今回はカナル型イヤホンの話、それも5千円程度で購入できて、クラシック音楽が「まあ聴ける」モデルの紹介をしたいと思う。もちろん記事的にそんな商売っ気を出すつもりはなく、個人で使ってみてこんなの良いよ、程度のハナシである。きっかけ自体、最近語学の教材やネタづくりのために聴きたい音源があり、移動時間を有効利用したくて再びiPodを使うようになった、くらいのことなのだ。
オススメのヘッドホン・イヤホンの記事なんて巷で検索すればゴロゴロヒットするが、紹介者の好きな音楽ジャンルや、そもそも音楽を聴くのが好きなのかイマイチ不明な内容のものも少なくない。前述の通り、商売感アリアリだったりするわけだ。まあそんな記事よりは、普段特定のジャンルをある程度集中して聴いているヤツの言ってることが少しは参考になれば⋯と思う。
選んだ基準・根拠としては:
・丈夫で断線しにくく、壊れても気安く買い直せる価格帯
外で使うので、いろいろなダメージを考慮する。またケーブルの接触が悪くなることがとにかく多いので、その辺り使ってみて難がなかったもの。5千円という価格帯は、「自分で修理することを考えず、買い直せばいいやと思える」金額として設定。私自身、かつては1万円~2万円のものを使っていたのだが、壊れた時に何度も買い直すのは流石に手痛かった。そういうモデルに限ってダメージに弱かったりするので、いっそのこと買い直す前提で使い潰せるものを選ぶ。
・ソツがなく、素っ気なく。クラシック音楽だけでなくサントラも大丈夫そう
クラシック音楽と一口にいっても、管弦楽から器楽、声楽、オペラと多岐にわたっており、そもそも一種類で事足りるかと言うと、欲張りなリクエストだったりする。現代音楽なら尚の事「何でもアリ」だ。これに近いのが映画等のサントラではないかと思う。つまり、よくある「中・高域が良い」とか、「楽器の音が生々しい」云々よりも、癖がなく「こんなものか」くらいの方が使い出がある。後々音楽のジャンルを考慮することもない。それに本当にこだわって聴きたいなら、クラシック音楽のファンだったら複数の環境揃えてるでしょ、みたいな思惑もある。
・試聴に使う音源
最後に、購入時どういうものを聴いて選ぶのか書いておこう。案外こういう紹介のない推薦記事を見かけるが、本当に音楽を聴いて試しているのか、疑心暗鬼になる。これらをipod第四世代、第六世代のモデルで再生した。
管弦楽と打楽器群が活躍する作品集。録音の状態も凄く良い。日本人作曲家の入門としても悪くない。Shostakovich, D.: Songs (Complete), Vol. 1 - Vocal Cycles of the Fifties (1950-1956)
- 発売日: 2002/01/01
- メディア: MP3 ダウンロード
今回紹介するカナル型イヤホン
それでは本題。まず遮音性でSHUREのSE112。平凡? 金銭的に余裕があるのなら上位モデルを試しても良い。遮音性が高い分、各楽器が聞き取れる。耐久性は5、6年前のモデルに比べると良くなっている。以前のケーブルはしっかりしてそうな太さの割に断線が悩みのタネだった。
SHURE イヤホン SEシリーズ SE112 カナル型 高遮音性 グレー SE112GR-A 【国内正規品】
- 発売日: 2014/05/29
- メディア: エレクトロニクス
コンパクトかつ丈夫なものでさらにお薦めしたいのがコレ。ZERO AUDIOのカルボ テノーレ ZH-DX200-CT。始めイヤホンが耳のサイズに合わないのではと思うくらい、小さく感じる。ケーブルがしなやかで耐久性も良い。この価格帯のモデルにありがちな、「重低音が効きすぎ」もない。むしろ出ていないのだが、クラシック音楽にはそのくらいが丁度良かったりする。ちなみにバッソ(ZH-DX210-CB)の方はチト重低音が気になる。
ZERO AUDIO カナル型イヤホン カルボ テノーレ ZH-DX200-CT
- 発売日: 2012/09/14
- メディア: エレクトロニクス