音楽…

2020年の話題雑談 平常運転に潜むメッセージ

今年はやれ年末だ、1年の締めくくりだという気分にならないですね。静かで目に見えない不安に気が滅入ることは、ようやくなくなりましたがね。でも、これからどうなるかわかりませんよ。誰にもわかりませんよ。ニュースを慎重に受けとめつつ、巷に溢れる憶測…

CD『伊福部昭の純音楽』を聴く

伊福部昭はまだまだ知られていない、と思っている。ひたすら知名度があればよい、というわけではない。それは承知の上で、それにしても、という意味だ。数々の蘇演から新音源、新作の発表、80年代から数えても40年経とうとしている。2014年の生誕100年もファ…

ベートーヴェンの交響曲と日常03:小林研一郎

今年はいつもの年末とは違う、と残念ながら思う。日頃から世を取り巻く問題に自分が何かしら影響を与えているとは、記事の発信頻度から考えても到底あり得ないことかと思う。一方の私は世の状況に、大いに影響を受けた。特に日常で、趣味の音楽を聴きたいと…

生き続けるヒーローを支えるもの 『ウルトラマンになった男』(古谷敏)

映像作品のスタッフ・関係者の話に興味はある。今回紹介するような書籍や情報を漁ることもある。だが作品にそのものについて語るときに、なるべく引き合いに出さないようにしている。それはなぜか。作品に対する先入観や偏見を与えたり、曲解させてしまって…

ベートーヴェンの交響曲と日常02:レナード・バーンスタイン

音楽でもその他趣味何でもよいが、”定番”から入って、”定番”から離れ、”定番”に戻ることがないだろうか。クラシック音楽を聴き始めた頃は、まずラジオで聴くか図書館でCDを借りていたと思う。インターネット上はまだショップはおろか音源の情報も乏しく、今…

ベートーヴェンの交響曲と日常01:ヴァーツラフ・ノイマン

クラシック音楽で、刺激を求めることが少なくなってきた。かつては「激烈」「白熱」とか、「空前絶後」「この演奏を知らずして〇〇(曲名、演奏者名)は語れない」⋯この手の宣伝文句がついた音源(特にライブ録音で見かけた)を積極的に聴いていたと思う。い…

音楽と現実と夢 漫画『マエストロ』の感想

ようやく、遅ればせながら『マエストロ』(著:さそうあきら アクションコミックス 全3巻)を読んだ。映画化もされたというのに、繰り返すが本当に今更という気がする。電子書籍化されているが、新装版が既に投げ売り状態だったので手に取った。マエストロ …

ベートーヴェンの交響曲と日常:序 スウィトナー

2020年はベートーヴェン(1770-1827)の生誕250周年にあたります。実は正月にささやかにお祝いする記事を書いたのですが、そのときは今年がこんなことになるなんて、思ってもみませんでした。音楽の話題をしている場合か。音楽記事を更新しつつも、そんな気…

CD『ゴジラ伝説 V』を聴く

ふと思い出して聴き直したのだが、『ゴジラ伝説 V』(キングレコード)は、やはり良くなかった。聴いていて面白くなかった。つまらなかった。感想を書いておきたい。ゴジラ伝説 Vアーティスト:井上誠 他キングレコードAmazon選曲はなかなか好きだ。私が好き…

非常時に非常時の食事に寄せて

自宅で仕事をするようになったのだが、むやみに外に出るわけに行かない。最低限の買い物以外はどこにも出かけない。元々それほど外出する性分ではないので、家にいることの窮屈さはさほど感じなかったものの、ある種の緊張感はそれなりに持続させてきたつも…

記入もチェックもミスなく そしてナメない

進学や就職といった新生活を始めると、書類に記入したり、文書を作成する機会が増える。届出書、申請書、報告書⋯。何度も書き直したり、記入漏れがあって期日ギリギリの手続きになった経験もあるのではないだろうか。この時期そういった書類を頻繁にチェック…

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