デジタルエンタテイメント断片情報誌

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生誕でも没後でもショスタコーヴィチ その3 最近購入したCD雑談2

ショスタコーヴィチのメモリアルイヤーでなくとも音楽を聴いていきましょう、の3回目。前回はサブスクリプションの話題を予告しましたが、もう少しCDの雑談をします。CDとレコードの記事に案外アクセスが多い様子ですからね。俗にいきましょう。

ショスタコーヴィチは、やはりコレクター魂をくすぐる作曲家なのでしょうね。あとはとどのつまり、買う前・聴く前に評判が知りたくなるのでしょう。レコードなんて珍しいかはともかく、サブスクで聴けなさそうな、ネットでもさほど話題になっていない録音を紹介しましたからね。一方でメジャーな音源は”聴くが早い”時代なんですよ。書籍やネットで高評価のものをウンウン唸って選定して、聴いてみたら「自分の好みと違った」と後悔するリスクはだいぶ減りました。話題として発信するなら引用・参照だけでなく、尚の事自分の感じたこと、確認したことが大事だと思います。また要らん事書いてしまった。というわけで、こんな場末のサイトでも、ちったあ情報の足しになれば。

※前回の記事:

最近購入したCDから

フェドセーエフが指揮するショスタコーヴィチ作品は、一聴してわかる指揮者の個性を感じることが少なくない。ただ個人的に、それが好みにハマるときとそうでないときがある。例えば「条件付きの死者」と「馬あぶ」のアルバム(Le Chant Du Monde)は絢爛豪華な演奏で素晴らしい。

Shostakovich:Hypothetically Mu

Shostakovich:Hypothetically Mu

そのフェドセーエフが最近ショスタコーヴィチの録音を細々と発表していて、これがCDでしか聴けなくて悩ましいのだが、交響曲第15番・『五日五夜』組曲のディスク(RELIEF CR991082)がアタリ。特に『五日五夜』組曲。臨場感ある録音もさることながら、「ドレスデンの解放」でベートーヴェンの第九(歓喜の歌)の引用箇所をここまで空虚な響きにできるとは。流石と思った。交響曲第15番もエクストンの録音よりも一層磨きがかかった、澄んだ音響世界で聴かせる。


スメターチェクがプラハ交響楽団を指揮した交響曲第10番の録音(Orchestral Concert CDs CD14/2011)。1968年ロイヤル・フェスティバル・ホールでの演奏。スメターチェク指揮だとちょっと期待したくならないだろうか。チェコの指揮者だとアンチェルもそういう指揮者の一人だと思う。ただ個人的に、アンチェルがスプラフォンに残したショスタコーヴィチ始めとした一連の録音は、どうも低域が薄くて乾いた録音が「そんなに良いかなあ」という印象なのだが(SACDも試したのだが)。

それはそうと、この録音の鮮度はよくない。聴きやすく、ステレオ感はある(疑似ステレオか)が、音の鋭さ、生々しい迫力が削がれてしまっている。ややこもり気味なのだ。ムラヴィンスキーの交響曲第8番(BBC)みたいなのを期待するとガッカリするだろう。
スメターチェクの解釈自体はメリハリがあって良い。オーケストラも緊張感が持続していて、まさに「これが上質なステレオ録音なら」という演奏。典型的なコレクション・記録として所持しておくか⋯というCD。


ピアノ協奏曲集で最近気に入っている一枚。ピアノ:ホルヘ・ルイス・プラツ、ジーザス・アミーゴ指揮エストレマドゥラ交響楽団の演奏(XXI-CD2 1607)。このピアノは痺れた。録音の捉え方、録音のマジックかもしれないが、凄まじい躍動感と音色の振幅。オーケストラも反応が良いだけでなく、興が乗っていて楽しい。全体的にノリが良いのだ。こういう楽しさもショスタコーヴィチの楽曲の魅力だと思う。個人的にはやたら評判の良さそうなピアノ:メルニコフの協奏曲集(Harmonia mundi)より好き。こういうのが配信で聴ければなあ。そうそう、メルニコフの録音もなぜかSpotifyで聴けなくなった。うーむ。

※↓はピアノ:メルニコフ、クルレンツィス指揮マーラー・チェンバー・オーケストラの録音


次回はサブスクリプション(Spotify)を一応予定⋯諸々の話題になるかも。では。

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