デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

秋に映画を観に行った その2

2014年公開作品の目玉、と言っても過言ではない『GODZILLA ゴジラ』(公式サイト)ですが、公開された途端、日本では話題沸騰しないどころか話題が醒めているご様子。ウーン、これはアレか、やっぱり作品の出来のせいか? ということで今更観てきたので感想。都内の劇場はもうガラガラでした。
宝田明が『ゴジラ(1954)』撮影当時、製作現場の挨拶で「主役の宝田明です」と自己紹介したら「バカヤロー、主役はゴジラだ」と製作陣に言われたエピソードがあるそうだが、今回の主役は‥、ムートーじゃないか? というくらいゴジラは出しゃばらない。ゴジラの登場は意図的に時間をかけているようだが、ムートーに時間を食われているようにしか見えない。ストーリー序盤の伏線が「ゴジラのことかな?」と思ったら尽くムートーのことなのだ。これなら正直、ムートーじゃなくてもっとカッコイイ別の怪獣にして欲しかった。
ゴジラとムートーのバトル自体は、『ゴジラの逆襲』のゴジラアンギラス+『ゴジラの息子』のゴジラカマキラスをオマージュ、みたいで面白かった*1。そういえば、ムートーの第一印象はやはり「カマキラス」だったなあ。カマキラスだと思うと、「カマキラス、出世したなあ」という気分になって嬉しくなる不思議。
ちなみに映画で「怪物が登場人物の目前で画面いっぱいに口を開ける・叫ぶ」なんて演出がよくあるが、目の前でゴジラが吠えたら、鼓膜破れないんですかね? 海軍では耳栓しているのかな? なんて無粋な感想が思い浮かんでしまった。
話を戻して、人類側の登場人物はどうか。これが役者もかわいそうなくらい出しゃばらない。渡辺謙も「オマケ」程度の存在感です。劇中での登場人物の存在意義が希薄すぎる。宝田明が出演するなんて話も聞いた気がするが‥、出演しなくてかえって良かったのでは? 人間側がはしゃぎ過ぎて「誰が主役だ」状態のストーリーもどうかと思うが、登場人物がこれだけ作品の鍵を握っていない中で「人類」と「原発」、「核」といったテーマをやられても中途半端。取ってつけた感が大きい。これは次回作の方がエンタメ路線で開き直って面白いかも知れませんね。
あ、次回作のことを言うなら、米軍はもうちょっと必死にゴジラを倒しに行ってください。アメリカならではのチート対ゴジラ兵器が見たい。‥まさかの自衛隊派遣でもいいけど。
しかし、どうもアメリカで製作すると、ゴジラを「爬虫類」として考えすぎなのだな〜。そりゃ元は恐竜ですけどもね。ゴジラの皮膚の質感もなぁ。コモドオオトカゲだな〜。
昔の日本版ゴジラの動きを参考にしろ、とは言わないが、どちらかと言うとゴジラは哺乳類の生態・動き(個人的にはゴリラやヒグマ)を研究した方が「ゴジラ」っぽくなると思うのだがな〜。
ゴジラの顔・体型自体は、昭和の頃から考えても色々変えるのはありだと思うし、それこそオールドファン狙い撃ちなら「キンゴジ」「モスゴジ」辺りを現代最高の映像技術で暴れさせてくれたら、それだけで大喜びしちゃいますな。

*1:そういえば、どちらも音楽:佐藤勝ですな。昭和のゴジラシリーズでは、佐藤勝の音楽もまた魅力的で、最新録音で聴いてみたいものがゴロゴロしてるんだよなぁ。

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