デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

アート

映画『ゴジラ-1.0』の感想 邦画と特撮、アニメに寄せて

ネタバレなしです。11/3公開の映画『ゴジラ-1.0』(公式サイト)の感想です。初回の鑑賞で面白かったので、この時期の感想ならば鑑賞前後どちらでも楽しめる記事を、と思い立ちました。※画像をタッチ・クリックすると対ゴジラ篇の予告編(YouTube)が再生でき…

邦画と特撮、アニメに寄せて 映画『君たちはどう生きるか』の感想

7/14公開の映画『君たちはどう生きるか』を観てきたので感想です。ネタバレあり。個人の体感ですが、事前に宣伝しないと「上映してたの?」という人が公開後身近に結構いました。この戦略が功を奏したかどうか、商売のことは私には関係ないものの、日々スマ…

もう一つのバッハ『ゴルトベルク変奏曲』(コフレル編)

こんな時代だからこそ、ジャケットをデカデカと載せた上にチョロっと鑑賞の備忘、で終わりたくないものだ。文章でも呟きでも。もう呟き、じゃなくなったか。他意はない。などと書くだけでもうアリアリか。いやむしろ、自戒を込めている。ちょっとスマホやPC…

映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』に寄せて

話題作は人の入りが落ち着いてから、が良い気がしてきました。6/30公開の映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(公式サイト)の感想です。ストーリーを事細かに書いたりはしませんが、ネタバレありです。観た人向けの感想です。本作はシリーズ物で…

チャイコフスキー 交響曲第4番ヘ短調Op.36の名盤

チャイコフスキーの交響曲第4番ヘ短調Op.36で、お薦めの録音を紹介します。第5番を既に紹介しました。 この類の記事でいつも駄弁っているのですが、やはり”名盤”と記事タイトルに冠すると外部からのアクセスが良好ですね。そういえば「決定盤」だ「特選盤」…

指揮者・宇野功芳の芸術

ニュースになって世間が騒ぐタイミングではなく、その前後で粛々と話題にするのが好きである。偏屈と言われるだろうが、人と一緒になって騒ぐのが生来好きではないし、話題より自分が目立ちたいだけ、などと思われたくない。何より自分にとって一過性で済ま…

邦画と特撮、アニメに寄せて 映画『シン・仮面ライダー』の感想

ネタバレありです。3/17公開の映画『シン・仮面ライダー』を観てきたので感想です(公式サイト)。事細かにストーリーを書いたりはしませんが、観た人向けの内容かと思います。 ※画像をタッチ・クリックするとプロモーション映像 A(YouTube)が再生できます。…

2022年の話題雑談 音楽と日常 ウクライナ国立歌劇場管弦楽団の「第9」

音楽が好きでたまに記事を書いているが、実は音楽に救われた、支えられたという感覚や経験は、あまりない。精神的、身体的につらいとき、正直そういうときは音楽鑑賞や演奏どころではない。やはり趣味に没頭するには、安定した日常生活や社会の安寧がある程…

邦画と特撮、アニメに寄せて 映画『すずめの戸締まり』の感想

11/11から公開中の映画『すずめの戸締まり』(公式サイト)を観てきたので感想です。公開から一ヶ月以上経ちますので、ネタバレも含みます。※画像をタッチ・クリックすると予告(YouTube)が再生できます。 それにしても今回、実は公開初日に観に行ったのです…

邦画と特撮、アニメに寄せて 映画『シン・ウルトラマン』の感想

ネタバレありです。5/13公開の映画『シン・ウルトラマン』を観てきたので感想です(公式サイト)。詳細なあらすじを並べたりはしませんが、観た人には分かる内容だと思います。感想は目次と前書きでワンクッション置きます。※画像をタッチ・クリックすると特…

『日本映画音楽の巨匠たち シンフォニック・フィルム・スペクタキュラー 12』を聴く そして観る

芸術の秋、と意気込まなくとも年中容易に芸術に触れることができるようになった。殊に音楽や映画は種々の配信・DLサービスが充実してきた。ホールや映画館に行かなくとも、ディスクを購入しなくとも、自宅で楽しめるケースが少なくない。そこで私などは最近…

『ガールズ&パンツァー最終章 Episode1~3 オリジナルサウンドトラック』の感想

5/12に『ガールズ&パンツァー 最終章 Episode1~3 オリジナルサウンドトラック』のCD、音源が発売・配信されています。待ちに待った『最終章』のサントラ第1弾です。今回はこのサントラの感想と雑談です。アニメ『ガールズ&パンツァー 最終章』オリジナルサ…

2020年の話題雑談 平常運転に潜むメッセージ

今年はやれ年末だ、1年の締めくくりだという気分にならないですね。静かで目に見えない不安に気が滅入ることは、ようやくなくなりましたがね。でも、これからどうなるかわかりませんよ。誰にもわかりませんよ。ニュースを慎重に受けとめつつ、巷に溢れる憶測…

CD『伊福部昭の純音楽』を聴く

伊福部昭はまだまだ知られていない、と思っている。ひたすら知名度があればよい、というわけではない。それは承知の上で、それにしても、という意味だ。数々の蘇演から新音源、新作の発表、80年代から数えても40年経とうとしている。2014年の生誕100年もファ…

生き続けるヒーローを支えるもの 『ウルトラマンになった男』(古谷敏)

