デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

『ハイスクール・フリート(はいふり)』9話の感想

最近、『ハイスクール・フリート』の感想と一緒に次回予告を貼っているが、せっかくなのでこの9話予告を観た上で、9話視聴前に期待していたことを先に書いておこう。遠い過去の伏線をこねくり振り返るよりも、目先で面白い展開になれば自然と次への期待が溢れる性分なのだが、どうもその辺り、作品の方向性含めて読みにくくなってきたので、個人的に整理しておく狙いもある。まあそういう風に整理して、特段こちらが斜に構えなくて観ていなくとも、変化球というか暴投というか、色々思わぬ展開になっているのであまり意味はないような気もするが。

・まず、前回の比叡はどうなるのか。8話では救助・乗員描写はなかったが、今話はどうか。救助は7話の経験が生きて⋯、というような晴風乗員の成長の伏線みたいな展開も考えたが、予告を観る限りだと望み薄か。

・正直晴風に要らないと思っていたドイツ娘を起用する回なので、ドイツ艦がどうなるか期待しておこう。仲間になるのか? 予告を観ただけなので、まあ期待はこんなもんだろう。五十六が活躍、というのが何となく不安にさせる。

・そろそろ武蔵にどう対処するか作中で見えてきて欲しいところだ。作中で武蔵が話題になる度に有耶無耶になっている気がする。もかちゃんも、そろそろラットにやられてるんじゃないか。メシは・風呂は・トイレは? という下世話なレベルのことも含めて、武蔵の乗員の様子も気になる。

9話の感想ですが、『はいふり』はこういう作品です、という一つのモデル回なのかな、という印象を受けました。ただそれが個人的にこの作品に求めていたものかというと、ハッキリ言ってそうではない、というところに残りの話の感想まで終始しそうな内容・構成で、テンションダダ下がりの回ではあります。

前回の比叡については、どうやらブルーマーメイドに任せるようです。結局艦内部(比叡)の様子は描かれませんでした。ただこれは先に書いてしまうと、後半でドイツ艦(シュペー)に突入するので、作品上軽く流したのでしょう。まあ伏線等々騒がなくとも、ウイルス感染者の様子も9話で十分堪能できるので⋯。ちなみに副長のお姉さんは、8話で受けた印象よりも随分まともな人でした。逆に言えば、なぜ8話であんなに変人チックにしたのかがよくわからん。

予告通り、ドイツ娘のため、シュペーを助けに行く回です。シュペーの動きを止めてから接舷して乗り込みを狙っていくんですが、実は9話は、前半割と普通なんですよ。グダグダ書くこともない。強いて言うと、一人芝居のココちゃんをちょっと気にしておけばいいでしょう。

ただ当然、すんなりとシュペーの足が止まるはずもなく⋯⋯ということで、スキッパーを使います。うーん、もうさんざ感想でスキッパー周りの設定をとか、活用するならちゃんとストーリーに盛り込んでね、と危惧した通りの展開が真っ当にきてしまった。

しかも今回、艦長は副長に晴風をちゃんと任せてスキッパーで出撃しますが、その割に操縦テクニック的な見せ場はあまり作らないのよね。正直、行くのは他のメンバーでも良かったように見えてしまう。ちなみに副長の指揮は艦長と比べて云々、までは特に思っていなくて、ここは素直に副長も奮戦、でいいんじゃないでしょうか。人も死んでないですし。

それで後半はスキッパーからシュペーに乗り込むわけです。見張のガン=カタや、まりこうじさん(この娘もさんづけなのね)の薙刀術その他メンバー、五十六の活躍と。これまで何だかんだで戦いは艦同士だっただけに、拍子抜けした。タマちゃん以外に初めてウイルスに感染した凶暴な乗員が出てきたわけだが、うーむ、弱すぎないか。タマちゃんはスポーツやっていたにしてもだ。まあ副長の姉も見張もそうだが、ブルーマーメイド(志望)は特に身体能力が高い、ということか。あと海水がよく効いてますね。あんな少量でいいのね。全身かぶるくらい必要かと思った。

その後何だか面白い作画、じゃなかった動きのシュペー艦長を抱きとめて、抗体を注射して無事解決。なんというか、抗体もできているし、もう他のウイルスに感染した艦もプロ(ブルーマーメイド)に任せたらいいんじゃないでしょうか。⋯武蔵救出もこの展開なんだろうか。

この後お食事会になって、ドイツ娘・シュペーとの別れと続くのだが、ドイツ艦奪還が割とアッサリ成功した分、妙に尺が長く感じて苦笑。意気投合していた様子のあった一人芝居のココちゃんには、ドイツ娘との別れが大変辛いようです。確かに仲良さそうだったとは思うが、そこまでか? やはり、人のドラマは期待できないみたいですね。次回は改修か乗換か? 一人芝居に逆戻りか、副長、劇団に加入? あ、武蔵はどうなってるんですかね?


スポンサーリンク