映画館のオンライン座席予約画面で、『山形スクリーム』と1時間くらい迷って、こっちにした*1。
うーん、見終わった後の気分は悪くないが、何とも惜しい作品だった。ちょっと詰め込みすぎか。ストーリーのテーマや、アクセントの付け方がいまいちだった。突き抜けた感じがなかった。
テーマのことは、テレビで宣伝したり、ネットで探せば監督がインタビュー受けて答えたりしているのだろうけど、そういうのを見ずに映画だけ観てもピンとくるようにして欲しかった。もちろん私の読解力・理解力も原因があるのだろう*2。ただ「原作を読めばわかる」のような、メディアミックスの補完前提ではなくて、一つの作品として、映画として完結させて欲しかった。あ、「完結させて」というより、「満足させて」欲しかった、か*3。
おかげで話の後半は「まあ最後はハッピーエンドだしな」という消化試合みたいな気持ちになり、観ていて妙に醒めてしまった。あまりこの映画に没頭するようなものを求めてもいけないのかも知れないが。
もっとも、女の子に紆余曲折を経て惚れられる(ココが大事なのね。「惚れる」のではない)というのは、永遠のテーマ*4だな、という再認識はした。
最後にごく個人的には、漫画的表現として、「興奮して鼻血ブー」はいい加減ウンザリする表現だと思った*5。漫画の表現として、リアルにある・ないは別にいいのだけれど、どうも白ける。なぜだろう。そういえば漫画的表現で「寝ているときに鼻ちょうちん」も最近みないが、あれはやったことあるな。