続編が決まって、「大洗春祭り 海楽フェスタ」も無事終了し、またイベントがあって⋯何だかんだで話題が尽きない『ガルパン』ですが、この辺で『第2次ハートフル・タンク・ディスク』やら雑感諸々を書いておきましょう。タイムリーな話題ではない? それはガルパンの話題供給が良くも悪くも安定している、ということも影響しているのかもしれませんねぇ。これだけ長期間楽しませてくれる作品に出会えて幸運です。
・『ガールズ&パンツァー 第2次ハートフル・タンク・ディスク』の感想
『第1次』から3年、盛大に行われたファンイベント第2弾「第2次ハートフル・タンク・カーニバル」の様子を収録したディスク。ファンアイテムの極み、というやつですな。これだけ出演者が集まるとまあ壮観だこと。声優の容姿に興味がない、あるいは見たくなくてこの手のイベントに行かないものの、どんなイベントだったのかやっぱり気になる御仁にとっては、今回こそ困惑するアイテムでしょう。ガルパン出演声優が大体見られます。しかもチームごとに動く・話すことが多いので誰が誰だか余計にわかりやすい。
「音楽道」と称してボーカルミニアルバムが出たり、キャラソンアルバムの発売も予定されていますが、これだけキャラクターがいればその方向に食指が動くのは商売として当然でしょうね。ただ正直、登場キャラ単体の魅力についてはキャラデザ含め、私はそこまで入れ込んでないのですが。難しい所ですねぇ。
ガールズ&パンツァー 第2次ハートフル・タンク・ディスク [Blu-ray]
- 発売日: 2017/02/24
- メディア: Blu-ray
イベント自体は、歌にミニドラマにチーム対抗ゲーム合戦とまあ、「戦車抜き」ならこんなものかな、という感じでした。ちなみに司会は役人(学園艦教育局長)のあの方です。特典ディスクはピクチャードラマに大洗紹介、その他イベントの様子と、ガルパンの映像グッズではいつも通りの構成です。コレクターとしてはそちらの収録内容のほうが重要かも。自衛隊広報ディスクかと思わせる『第1次』のようなインパクトは薄いです。
・「劇場版 シネマティック・コンサート」開催
オーケストラ・コンサートのパンフレットでも触れられていたので、やるのだろうなと思っていましたが、やはりやるのですねぇ。『劇場版』本編上映に合わせてオーケストラが生演奏。日本だと特撮で最近話題のゴジラ、それも第一作(1954)がこの形態で度々上映されていますね。ガルパンがこういうイベントを次々と実行していく様子を見ると、音楽・音響を舐めてはいけないとつくづく思います。できればホールの音響で響かせてほしいのですが、会場設置のスピーカーも使うのだろうなあ。
・『最終章』に寄せて雑談
ハートフル・タンク・カーニバルのことを「戦車抜き」と書きましたが、うーん、ここですかね。『ガルパン』の今後というか、最後に作品として魅せて欲しい所は。「戦車(描写)と映像・音響の魅力で押し切って、キャラクターの魅力・ストーリーは二の次でいいや、という作品」になるか、「戦車も良いが、それを取り巻くキャラクター・ストーリーにも目が離せない作品」になるか。⋯あるいは共倒れか。
TV本編が綺麗に終わって、映像や音響の魅力も相まって『劇場版』もヒットした。だからこそ個人的に、『最終章』は戦車の魅力も然ることながら、キャラクターの描写やストーリーのことで感想を垂れ流したくなる作品が観たい。映像・音響設備が普通の映画館でみても、家のテレビで観ても、動画配信で大画面で観なくとも、グッとくるような、ね。TV本編は少なくとも自宅で熱狂しましたし。
さんざ『劇場版』の感想で書きましたが、やはり『劇場版』ではその辺り、イマイチだったなあ。それ故に続編を期待してしまったフシもあります。「戦車道」のある世界、家族、友情・ライバル、先輩後輩⋯作中に散りばめているものは十分使い出があると思うのですが。作品の戦車(描写)についてかなり安心・満足しているからこその、贅沢な話なのでしょうか。あ、でも『最終章』から『新章』に続いてもいいのですよ?
6章立てが「長い」ではなく、公開・発売が「待てない」作品になることを願います。