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生誕110周年・ショスタコーヴィチ交響曲全集を聴く 第3回 交響曲第3番

新生メロディアから発売されたショスタコーヴィチの生誕”110”周年記念の交響曲全集ボックス(10枚組 MEL CD 10 02431)から、今回は交響曲第3番『メーデー』の話です。

Shostakovich: All Symphonies

Shostakovich: All Symphonies

ただでさえ前回の交響曲第2番から結構間隔が空いているのだから、あと1ヶ月位待てばいいのにって? いやいや、連載記事は完結させてこその需要もあるわけで。それに何と言っても、この後に控える第4番以降に早く辿り着きたい。

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まず第3番は第2番と同様、演奏会で聴く頻度は限りなく少ないです。全集を作るときに録音、または他の交響曲と一緒にライブ録音みたいな感じでしょうか。編成としても最後に合唱が入ったりして、まあ面倒くさいのだろうなという印象がありますな。

平易で聴きやすいと思う。ただ、イマイチ面白く感じない。冒頭の雰囲気からして、ショスタコーヴィチの音楽の匂いを漂わせているのに。よく言われる後半でダレるのか? そもそも単一楽章だと交響曲を聴いている気がしない? そうやって聴き進めると最後に合唱が入ってくる。その内容にピンとこないせいか?
 
そんなことを考えながら聴いていましたが、個人的にはこのバージョンも聴いてみたかった。ますます演奏頻度が下がっていたでしょうが。以下引用:

ショスタコーヴィチは当初この交響曲に「機関銃」-特別に組み立てられた木製の爪車-のためのパートを設けていたが、楽譜が出版されると、そのパートは削除されていた、と当時を知る者は振り返っている。
(『ショスタコーヴィチ ある生涯』P.76 アルファベータ)

そうそう、生誕”110”周年記念の交響曲全集ボックスは、音楽配信サイトSpotify無料から聴くことができます。Spotifyにはその他交響曲全集を始め、CD化されていないショスタコ作品もゴロゴロしているので是非この機会に。
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記念ボックスにはコンドラシン指揮モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏が収録されている。何というかこの、取り敢えずコンドラシンの演奏入れときゃいいや、という感じ。まあ、実際2番と同じ傾向の、耳をつんざく音響世界が堪能できる演奏です。

そういえばコンドラシンの交響曲全集って、また廃盤になって市場で中古価格が高騰してるみたいですね。どうせまた再発されるでしょうに・・・。ちなみにコンドラシンの全集もSpotifyにありまっせ。全曲無料で聴けます。しかも新生メロディアの良復刻。CDを買うにしても、まずは聴いてみるのは如何でしょう。
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CDでも音源でも復刻されていない録音から、モートン・グールドがロイヤル・フィルを指揮したレコード(RCA SB6755(LSC3044))を。第2番(こちらも復刻されていない)とのカップリング。これは上手い。この飽きさせない音の運び、現代作品をもっと聴いてみたくなる。レコードは比較的市場に出回っていて、かつプレミアもそれほどついていない印象。
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かつてモートン・グールドも日本での評価は芳しくなかったようだが、どうしてどうして、聴かせる録音を多く残している指揮者だ。復刻CDのボックスでは、ニールセンも凄いキレ。このボックスに上記録音を入れて欲しかったのだが叶わなかった。

モートン・グールド/シカゴ交響楽団とのRCA録音全集(6CD)

モートン・グールド/シカゴ交響楽団とのRCA録音全集(6CD)


全集を作っている指揮者としては、ロストロポーヴィチの録音が気に入っている。ロストロポーヴィチが指揮したショスタコーヴィチ作品は、ときに粘質で体臭がするみたいな表現をされるが、この3番はダレることもなくキリッとしていて聴きやすい。実は交響曲第6番辺りも明暗の対比と躍動感が好きだったりする。ロストロポーヴィチの全集も、もちろんSpotifyで無料から聴けます。

Shostakovich: Symphonies (Complete)

Shostakovich: Symphonies (Complete)

  • アーティスト: National Symphony Orchestra,London Symphony Orchestra,Dmitry Shostakovich,Mstislav Rostropovich,Moscow Academic Symphony Orchestra,Galina Vishnevskaya,Washington Choral Arts Society,London Voices
  • 出版社/メーカー: Warner Classics UK
  • 発売日: 2007/06/25
  • メディア: CD
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次回は交響曲第4番をなるべく、早めに。

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