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『ガールズ&パンツァー最終章』第1話の感想 Blu-ray発売に寄せて

待ちに待った、いや、今待っているのは第2話かもしれませんが、先週『ガールズ&パンツァー最終章』第1話OVAのディスクが発売されました。セル配信も同時です(レンタル配信は来月、4/24から)。新たな音響での上映に併せて、3/29には上映イベントが開催されますから、もう十分予習は済ませたという御仁も多いことでしょう。

ガールズ&パンツァー 最終章 第1話(セル版)

ガールズ&パンツァー 最終章 第1話(セル版)

  • 発売日: 2018/02/02
  • メディア: Prime Video

今回はそんなディスク発売にかこつけた、ガルパンの感想諸々です。

家で楽しむサウンドのこと

特に『劇場版』以降、「映画館の音響じゃなきゃ物足りない」みたいな話を見かけますが、なかなかどうして、自宅の5.1ch環境で繰り広げれられる音響の迫力は流石です。特に後半の戦車戦は音がせり上がってくるように響くので、ボリュームと近所迷惑には要注意です。

また、音楽と音響のマッチングならステレオ(リニアPCM)が侮れません。音楽が音響に負けておらず、各場面での効用としての相乗効果を再認できます。歌の主張も激しく、ラストの「玉ねぎの歌」なんて正直5.1chで聴くより好きです。ガルパンの音楽が好きな御仁は、5.1chといかなくとも、まずヘッドホン・スピーカーといった2チャンネルステレオのオーディオ環境を整えても損はないでしょう。

特に最近は上に載せたようなデジタルアンプが安価であり、これにスピーカーがあれば、色々使い出があるので是非是非。まあガルパンのファンには遅かりし話でしょうかね。

特典DISCについて

種々のショップ特典の話は省いて、映像特典のお話を。舞台挨拶等、いつものイベント映像収録。これが年を経る毎に感慨深くなるのだなあ。オーケストラ・コンサートに過去のイベントダイジェストが収録されているのですが、これもボリュームあり。

特典映像としては、「ボービントン戦車博物館 取材記1」が目玉でしょうか。確かに日本ではアメリカの流れを汲んだ戦車しか触れる機会がないので、羨ましい限りです。サラッと紹介されたホイペットがカッコいい。マーク4を始めとした菱形戦車がゴロゴロしているのを見て、俄然行ってみたくなる。やっぱり車内の面白さは随一かも。

マーク4の戦車道参戦については、案内役のニコラスさんがファンの思っていることをほぼ代弁してくれた気がします。第1次大戦車輌限定の戦車道(戦車戦)は、凄く面白そう。また一つ、新シリーズのネタができましたね。大体、ネタが無尽蔵だからこうして記事にしてるんだよなあ。

そうそう、ガルパンダンスムービーも収録されています。Youtubeでも見られますよ! こういうのをシッカリ紹介しないとな。動画を見て神妙な顔をしないように。

※画像をタッチ・クリックすると動画(YouTube)が再生できます。

真面目な話、戦車・CGのクオリティの高さは凄い。アニメでしか成し得ない表現の世界があってもいいと思うが、実写化でどこまで迫れるのか、というのは興味がある。変に焚き付けるなって?

とまあ楽しい特典満載なので、各自お楽しみのことでしょう。

『ガールズ&パンツァー最終章』の感想・今後に寄せて

第1話の感想については、既に下記リンクのような総括記事を書き、ディスクで鑑賞した印象としても特に大きな変化はありません。

なので、今回は『最終章』全体の話、お前はガルパンに何を観たいんだ・望んでいるんだ、という話を少々しましょう。私の観たい『最終章』とは、ですね。最初からそう書けばよかった。

戦車戦の画について

ズバリ悪天候・悪条件の戦い。素早い動きだけでなく、戦車の重量感を意識するような場面が観たい。泥がはねて、履帯にもこびりついた車輌。もっと汚れた戦車が観たい。走行面の描写もそうですが、この辺りにまだまだ映像進化の余地がありそうです。『劇場版』でも一瞬あった、雨中での戦いも良いですね。夜間戦闘も面白そう。単なるOVAでの制作でなく、4DX上映のような体感を意識した作品づくりをする(せざるを得ない)なら、むしろ可能性を広げて欲しい。

『最終章』のテーマについて

『最終章』のテーマには大洗女子を始めとした3年生の卒業もあるみたいですが、3年生組だけでなく、主人公のみほ達2年生、1年生その他人物関係を使って、”受け継がれる戦車道”みたいなお話も期待しています。例えば1年生組が作戦面でも話の中心になったり、1年・2年中心の各校合同演習があったり、という風に。願望が過ぎるかもしれませんが、みほが澤ちゃん辺りに目をかけている様子が入ったりすると、さりげなくても印象的な画になると思う。

たとえ作品は『最終章』で最後だとしても、ガルパン世界の中で戦車道は続いていくのだな、それを感じたい。そこに作品の不変的な価値が生まれるかどうかが、ガルパンの今後を決めるのではないでしょうか。

制作する上で、OVAだからファン向けの作品づくりだけを考えれば良い、という規模の人気作ではなく、劇場公開や大洗という地域のことまで考えてなくてはならないのでしょう。ただ完結しても余韻まで素晴らしい作品を、まず目指してもらいたいです。

第2話を楽しみに待ちたいと思います。


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