デジタルエンタテイメント断片情報誌

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芥川也寸志の管弦楽曲ディスク雑感

プロの演奏団体による芥川也寸志作品の録音は、演奏会での演奏頻度や知名度を考えると、どういうわけか少ない気がする。生前の活動の影響からなのか、商売として厳しいのか、とにかく新譜の話を聞かない。とりわけ新交響楽団が残した演奏が聴けるのは本当に有り難く、感謝してもしきれない位だが、それにしてもあんまりではなかろうか。
キングレコードの『芥川也寸志の芸術』シリーズは大いに期待していたのだが、『2』以降が発売されない(シリーズ化する予定だったのか、「1」とナンバリングしてある)。主要な管弦楽作品がまだ残っているというのに・・・。最近SACD化されたが、それよりもシリーズの存続を希望したいなー。

辛うじて東芝EMIのGRJシリーズの一部が最近復刻されて聴けるようになったが、もう50年以上前の演奏・録音である。入手しやすい『交響曲第1番』のプロオーケストラによる演奏(東京交響楽団)は、これだけなのが悲しい。全体的に、演奏・録音・楽器の状態等々、やはり色々厳しいなと思う部分も多い。

まあそれでも、『交響三章』で現れる音楽の表情はハッとさせる所が多く、特に終楽章は、快活なメロディにのせて、切なさが募る名演奏だと思っている。『トリプティーク』のキレ、迫力も最高。『交響管弦楽のための音楽』が復刻されていなくて本当に惜しい。『トリプティーク』と『交響管弦楽〜』は共に指揮:森正で、どちらも必聴の演奏なのですよ。

『交響管弦楽のための音楽』は指揮:若杉弘NHK交響楽団の演奏が残っていて、これがまた素晴らしい。若杉弘が指揮する日本人作曲家の作品は良い演奏が多い。もっと録音を残して欲しかったし、演奏を聴いておけば良かったとつくづく思う。都響ブラームスのピアノ四重奏曲(シェーンベルク編)メインの演奏会を聴いたのが最後だったか。あれは面白いプログラムだった。

うーん、こうして話題にしていると、やはり新しい演奏・録音がもっと聴きたくなってきた。節目の年と言わず、普段から聴きたいんだよなあ。

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