映像作品のスタッフ・関係者の話に興味はある。今回紹介するような書籍や情報を漁ることもある。だが作品にそのものについて語るときに、なるべく引き合いに出さないようにしている。それはなぜか。作品に対する先入観や偏見を与えたり、曲解させてしまって…

音楽と現実と夢 漫画『マエストロ』の感想

ようやく、遅ればせながら『マエストロ』(著:さそうあきら アクションコミックス 全3巻)を読んだ。映画化もされたというのに、繰り返すが本当に今更という気がする。電子書籍化されているが、新装版が既に投げ売り状態だったので手に取った。マエストロ …

CD『ゴジラ伝説 V』を聴く

ふと思い出して聴き直したのだが、『ゴジラ伝説 V』(キングレコード)は、やはり良くなかった。聴いていて面白くなかった。つまらなかった。感想を書いておきたい。ゴジラ伝説 Vアーティスト:井上誠 他キングレコードAmazon選曲はなかなか好きだ。私が好き…

『交響曲ガールズ&パンツァー』の感想

3/11に『交響曲ガールズ&パンツァー』のCD、ハイレゾ音源(e-onkyo他)が同時発売されています。ガルパンの新たな音楽世界を楽しみにしていたファンも少なくないでしょう。交響曲ガールズ&パンツァーアーティスト:浜口史郎ランティスAmazon さらにさらに今…

青春から”今”に通じるものは 亀井勝一郎『青春論』

青春について書かれた本を、「青春時代」とされる年齢の頃には、多分手に取らなかった。”中学生でもわかる~”みたいなタイトルの本を中学時分に敬遠していたのと似たような、ごく感情的なものだと思う。ところが自分自身だけでなく、他人の生き方や考え方ま…

ベートーヴェンの『新年おめでとう』

おめでとうございます。2020年はベートーヴェン(1770-1827)の生誕250周年です。おめでとうございます。またすぐに没後200年がやってきますね。生誕300周年も何とか祝いたいものです。はてなのサービスでね。寿命以外に地味な懸念を生じさせておきました。…

2019年クラシック音楽他の話題雑談

今年は音楽の楽しみ方が落ち着いた。まず配信・ダウンロードサービスの使い方にもすっかり慣れ、かつてのような大量購入がなくなった。やはり気になる音源を購入前に「検索」「(全部)聴いてみる」ができる恩恵はとてつもなく大きい。ディスクをコレクショ…

レーグナーとベートーヴェンの余白

年末この時期になると、ベートーヴェンの話題をしておこうか、という気になる。もちろん”第9”一曲だけの話でもいいのだが、毎年一回は交響曲全集の話題を記事にしているので、それにかこつけて。1曲だけでなく、ベートーヴェンの交響曲は全集で是非。 ハイン…

映画『ジョーカー』に寄せて

10/4公開『ジョーカー』の感想です。ネタバレありです。ただ時期も踏まえ、詳細なあらすじ紹介やストーリーの核心に触れたりはしていません。観た人がわかる程度の内容に留めたいと思います。事前情報、知識としては映画『バットマン』(1989)以降の『バッ…

鑑賞前に知ってしまった情報に寄せて

悪あがきしてもしょうがないのは分かっている。このご時世、ひとつの作品に対してありとあらゆるところから情報が入ってくる。それでもまだ見知らぬ、公開・発表されたばかりの作品については、鑑賞前に「それは知りたくなかった」という話題にぶつかってし…

PCゲームと落語の接点から

唐突だが、学生時分までは落語に全く興味がなかった。テレビで観てもサッパリ面白さがわからなかった。ありがちな話だと思うが、TV番組『笑点』の大喜利を観て「落語ってあんなものか」と勘違いしていた。そのせいで、本当の落語を知って余計に「つまらない…

SpotifyとNMLでクラシック音楽 その14 ドヴォルザーク

今回はこの作曲家を紹介してなかったのか、という有名曲を抱えたこの人物です。曲を聴けば「ああ、あの曲ね」で済む、凄いことですよ。こういう作曲家と曲こそ、音楽が手軽に聴けるようになった今、向き合っておきたいものです。初期は作曲家名でやってたの…

映画『ロケットマン』に寄せて

8/23公開の映画、『ロケットマン』を観てきたので感想と紹介を。ネタバレありです。といってもいつも通り、あらすじ紹介やいきなりストーリーの核心に触れたりせず、観た人が「ああ、あのことね」とわかる程度の内容に留めたいと思います。事前知識ほぼなし…

マンネリと定番と 志村けん一座第14回公演 志村魂

手元に残している日刊スポーツ2004年1月4日版の切り抜きに、コメディアン・志村けんのインタビューが載っている。以前はネットでも見かけたが、現在は閲覧することができないかもしれない。その中で当時から言われていた、芸の「マンネリ」化についてこう答…

指揮:山田一雄に期待して・・・その3 山田一雄とベートーヴェンの交響曲

没後20周年(2011)・生誕100周年(2012)を迎えて以来、細々と音源が発掘されている指揮者の山田一雄(1912-1991)だが、これまで2回ほど録音について語った。 しかしこの2回いずれも、「なんか話に聞くより残された録音はイマイチっすね」みたいな話題を誤…

聴いて観て、観て聴いて CD『佐藤勝音楽祭』

久々に、これを楽しみにしていた、というCDが発売された。『佐藤勝音楽祭』(スリーシェルズ)のことである。2017/7/30・渋谷区文化総合センター大和田さくらホールでのライブ録音。正直お蔵入りの不安がよぎっていた所だった。生粋の映画音楽作曲家、佐藤勝…

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