デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

邦画と特撮、アニメに寄せて 18/4/8週 物語

実は食べ物や料理店を扱っているブログ・記事が好きで、その嗜好は当ページに全く反映されていませんが、料理や食べ物の写真を見ているだけで幸せな気持ちになります。個人的に、絵・漫画では食べ物の写真・動画には敵わないと思っています。映像作品の強みは、やはりこの食べ物の描写にあるのではないかと再認識しています。

とまあ、ほんわかした話の枕を書いたつもりですが、今回の記事と特に関係なくなりました。キャハ。

特撮:『ウルトラマンレオ』(MX)

初っ端を特撮にするとすぐお帰りになるお客様が増えそうだな。邦画でも同じか。いや、そのための目次記法ですよ。ともかく今回は、『ウルトラマンレオ』(MX 毎週日曜13:30~)より、『ベッドから落ちたいたずら星人』です。コロ星人は音楽が好きなんですって、私と同じですね。ドーナッツも割と好き。どうでもいいか。

それにしても、宇宙人の存在が当たり前の世界って、こんなにユルく和やかに話が進むものなんでしょうか。SFらしく、そして古いようで先を行っている気がします。厳しい展開ばかり有名なレオですが、格闘シーンも楽しい、夢のある回です。

邦画:『わんぱく王子の大蛇退治』

アニメじゃねぇかと言われるかも知れませんが、ご容赦を。『わんぱく王子の大蛇退治』(1963年 カラー・上映時間1時間26分)はアニメ映画です。日本神話・古事記を題材として、それらの相関関係や幻想的な内容が盛り込まれています。アニメーションと一体になり作品を盛り上げる音楽や効果音にも要注目です。日本のファンタジーらしさも満載で、例えば馬(天早駒・アメノハヤコマ)は羽が生えていなくたって、空を駆けるんですよ。

わんぱく王子の大蛇退治

わんぱく王子の大蛇退治

制作陣の名前はつらつらと挙げませんが、アニメ・特撮好きなら知っていてもおかしくない人が数多く参加しています。今回敢えて出すなら、監督(演出)は芹川有吾、そして演出助手の高畑勲でしょうか。芹川有吾は最近6期が放送されている『ゲゲゲの鬼太郎』の、第3期(ヒーロー物という感じの期です)の演出もやっていました。

そうそう、伊福部昭の音楽も印象的ですが、長らく廃盤になっていたサントラが今年復刻するようです。高畑勲が伊福部昭作品の音楽祭で、この映画の音楽・効果音と映像合わせに苦心したエピソードを語っていたのが、つい先日のようです。

わんぱく王子の大蛇退治 オリジナル・サウンドトラック

わんぱく王子の大蛇退治 オリジナル・サウンドトラック

アニメ:『ダーリン・イン・ザ・フランキス』第13話

本当に、先週12話の感想で書いたまんまの構成だった。「伏線をじっくりと明かして、「説明不足」に陥ることなく、堅実な構成で進める。だから案外、”考察”しがいがありそうで、その必要がない」。これ、先週の感想の枝葉を削っただけ。やったね。

絵本や過去の話については、想像の範疇。一話丸々使って演出で飾り立てる内容としては正直並、という印象。5話辺りと同様で、全話通して観たときにどう評価される話か、という感じでしょうか。

ヒロがゼロツー以外のパートナーだとダメな理由も、今話の描写、幼年期のゼロツーとの接触で決まりなんじゃないでしょうかね。傷を舐める描写以外に、これ以上読みを入れた方がいいのでしょうか。ただまあ、研究対象の割にあのくらいのこと、分からなかったのかなあ。多分そこを掘り下げて楽しい作品にしたくは、ないのでしょうな。

窓ガラスを割って逃避行する下りも、10話くらいまでの不気味で統制された世界・街の雰囲気が壊れるので、やって欲しくなかったかな。急に安っぽくなったというか。そしてコドモたちの管理と許容される行動のサジ加減がよくわからん。そのせいで、全編通じてコドモたちの持つ「知識」も測れなくなってきました。うーん。

ついでに先週の感想からもう一つ、「ゼロツーの正体は? ゼロツーの境遇は”同情”を誘うが、本当にヒロの告白のような綺麗事だけで生きていける世界なのかという謎は残る」、これも良い線行ってるんじゃないの。過去の出会いと記憶が結びついて難局は乗り切れそう。この後ヒロとゼロツーの関係が強化されたとしても、(オトナの)世界はゼロツーを、2人の存在を認めてくれるのか。そして絵本にさらなる結末はあるのか、と。特撮だのウルトラマンだの騒いでましたが、割とちゃんと観てるじゃねえか。あーよかった。

ところで、ヒロにとってゼロツーはありのままでいいなら、ゼロツーは「人間」にこだわらなくてもいいのでは。大体、ゼロツーの目指す「人間」って、姿以外に何が理想なんだ? ああなるほど、そこで5話の「人間って何さ?」か。このあたりですかね、後半のカギは。

その5話でゼロツーを「人間じゃねえ」とブッていた御方が正直、最後やっちまった感がありますね。11話も大人しくて、12話でもゼロツーは仲間なんて言ってましたが、何だかんだヒロのことでまだ燻っていたようで安心しました。やっぱりイチゴはそうでなくちゃ。

そういえば、この作品の話数が薔薇の本数毎の花言葉をなぞらえているとか何とか小耳に挟みましたが、13本だと「永遠の友情」みたいなのね。ゼロツーとヒロって友情なの? 友情でいいの? ってイチゴじゃなくても聞きたいのですが如何。それとも友情ってヒロを助けようとしたイチゴのことですか? あ、まさかこの世界のコドモたちに「愛情」の概念はないからなどと仰るのですか? ここまで書くと皮肉が過ぎるか。まあまあ、今話以降どうなるかってことね。わかってますよ、ゾフィー兄さん。ゾフィーのことなんかいいよ?

ついでに、度々見かけるイチゴとヒロ兄妹(姉弟)説については、これも以前感想で書いた、日本神話説をもう一度推しておこう。イザナギ・イザナミね。大和撫子なイチゴのために、最後の砦にしよう。

そうそう、イチゴがフラれて、絶望から鬼か叫竜になるってのはどう? あるいは叫竜化を恐れてフランクスに乗れなくなったゼロツーの身代わりでも可。いずれにせよ、それでもヒロを想う展開とかね。雪中が舞台だし、ウーみたいでしょ。・・・ウルトラマンのネタで思いついただけなのに、なんかありそうな気がしてきた。来週もみんなで観よう。

スポンサーリンク