デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

2019年クラシック音楽他の話題雑談

今年は音楽の楽しみ方が落ち着いた。まず配信・ダウンロードサービスの使い方にもすっかり慣れ、かつてのような大量購入がなくなった。やはり気になる音源を購入前に「検索」「(全部)聴いてみる」ができる恩恵はとてつもなく大きい。ディスクをコレクションするにしても、各種サービスで聴けない音源に絞ることができる。所持とその枚数を自らの「ハマりぶり」を示す名刺として公表する時代は、終わりつつある。

となると今度は、どれだけ聴いて、知っているかになるわけだが、これが案外音楽好きのコケンに関わる問題なのではないか。音楽だと1.25倍再生でスピード鑑賞するわけにもいかないしねぇ。左耳でベートーヴェンを聴いて、右耳でモーツァルトを⋯そんな芸当もできないわけで。

特にジャンル問わず「珍しもの好き」「マイナー趣味」を自負する御仁はもっともっと聴きまくって、バンバン感想でも垂れ流して欲しい。だって、買いに行かなくとも、まずは手元で聴けるのだから。チンタラCDのジャケットなんぞをツイートしている場合ではない。こんなことを書くと「個人の趣味だから云々」言うんだろうなあ。昔は「再発を!」「音源化を!」って騒いでたはずなのになあ。いつでも聴ける世の中になってきたのに、どうしたのかなあ。

そんな皮肉と他力本願を前置きにして、中途半端な自称ファンはクラシック音楽の話題を旧態然とした形式で並べて今年を締めくくろうと思う。


この時期のクラシック音楽の話題といえばどこもベートーヴェンの第9で、もはやBGM化している感もあるが、スヴェトラーノフがNHK交響楽団を指揮した録音。実はこの第9でソプラノを歌っているのが、先日亡くなった佐藤しのぶである。この年末の風物詩のおかげで、名前を知っている、見かけたことがある日本人は、少なくないと思う。


ソプラノ歌手といえば、ジェシー・ノーマンも亡くなった。さすがに私のような半可なファンでも知っている名前なのでこちらも驚いた。ちょうどシェーンベルクを聴き直そうと思い、『期待』『キャバレー・ソング』の収録されたアルバムを手に取ったところだった。このレパートリーをみても、只者ではないと感じる。ちなみに『期待』の詞は割と好きだが、楽曲としては『キャバレー・ソング』が私は耳に馴染む。

シェーンベルク:期待 作品17

シェーンベルク:期待 作品17

  • アーティスト:ノーマン(ジェシー)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2004/04/28
  • メディア: CD


現代音楽の話にどうしても寄せたい感アリアリだが、指揮者・作曲家のハンス・ツェンダー。ユンゲ・ドイチェ・フィルハーモニー管弦楽団を振ったボックス(ベルリンクラシックス)を探して聴いたことを思い出す。ブラームスのピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルク編)ね。今や配信で聴ける。編曲物は面白かったが、作曲家・指揮者としてはもうワンパンチ欲しかったかな。CD時代に何曲か聴いたが、これはという録音はなかった。興味があればSpotifyに結構揃っているのでどうぞ。


Schoenberg/Webern/Mahler - Orchestral Works

Schoenberg/Webern/Mahler - Orchestral Works

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Berlin Classics
  • 発売日: 2000/02/22
  • メディア: CD


指揮者ではとりわけマリス・ヤンソンスの訃報はショックだった。この配信の時代に音源・ディスクを絶やさない精力的な活動に大変感謝している。ショスタコーヴィチの交響曲全集、アンコール集といったかつての録音から、ニューイヤーコンサート登場と新たなファンも増え続けていたのではないか。

そのキャリアから他の指揮者とロシア物のレパートリーが何かと比較されたかもしれないが、Spotifyで聴けるオスロ・フィルとのチャイコフスキー交響曲第5番(CHANDOS)が勢いにキレ、音楽の広がりと盛りだくさんな演奏で本当に素晴らしい。CHANDOSの記念ボックスにも収録されている。これがちゃんと配信されているのが嬉しい。


Milestones: 30 Years of Chandos

Milestones: 30 Years of Chandos

  • アーティスト:Various
  • 出版社/メーカー: Chandos
  • 発売日: 2009/02/10
  • メディア: CD


冒頭で書いたとおり、最近は購入よりもむしろ所持しているディスクを処分する機会が増えた。そんなときに、ふとジャケットやライナーを見て演奏者や団体のことを思い出し、また棚に収め直すことがある。何だかんだでディスクを所持する楽しみを堅持しているのか、手放すとき特有の感傷にほだされたのか、まだわからない。テヘヘ。

よいお年を。

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