デジタルエンタテイメント断片情報誌

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邦画と特撮、アニメに寄せて 18/3/19週 仕事・社会・オトナ

季節柄というのもナンですが、ちょっと今回は他の記事を意識して、仕事や社会にまつわる作品の話、あるいはそれに多少寄せた内容にしてみようと思います。マンネリ化したコンテンツにカツを入れる、カツと言ってもハムカツ程度のものでしょうが。

一味違うかもしれない、お品書き:

邦画:ニッポン無責任時代(1962)

今回のテーマの一つ「仕事」から、日本のサラリーマンをテーマにしたコメディ『ニッポン無責任時代』(1962 カラー作品・上映時間1時間26分)の話です。

ニッポン無責任時代

ニッポン無責任時代

あらすじ:東宝によるクレージーキャッツ主演コメディシリーズの第一弾。通称“無責任”ものの一作目でもある。大平洋酒に入社した主人公・平均(たいらひとし)は舌先三寸で周囲の人間を味方に引き入れ、とんとん拍子の出世を果たす。

allcinema: 映画データベースより)

現代では有り得ない、当時ならではの風潮が大いに盛り込まれている点はあります。一方で調子の良いヤツ、声のでかいヤツが良い目を見る、さらにそういう奴が結構有能だったりして・・・という展開が現代にも通じるところがあり、妙に感心してしまい笑えない、そんな気分になる映画です。「サラリーマンは辞表を出したらそれまでだ」、辞表という表現はともかく、「辞めない」ことのメリットは昔から何だかんだで考えるものなんだ、そんなことも再確認できます。

そうそう、東宝(特撮)映画ファンとしては、田崎潤にニヤリとするかもしれません。

特撮:『ウルトラセブン』第43話「第四惑星の悪夢」

毎回『帰ってきたウルトラマン』の話をやっていたのですが、今回は『ウルトラセブン』より、第43話「第四惑星の悪夢」です。地球とよく似ている星なのだが、実はロボットが人間を支配する社会の星。そんな星に辿り着いたダンとソガは・・・。

ロボットが支配する第四惑星の不可解で不気味な演出に、姿は人間だが頭には機械が詰まっているロボット長官のインパクト、これは「夢」の話なのか? という含みをもたせる最後。セブンと宇宙人・怪獣の格闘シーンはないのですが、それが他の印象を一層引き立てる話です。

今制作されたなら、異なる表現・アプローチなのでしょうが、ロボットが支配する社会の恐怖という点で本質は変わらない話になるように思います。そしてそこは我々の方がリアルに直面する未来を想像するのではないでしょうか。

アニメ:『ダーリン・イン・ザ・フランキス』第10話

というわけで第10話を観て、ウルトラセブンを思い出していました。オトナとその社会を意味深に描写していく様が、私などは妙にデジャブでして・・・こういう話は好きか嫌いかで言うと、すごく好き。特撮なのに、セブンの活躍少し。ロボアニメなのに、(ロボットぽくない)ロボットの活躍少し。そんな共通点にも、性懲りもなく「あぁ、ダリフラって特撮だな」などと思ったり。

同時に、ツノは取れてないけど、最近角が取れてきたゼロツーの身体・心の変化を読み取りたくなる回でもあります。以前書いたのですが、やはり一度ヒロの身体へのダメージを描いておいて、その実ゼロツーがヒロに依存・影響を受けているという展開なのでしょうか。そうすると今後ヒロの、ゼロツーのパートナーは? となりますが、そこで首の皮一枚残っているヒロとイチゴの関係も活かすのかな、と。

そんな風に見ていくと、今回のエピソードは、7話から直行でもよかったかもしれません。人間関係含めて”仕掛け”の7話の後ならば、畳み掛けた印象がもう少しあったように思うのですが、8、9話を挟んでしまうと、エピソード自体が少し冗長に感じてしまいました。どうも6話を受けての7話以後、話の構成がモタついている印象です。このペースだと、全話通して観たときに5話あたりが演出過多になってしまうのではないかと危惧しています。

あとは、さすがに叫竜のデザインと戦闘がおざなりになってきたかな。今回はストレリチア以外のトドメでしたが、もう少しお話に活かして欲しいです。

最初は特撮の話でウキウキだったのに、後半はヤプールに取り憑かれたような文章になりましたが、来週もみんなで観よう。

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