いきなり脱線するが、「~してみた」という投稿タイトルはいい加減新鮮味がないな。古いというより、流行り・”今どき”に乗り遅れまいとして使っている感が出てしまう。そして蓋を開けてみれば既にネット上でそんなタイトルは溢れかえっている、と。この上タイトルとして表現・言葉のチョイスにヒネリがなく、「してみた」内容も平凡だったりすると、いたたまれない。
そんなことを書き捨てた上で今回の記事は、虚飾なく、少し珍しいコーラを飲んだ感想です。
「イギリスといえば~」からコーラへ
実体験がない割に、恐ろしいくらい刷り込まれているのが「イギリス(人)といえば紅茶」という話である。私が知る限りでは、世間的にも同様ではないだろうか。他にも食事がまずい、会話のきっかけは天気の話、常時傘をささない⋯イギリスはこの手の話題に事欠かない。私自身のこのイメージの発端は、学生時代に学んだ英文にあるのではないかと思う*1。
実は一時期、そんなイメージを抱く自分の見識が狭いように思われるのが嫌で、こういう記事のネタ振りにするのさえ避けていたことがある。そんな、イギリス(人)のイメージなんて、ちょっと『アーロン収容所』(著:会田雄次 中公新書 ※現在は文庫)を読んだりするだけでもまた違うのに⋯というわけだ。

- 作者:会田 雄次
- 発売日: 1973/11/10
- メディア: 文庫
また近年私が熱を上げている”女子高生が戦車に乗るアニメ"*2が、そういう外国のイメージをストレートにキャラ・記号化しているのを見るにつけ、「なんかベタだなあ」と我に返る瞬間がある。そんなところに、イギリスの会社が製造し「世界一美味い」といわれているコーラ、”キュリオスティーコーラ(CURIOSITY COLA 製造:フェンティマンス)”がある、という話をみかけたので今更飛びついたのだ。
キュリオスティーコーラを飲んでみたくなったきっかけはそんなところである。
キュリオスティーコーラの味・感想
まず味は、ジンジャーの後口と香りが濃厚。瓶には書いてあるが、このコーラはこれが特徴なのだ。いかにも”薬品”といったクセは感じなかった。コーラの良いアクセントになっていると思う。炭酸は瓶のコカ・コーラと同じかちょっと弱いくらい。そのせいもあってか、コーラの味も濃い気がする。
そういえば「コーラは風邪に効く」という話も、前述の「イギリスといえば~」のような定説の一種になっているみたいだが、キュリオスティーコーラは特段効果がありそうな味わいだ。今度風邪気味のときに試そう。
また香りについては、コカ・コーラやペプシコーラとの比較は言うまでもなく、カナダドライのジンジャーエールよりも強い。単純にキュリオスティーコーラ以外のコーラとジンジャーエールを混ぜても再現は難しそうだ。市販品同士の組み合わせより、コーラにすりおろした生姜汁を混ぜたほうがむしろ近いのではないか。
キュリオスティーコーラの値段は税込みで1本400円程度。通販以外なら、ヴィレッジヴァンガードの店頭で手に入るだろう。もっと楽に手に入って、お値段がもう少し安ければ、コーラが飲みたいときの選択肢になるのになあと思う次第である。
それでは、次回は歯を磨いて寝る予定。