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『ハイスクール・フリート(はいふり)』10話の感想

『はいふり』10話の感想ですが、9話以上に予告通りの内容です。まだ本編を観ていない御仁には、安心して視聴して頂きたいと思います。すぐに観ましょう。早く観ましょう。

実は赤道祭と聞いて、どういう祭か途中までイメージが湧きませんでした。私が「ああ、そんな祭あったな」と思い出したのは、お祭り当日に艦長が鍵を渡されるシーンを見てからです。あとは10話視聴後、ネットで調べ直しました。だからこそ言いたいのですが、これ、晴風のメンバーは知ってなくちゃいけない祭事のような気がするぞ。まりこうじさんは割とキツい口調で質問していたが。

クロちゃん(副長の信奉者)は、思ったより出番が多いのね。6〜8話までの描写で、本筋のストーリーから退散させたように思っていました。9話もどちらかというと、ただの副長ファンみたいな役どころでしたし。明石と間宮の艦長も久々で、一瞬「晴風にこんなメンバーいたっけ?」などと思ってしまったじゃないか。他の艦との連携攻撃・共同作戦なんて期待してたなぁ。

ココちゃんがやる気満々のようでしたが、このアニメで”出し物”と言われてまず思いつくのは、まあ一人芝居ですよ。しかし、艦橋での何の変哲もないシーンではあるが、つくづく艦橋メンバーって、全員和気藹々としている訳じゃないのね。艦橋での立ち回りと個人の付き合いを結構ドライに分けているように見える。お互い知り合って間もないとは言え、ここだけ妙に現実的で生々しいのは、何なのか。

やはりウイルス駆除はブルーマーメイド主導でやるようで。ざわついたりせずに、武蔵もサッサと処理して欲しいくらいなのですが。9話を観た限りだと、晴風のメンバーであれだけやれるのなら、ブルマーだけでも十分対応できるんじゃないですかね? まあ先にブルマーが解決して11、12話が『武蔵救出祭でハッピー!(前後編)』になっても困るが。

祭の準備シーンですが、まりこうじさんってやたらオイシイキャラ作りですね。台詞によるキャラ付け、普段の役回りに加えて、ラッパに薙刀ですからね。スイカ割りだけでなく、この後笛は吹くわ、巫女の格好もするわ相撲をとるわで大暴れだし。⋯武蔵救助でも活躍するんでしょうね。

機関長が拗ねたのを艦長に報告する辺り、クロちゃんはそこまで艦長に対してわだかまりがあったわけではないのだな、なんてこのシーンでは思っていたのですが、今話は風邪のぶり返しみたいにクロちゃんがクローズアップされます。神輿のシーンは正直、担ぎ慣れていないのを表現したかったのか、所謂作画が力尽きたのかよくわからないカクカクぶりでした。

出し物のシーンは、敢えて平常運転で書いておこう。モノマネに対する冷めた反応で、初めてココちゃんが面白いと思ってしまった。あと航海科ラップのときのノリノリな感じも。その航海科ラップは、リモコンやシークバーの誘惑に抗えなくなるシーンだが、観てしまうと「こうかいこうかい〜」のフレーズが異様に頭に残る。武蔵救助のときは、これでウイルスに対抗して頂きたい。

漫才は視聴者自身も”内輪ノリ(ウケ)”に入って楽しみたいところなのだが、この作品ではやはりキビシイ。しかも被り物したら一層キャラが分からなくなって、切なくなった。ここまで観て、まさか一人芝居劇場に安堵する回がくるとは思わなかった。あとここでも艦橋メンバーは2班に分かれて出し物やってますね。いや別に、今更不仲説みたいなのを推してるわけじゃありませんが。ただ、こういう科ごとの出し物なんてやられると、各科ごとのエピソード回みたいなのも観たかった気がする。これも、もう遅いなあ。

副長の信奉者という認識しかなかったクロちゃんが、相撲が特技だとは全く予想していませんでした。珍しく公式サイトでプロフィールを確認してしまった。しかも容赦なし。途中で副長が絡むと思ったら、一気に艦長を投げ飛ばして、ケジメをつけて終わり。武蔵救助のときはやはり白兵戦に加わるのだろうか。

歌うシーンはもっと作中で挿入してもよかったですね。海(軍)関係は名曲も多いですし。キャストの多さを活かして合唱CDなんてどうでしょうね? よほど「らしく」て魅力的なグッズだと個人的には思うのですが。まああのBGMのセンスからして、望み薄でしたかねぇ。

艦長がチラチラ心配している様子だった、もかちゃんは今どうしてますかね。武蔵の内部でリプリーか、ランボーか、コック状態? めげずにマクレーン刑事みたいなノリで奮戦しているといいのですが。ラットに乗っ取られ済? 黒幕? いずれにせよ、最後はクロちゃんに海へ投げ飛ばされて除染を希望。 


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