今週のお題「わたしと乗り物」
とてもじゃないが、お題で”今週も「乗って」いきましょう”などと表示されているような、「乗って」いる気分にはならない。
目下私が利用している乗り物は、朝の通勤で乗る電車である。歩いて、階段を上がって降りて、入口が開いたら立ったまま小一時間過ごし、入口が開いてまた歩く。
自動車のように、運転で酔うことはまずない。ちょっと雨の降った日など、空気にじっとりとした匂いを感じて不快になることはあるが。
自転車のように、体を動かした心地よい疲労感もない。どちらかと言えば、一日の始まりから足と気持ちが重くなる、後ろ向きな疲労感である。
大体、会社という目的地に、正直、心躍っていないのだ。個人の問題? まあね。
急停止したときに、「乗って」いたことを少しだけ思い出させてくれる。だが、ジェットコースターのように楽しいわけでは決してない。何か事故でも起きたのか、時間は間に合うか、乗り換えどうするんだっけ⋯種々の心配が浮かび上がる。
じゃあ帰りは乗っているでしょうって? いやぁ、確かに帰りは空いているので、座れたりしますが、乗ってませんよ。
寝てますから。歩いて、階段を上がって降りて、入口が開いたら、寝て小一時間過ごし、入口が開いてまた歩く。
あ、たまに乗ってますね。隣の人の肩に頭が。気をつけないと。