デジタルエンタテイメント断片情報誌

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これからの仕事を至急検討する その5 就業中の転職活動

世の転職サイト・転職本を読むと、たいてい書かれていることの一つとして、

「転職活動は(基本的に)現在の会社を辞めず、時間外・休日、あるいは有給休暇を取って行なう」
というのがある。これは、会社を辞めて転職活動をすると、対企業的な立場が弱くなる*1、無職であることの精神的な焦り、経済的な問題等が主な理由で、まあ納得できる。

しかしながら、ここに、在職中の人なら一度は考えたであろう問題がある。どうやって時間外に転職活動*2するのか、平日にいきなり有給休暇を取るのか。

転職先だって、基本的に週休2日(土日休み)である場合が多いので、休日にわざわざ面接等をしてくれるかといえば、そうではない。活動したことのある人ならわかるだろうが、大抵平日の午前中か、遅くても夜19時くらいの約束になる。正直言って、在職中の人間がこの時間帯を確保するのはツライ。特に、仕事が激務・拘束時間が長い*3人にとっては、「これでは会社を辞めないと活動できない」となってしまう。有給休暇だって、そんなホイホイ取れる会社の方が少ないだろう。今まで有給休暇をそれほど消化しなかった人間が急に休むのも怪しまれる。

ところが、前述した転職サイト・転職本ではこのことにあまり触れていない。なぜなのか。この程度のことで悩むヤツに転職はムリ、ということだろうか。そりゃ正直そんな気もするが。


ある人材紹介会社のイベントで、上記のことを理由として、「在職中だが、なかなか休みがとれない」という参加者の質問があって、「おおっ、いい質問だ!*4」と思ったのだが、そのときの回答もやはり「時間外・有給休暇を取って…」だった。もはや呆れた。

またそのときに、質問に答えたキャリアアドバイザーが、こんな話をしていた。

『月に2日しか休めなかった人が、その休みを利用して、6ヶ月くらいで転職することができた』

それを聞いたときの率直な感想は、「そんな忙しい仕事の中で、よく転職できたな。それに比べたら俺は…」でははなく、「もし平日が休みだったら、そっちの方が活動しやすいよな」だった。

というわけで、次回は「うまく仕事を抜ける方法・休む方法」を考えたい。なんだかくだらない作戦ばかり思いつきそうだ。

*1:企業も、在職中の人間と無職の人間の足元を見るわけです。

*2:主に面接になると思います。

*3:職種、あるいは年齢が若いといった会社の立場的な理由。私の場合は両方。

*4:自分で質問しない主体性・積極性の無さが目立ちます。

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