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邦画と特撮、アニメに寄せて 『けものフレンズ2』第1話・第2話

今期の注目作の感想記事、今回は『けものフレンズ2』(テレビ東京 毎週月曜深夜他、AbemaTV、ニコニコ、Amazon Prime Video他配信有)です。放送を見逃しても、配信充実で安心です。特番は抜かして、2話分の感想を隔週で書く予定です。

けものフレンズ2

けものフレンズ2

  • メディア: Prime Video

『けものフレンズ』の世界に入る前に

初回だけ前口上。実は前作『けものフレンズ』本編を1話も、一瞬も観たことがない。ブームに乗じてOPの一部とメインキャラの容姿を少し見知ったくらいである。このご時世に疎いにも程がある、そんなそしりを免れないかもしれない。だが私は元来あまり動物が好きでなく、放映当時は本当に興味がなかった。

既に感想を書いた『ケムリクサ』もそうだが、一連の騒動で改めて注目したクチなのだ。ただ騒動の詳しい経緯は知らないし、関係者各々を断罪する気もない。もちろん私自身が関係筋でもない。でもそんな人間が観て面白いのかな? いやこれだけ騒がれたら、新作は新規向きに作るんじゃない? そんな期待と好奇心で視聴することにした。

動物嫌いとはいえ、本作では動物の習性を作中で織り交ぜているのも見所らしいので、事前に動物について古典を紐解いておいた。『ソロモンの指環』(著:コンラート・ローレンツ ハヤカワノンフィクション文庫)である。

さすがにサバンナに暮らす動物の話題には向いてなかったか。でもガンとマガモは出てくるよ! 魔法でもなく、創作の中で”フレンズ”と話し、行動するのは人類が辿り着いた極地のひとつかな、という妙な実感が湧いた。そんな本じゃねえ! って怒られそう。

第1話の感想

冒頭は卵から誰か生まれたのかと思ったが、人工的な設備みたいね。ちなみに私『ウルトラマン』シリーズが好きでして、ツインテールの卵を思い出してしまった。わからなかったら是非ググって。そういえばコンセプトデザイン担当は特撮好きよね。その辺り、本作にも親和性あるのかしら。

タイトルから察するに容易な世界観なので、いきなりオープンワールドに放り出されたような感覚は特段気にならない。もう異世界だろうがパラレルワールドだろうが、そう驚かないと思う。良くも悪くも視聴前の想像通り。ここから凄い展開が⋯待っているのだろうか。

セルリアンて何すか? 取り敢えず”天敵”という認識で気にしないでおく。元人間とか食傷気味だし。パンチで倒すんですね。前評判から、各動物の習性を活かした攻撃をするのかと思った。

サーバルをまともに堪能したのはこれが初めて。断片的な情報しか知らなかったので、頭の中がお花畑みたいなキャラを想像していたら、存外まともで驚いた。しかも可愛い。ヒトの耳があることで、動物というよりもコスプレした”人間”として認識してしまう。つまり「女の子」なんだな。なるほどそれが動物でも人間でも妖怪でもなく、フレンズたる所以か。それにしても、耳が4つだと、頭の中でミックスダウンして聴こえているんだろうか。そんなことはいいか。

でも今のところ気に入っているのはカラカル。レギュラーキャラだったのね。良識あって周囲に振り回されちゃうタイプは好き。喋り方もソソる。

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キュルルは男の子なのかね? 男の子希望。ケロン人みたいな名前で苦笑。そうだ、そもそも”ヒト”なのか? 可愛いし、サーバル達よりちょっと背が低いのね。素晴らしい。何が?

一瞬出てきたシルエットは⋯伏線かな。前作との繋がりを押し出してきたら、前作を観ることにしよう。繰り返すが、どういうキャラなのか、活躍をしたのか、前作関連は知らない。

すっごーい! ナショジオだ! 自宅で動物園の音声さながらの解説! そういえばサーバルはメスなのか? 愚問? そもそもフレンズにオス・メスの存在と区別はあるのか。いや視聴の動機としてはメスだけを希望しているのですが⋯。こんなこと、世間では既に語り尽くされているんだろうな。

それにしても、すっごーい!とか言う度にモーションをピタッと止めるので、仮面ライダーやウルトラマンの決めポーズに見えるじゃないか。ちょっとカッコいい。パンチ以外に光線出したりしないのかしら。

カルガモの人妻感と、地割れをヒョイと跨いで終わりにしない展開に和む。こういうのを楽しむ作品なのかー。おうち探しがストーリー最大の目的になるのかな? 日々フレンズたちと戯れて暮らすお話かと思っていた。それは視聴者の願望か。

とまあ自分の願望を”視聴者”に押し付けていたら、またセルリアンが登場。モノレールも登場。ちょっとずつ伏線を積み重ねて⋯いくのかどうか。さっき戦ってたのに、今度は逃げる。ピンチに謎のフレンズが助けてくれて次回。毎回モノレールで移動して、行き先が表示されるのかな。OPを見る限り、別の乗り物はなさそうね。

これは結末が気になる。続きを観なければ。そうそう、CGも違和感なかった。キャラデザにハマってて、良い感じでない? 結構新鮮だった。技術以外にも必要な要素はあるが、技術の向上はもちろん歓迎だ。

第2話の感想

1話の感想は導入の意味もあって、長くなってしまった。今後はもう少し気軽に読める文章量を意識したい。


と思ったけど、2話を観る限りは大丈夫そうね。遊具で遊ぶ回。一気に書くことがなくなりそう。1話の印象以上に、四角四面に観るなってか。

レッサーパンダを何であんな間抜けにしたのかがよくわからなかった。習性を調べにゃいかんのか。可愛かったからいいけど。ジャイアントパンダは本物の完成度が高すぎる気がする。あの可愛さには、何を足しても余計だわ。だから性格に味付けして、もっと普段と怒ったときの落差が激しいと⋯私好みの展開だった。

セルリアンってホントに”敵”ってイメージだけでよさそう。了解、取り敢えず考えない。そういえばセルリアンの攻撃を食らうとどうなるかを見てないな。害虫駆除みたいな感覚なのかな。

ブランコで水たまりダイブしたり、唐突に涙もろくなったり、カラカルは動かしやすいキャラの様子。メインの3人はもう少し打ち解けた感じが欲しい。特にサーバルが台詞の割に淡々としてないか。そこが狂気なのか。わからないが、今後に期待。

キュルルがヒトかどうか確定事項じゃないのが妙に不穏で、フフッと笑ってしまった。すごい仕掛けがあるのかね。

カルガモは良いキャラしてると思ったらまだ出番がありそうで嬉しい。次回は海。魚類含めて海は好きなので楽しみ。


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