デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

邦画と特撮、アニメに寄せて 18/2/19週

旧作から放映中のものまで、単独記事にするほどでもないけれど、ちょっと感想・レビューなんぞ残しておきたい作品の話です。などと書くと気ままにやってるみたいですが、後々別の記事で話題にしたい作品との関連も考えていたりします。本当は読書の話題もねじ込みたいんですが、流石にそれをやると節操がなさすぎか。

今週のお品書き:

邦画:『蜘蛛巣城』(1957)

気恥ずかしい限りですが、これくらいは”基本”として知っておかないとな、と思い立って鑑賞に勤しんでは途中で中断・挫折・・・を繰り返しているものに、黒澤明シェイクスピアの作品があります。今回はそんな二人の合作、ではないのですが、シェイクスピア原作・黒澤明監督作品から『蜘蛛巣城』(1957 モノクロ作品・上映時間:1時間50分)です。

蜘蛛巣城 [Blu-ray]

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あらすじ:シェイクスピアの『マクベス』を日本の戦国時代に置き換え様式美に拘り描いた戦国武将の一大悲劇。鷲津武時は謀反を起こした敵を討ち、その帰途の森で出会った老婆から不思議な予言を聞く。やがて予言通り事が運び始めると、欲望に取り憑かれた妻にそそのかされて主を殺し、自ら城主の地位につくのだったが・・・。

allcinema: 映画データベースより)

外国文学から日本を舞台にして翻案・映画化っていうのは当時の流行りなんですね。例えば『雨月物語』(1953)のモーパッサンもそう。とは言え、原作を知らなきゃ理解できない作品なんてこともなく、十分楽しめる作品かと思います。

この作品の三船敏郎がとにかく恐い。表情が終始鬼気迫った、狂気を孕んだ表情なのですよ。他の出演作とは異質。演出の意図云々考えなくとも、注目せざるを得ない演技です。山田五十鈴の静かな存在感にも息を呑んでしまいます。

城の全景を見せなくとも、広大さを表現しきった映像は、この後色んな作品に呪縛を与えるのも納得です。ただ、迷い込む森のシーンはセットの限界を感じる出来栄えで、惜しい。ラストシーン、木々の処理は、こういう表現が実写・CG問わず現代の映画で観たいんだ、という圧巻のもの。
音声が聞き取りにくく感じるかもしれないので、ボリューム大きめ・ヘッドホン使用も考慮に入れると良いでしょう。

特撮:『帰ってきたウルトラマン』(テレビ神奈川

今週の『怪獣レインボー作戦』(放送は毎週日曜、22時30分~)は、実は初期の話としては結構好きな部類です。MATのギスギス感が柔らかいし、子供の言うことなんか相手にしないと思ったら、そうでもない(わざわざ調査にも出ている)。防衛チームとして効果的な手を打っているのも好印象。科特隊やウルトラ警備隊ほど強力な存在でなくとも、”人類”の目線で応援したくなります。

ウルトラマンの戦い方も初代を意識したような肉弾戦で(しかも相手は透明怪獣)、前話までの苦戦ぶりが嘘のようにアッサリ勝利。まあ正直ゴルバゴスがあんまり強くないのでしょうが・・・。強さのサジ加減は難しいですわな。

アニメ:『ダーリン・イン・ザ・フランキス』第6話

サブタイトルでフランクスに取り込まれるのかと思ってしまった。それこそ上記帰ってきたウルトラマン』のプリズ魔か、それともゴーデスか。特撮→アニメの順で感想を書くと、この流れが楽なんですよ。

いやしかし、ふざけた感想のように思われるかもしれませんが、やはり特撮モノを観る感覚で楽しむのが正解なのかな、という気がしてきました。特にウルトラシリーズね。フォース・ゲート・オープンもあったし。

お話自体は率直に言って、区切りの回を勝利で締めくくったなという印象。そして謎の解明も先送りと。謎というのは大まかに、ゼロツーの正体であり、ヒロの体に起きた異変のことであり、ストレリチア(フランクス)の秘密・真実、のことです。

特に「パートナー殺し・3回目でダメになる」というのはさんざ強調されていた上、ヒロの体の異変が絵的にもインパクトあったのに対して、その真相や克服法が明確にならず、ヒロの心理的な要因で押し切られて「しまった」ような印象を受けた御仁も少なくないのではないでしょうか。それ故に観ていて何となくスッキリせず、「勝利」の流れに躊躇・戸惑ってしまうと。

まあでもこれは、ヒロ自体が特別な存在であり、また(ヒロにとって)ゼロツーとストレリチアが圧倒的な存在である描写を重ねたこととリンクしていると考えれば、まだ許容範囲でしょうかね。ウルトラマンは最後に勝つんだ、というウルトラシリーズ鑑賞法でもいいですけど。あ、自身じゃなくてブレスレットのおかげ、なんて言われているウルトラ戦士もいたっけな・・・。

ただ真面目な話、これらの謎はもちろん後話で解明・消化していかないと、5話なんて演出過多になりますわな。私が5話を観た限りだと、対比で今度はゼロツーから見たヒロや周囲に対する視点で進む話なんてあってもおかしくなさそう。2クールならではのスパンで楽しめる作品にしてもらいたいところです。

ストレリチア以外のフランクスの武功もそろそろ欲しいかな。各パートナーのメイン回をやるだけでなく、戦い慣れて外見以上に各々特色を出さないと、ウルトラマンストレリチア)と防衛チーム(その他フランクス)、みたいな図式が定着しそう。

あとは毎話恒例のイチゴ対ゼロツー(特撮っぽいでしょ)ですが、イチゴとゼロツーの相容れない感は徹底してますね。まあ、そこにお互いにしかない魅力が潜んでいるということですな。

それにしても、今話で遂にヒロとゼロツー両方の名前を叫んだとは言え、丸く収まる気がしないくらいイチゴってヒロにゾッコンなのね。ゴローじゃなくて、ヒロが原因でリンク切断してましたし。流石にこれだけイチゴの反撃の芽を潰していくのは、これからの話で形勢逆転したり、立場・人間関係を変えてくる前フリなのかなと期待したくなります。
いやでもまさか、『帰ってきたウルトラマン』の坂田兄妹の最後みたいにイチゴとゴローが・・・。来週もみんなで観よう。

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