デジタルエンタテイメント断片情報誌

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『ガールズ&パンツァー』関連物落ち穂拾い その19『アハトゥンク・ガールズ&パンツァー3』他雑談

いつも以上に時期を逃してしまいましたが、『最終章』第3話の内容を踏まえたムックが今年になって発売されているので、ガルパン放談しておきたいと思います。スタッフ本は通販後に話題にできたら。10周年の続報ないね、うーん、今年はちょっとね⋯という雑談も少々。

ガルパンと2022年の世界情勢

大げさな見出しにしたが、何を言わんとするか分かりやすくしたつもりである。

ガルパンが話題になり始めた頃、あるいは作品に纏わる話題で、本作の作風や存在が「危険」とする論調を見かけることがあった。どう危険なのか。実在の兵器を肯定的に扱い軍国主義の前触れ云々、といったものである。頻度や件数は定かでないが、今でも時折WebニュースやSNSで見かけるように思う。

ここ最近、作品内ではなく、現実で兵器や戦争に関するニュースが頻繁に流れている。今年2月に始まった侵略行為のことだ。その経緯や実態はとても残虐で理不尽、の一言に尽きる。この凄惨な状況は創作では到底及びつかない。既に現地を含め、極限状態を目の当たりにした一般の人々は、悲しみ苦しみ逃げ惑うだけでなく、現実を受けとめ対処し淡々と行動する所まで事態が進行している様子だ。この段階に来ていることが本当に恐ろしい。戦争の終わりが見えなくなっているからである。

こういう事態は望んでいなかったし、このことにかこつけて文章を書きたかったわけでは決してない。ただ図らずも現実によって、本作が題材を昇華して打ち出した魅力はせいぜい競技やスポーツマンシップのそれであり、そこにギャグ漫画のノリを織り交ぜた位のものだと再認してしまった。安直に戦争などと結びつくものではない。もし結びつけている向きがいるとしたらあまりに短絡的だし、歴史から学ぶような思慮に欠けている。月並みだが現実と空想の区別がついていないのではないか。一体どこの戦車が砲撃をくらって、車内で操縦していた人間が転げまわってススがついて眼鏡が割れるだけで済むものか。

とは言えである。現実を思い返さず、本作の作品世界のみに没入するというのは、現況なかなか難しい。憶測に過ぎないが公式の情報発信はそのような配慮をしている様子であり、前述の通り私などが徒に騒ぐことではないのはわかっている。それでも日々のニュースに接していると、どうしても以前のような気分で作品を楽しむとまでいかないのだ。

ガルパン10周年に『最終章』新作公開、もう少し穏やかな気持ちで祝い、待ちたかった。

関連物落ち穂拾い その19

今年2月、3月に『アハトゥンク・ガールズ&パンツァー3』と『月刊戦車道別冊 第41回冬季無限軌道杯大特集号2』が発売されました。個人的に色々と思うところのあった、第3話の話題を交えつつ読んでおきましょう。

まず『アハトゥンク~3』は、ほぼいつもと同じ構成です。登場車輌を紹介しつつ、本編おさらい。後半は戦車内部や小ネタの一覧。なので私が常々不満な戦車外観の各部名称は載ってないままです。私は記事にするときに一々調べるのが面倒なのですが、大多数はわかるのかなあ。ファンのレベルを上げなくちゃ。

あとは1~3話までの構成なので、発売されるであろう続刊にも継続高校(戦)が掲載になっちゃうのね。そう考えると、最終話まで話のボリュームは変わらないのかしら。決勝、6話だけスペシャル編の線はないのか。と願望を書いたりして。

一方の『月刊戦車道別冊 第41回冬季無限軌道杯大特集号2』は3話後半、継続戦を含めてないのでちょっと薄味。日本戦車の記事など、内容は良いがネタ切れのような気がする。まだまだ大洗観光の話題を出しにくい状況というのは寂しいですね。まだ通販しているようなので(2022/5/14時点)、気になるなら今のうちにどうぞ。私はボールペンは要らない。

表紙の全員集合で脚が並ぶ絵面が正直頂けない。私だけでしょうか。第3話の新ビジュアルもそうだったか。画一的でセンスを感じない。こういうのは見せ方、魅せ方なのに。これが今時、高校生的とでも? ガルパンのキャラデザは頭を大きめにしているので、細身の脚がアンバランスに感じるのね。何より露出させた脚を並べただけでファンが興奮するような作風でもないと常々考えているのですが⋯。これが商売でウケているのなら私には関係ない話です。

そうそう、今回採り上げた『アハトゥンク~3』や『最終章』第3話BDに関して気になった点を一つ。

もうオフィシャルで載ってる・言っていることなので書いてしまうと、継続の車輌T-26とまだ登場していない継続の生徒たちが第4話で活躍するっぽいのね。BDの感想で「3話のBDは今後の展開について触れてるからネタバレ気にするなら注意して」みたいなことを書いたのですが、『アハトゥンク~3』の方でもそんなニュアンスの文面がT-26の紹介とともに載ってます。

以前の公式なら、ここまで『最終章』の今後を明かすことはなかったと思うのです。展開の肝にはあまり触れなかったはず。本当に下衆の勘繰りですが、やはり3話のT-26は不気味なだけの数合わせモブ戦車の印象強すぎ、みたいなことを方方で言われて堪えたのでしょうか。方方と書きつつ私も書きましたが⋯。だって、ねぇ。あの個性希薄な大学選抜チームと被るし。

こういうことがあると、改めて3話の出来はちょっとまずかったのかなという印象です。3話時点で、T-26の活躍を予感・期待させるような見せ方がもう少し必要だったのではと。4話ではこういう3話で感じたモヤモヤを払拭する展開を期待します。まだまだ期待します。

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