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映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』ダイナミック完全版に寄せて

2/14から公開の『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』ダイナミック完全版を観てきました。昨年10/25に公開されて以来、IMAX上映含めて三度の鑑賞です。


ボイスオーバーなしの本国版を是非⋯とIMAX上映の感想で書いたので、今回の上映はとても嬉しい。これは早々に観に行って、また『T-34~』の魅力と感想を垂れ流さねばというわけです。もちろんこれから初めて観る人が読んでも鑑賞の妨げになるようなことは書きませんが、ネタバレはしています。

ついに”ダイナミック完全版”に

やはりボイスオーバーなしは良い! 作中で「通訳」の存在は意識するし、本作を鑑賞していると言語の違いに敏感になってしまうので、2つの言語が重なるのはどうしても気になります。IMAX上映の感想でも書きましたが、緊迫した場面でわかりやすいロシア語(「撃て」等)が被さるのは、正直惜しいなと思っていました。

でもダイナミック完全版は、そんなことを気にしなくていいんです。存分に作品に浸ることができます。ましてIMAX上映・完全版を観ていないのであれば、是が非でも観て欲しいです。10/25公開版も本作の魅力を余すことなく伝えていましたが、ダイナミック完全版はその上をいく充実度・満足度です。

これから観るなら? うーん、ダイナミック完全版からでいいんではないでしょうか。⋯観比べるのが一番かな。

映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』の感想・追記

戦車の戦いぶりや映像・音響の迫力はもちろん『T-34~』の得難い魅力だ。だがこの魅力を支えているのは、ストーリーの組み立てとそれを活かす登場人物のキャラクターづくりといった、基本的な事柄なのだとつくづく思う。

序盤から緊張感ある場面をぶつけてくるが、ここでイヴシュキンの技量を脳裏に焼き付けられる。コイツできるな、そうそうやられるタマじゃないな、というわけである。これが後半ピンチが連続する場面で「主人公だから死なないよ」「どうせ当たらないんだろ?」といった思わず作品に醒める読みや予想を抑えて、スリルに変えているのだ。無事だったことをラッキーだ、助かったと安堵し、喜べるのだ。納得感ある幸運、とでも書こうか。もし肩書だけで「イヴシュキンは凄い奴」みたいな描き方をされていたら、ひょっとしたら後半はご都合感で萎えていたかもしれない。

さらにそんな幸運を作中に上手く盛り込む役割を与えられた登場人物が途中から現れる。それがイオノフだ。彼はコメディリリーフの役割だけでは決してない。れっきとした戦場を生き抜くに必要な、”神の御加護”持ちである。彼が焦ってもピンチを切り抜けることで、彼を選んだイヴシュキンの慧眼が際立ち、彼と絡むことでヴォルチョクの結末に一層「ツイてるな」という説得力が増す。そしてこれがさりげなくとも作品全体に作用して、鑑賞後の爽快感、満足感に寄与しているのだと思う。幸運や偶然をいかに観客に上手く、心地良く見せるかは、とても大事なのだ。


まあグダグダ書きましたが、個人的にイオノフの後日談も好きなんですよね。ある種のロシアらしさ、というか。T-34、Спасибо!

T-34 レジェンド・オブ・ウォー (字幕版)

T-34 レジェンド・オブ・ウォー (字幕版)

  • 発売日: 2020/04/29
  • メディア: Prime Video

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