デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

新年音楽始め2021

元旦は毎年、私撰ニューイヤーコンサートと称して景気づけに良さそうな音楽を聴いている。⋯のだが、どうも今年は気分がのらない。せめて自分くらい景気づけたいものだが、実はこういう状況で特別音楽を心の支えにする性分でもない。あまり気分と関係なく音楽を聴いたり聴かなかったりすることだってある。まあ「音楽に救われた」という話を大袈裟にするよりは、むしろ人間味があるのではないか。自分で書いたら世話ないか。


そうだ、今年は丑年ですね。年賀状の話題で確認するだけでなく、音楽の話題にでも絡めますか。ということでミヨーの『屋根の上の牛』。実は牛あんまり関係ない曲みたいですがね。能天気な曲ですか。そうですか? ギロの存在感も良いですが、案外聴かせる演奏となると少ない曲。結構平板に演奏しちゃうのね。

その辺りをバーンスタイン指揮フランス国立管弦楽団の録音は上手くアクセントつけてます。後半が聴きもの。このボックス、ボーナストラックがあるのですが、CDのみ収録です。他の収録曲も良い演奏の上、さほど高くないので持っていても損はないと思います。



An American in Paris

An American in Paris

余談ですが、PRAGAから出ているミヨーの作品集はジャケットがコラージュで、演奏も珍しいので集めてました。まだ配信されていないのが残念。

Milhaud;Boeuf Sur Toit Vol1

Milhaud;Boeuf Sur Toit Vol1


牛で続くのは、ビゼーのオペラ『カルメン』より「第1幕への前奏曲」(「闘牛士」)。有名すぎて、飽き飽きしてますか? せっかくなのでちょっと面白いものを。パターネ指揮シュターツカペレ・ドレスデンの演奏(抜粋)は、この1曲だけでもちょっと聴いてほしい。速めのテンポに、シンバル協奏曲かよ、という録音です。



最後に信時潔がチェンバロ用にまとめていた<東北民謡集>より、チェンバロによる演奏の『南部牛追唄』と『さんさ時雨』。アルバム『チェンバロ・レボリューション』(チェンバロ:有橋淑和)収録。この楽器でこの選曲とは、独創的。『さんさ時雨』なんて、琴じゃないです、チェンバロですよ。ひっそりとではあるが、Spotifyにあって嬉しかったアルバム。



こんなところから、今年は始めます。

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