デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

『ガールズ&パンツァー』関連物落ち穂拾い その14

オンラインミニミニホビーショー開催や『最終章』第3話特番といった楽しみも控えていますが、久々にガルパンメディアミックスの話題でも。ミニミニホビーショーのグッズは、ブロックカレンダーが気になるかな。これなら収納に眠ることなく使い出がありそう。

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グッズの絵柄については一言。本編との差別化を図っているのかもしれませんが、あまり”仲良しグループ”した絵柄ばかりではね。みんなで同じ服装する”一体感”もそうかな。グッズ化メンバーも代わり映えしないし、新味が欲しいですね。

『不肖・秋山優花里の戦車映画講座』

今年の状況から、あるいはガルパンの新作が待ち遠しくて、自宅で戦車・戦争物映画を物色していた御仁は少なくないのではないでしょうか。今回はガルパンに絡めた”戦車”映画ムック、『不肖・秋山優花里の戦車映画講座』(監修:青井邦夫 廣済堂ベストムック) の話です。『最終章』第1話公開の頃に発売されたこともあり、現時点でなかなか投げ売り価格です。

まずは”秋山優花里”を看板にしている点ですが、そこは正直客寄せに過ぎません。ただ紹介している映画とガルパンの関連はちゃんと解説されているので、ガルパンという話題や興味で読んで損することはないと思います。映画の舞台や登場する戦車もWW2中心と、ガルパンに寄せている印象です。なので必然的に洋画の割合が高くなっています。

紹介内容は映画に出てくる戦車の話題が中心です。”戦車”映画という本のタイトルに偽りなしです。例えば私が持っている『戦争映画名作選』(集英社文庫)のように、徹底的にあらすじ・内容紹介しているわけではありません。映画に登場する戦車の名称とエピソードに始まり、装備の違い、改造前のベース車輌といった話題が中心です。解説の半分以上が戦車にまつわる薀蓄で埋め尽くされている作品もあります。面白い映画紹介ではなく、”戦車好き”が戦車目当てで戦争映画を観たら、というスタンスなのです。

また、監修者が(東宝)特撮映画にも絡んでいるためか、『ゴジラ』『空の大怪獣ラドン』といった、所謂戦争映画作品ではない日本の娯楽作品もそれなりに採り上げられています。例えば『ゴジラ』(1954)に始まるM24の車体の薀蓄に関しては、特撮ファンなら多分ご存知なはず。

その点で言えば、私などは『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』も是非紹介して欲しかったですが⋯。まあこの作品は戦車よりも圧倒的な存在感を示す超兵器が出てくるのでしょうがないか。

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ

  • 発売日: 2014/07/01
  • メディア: Prime Video


しかしながらこういう本を読むと、ガルパン好きも「戦車が好きで、戦車が出てくるから観てるだけ」という向きも一定数いるのだろうなあと、改めて考えます。ストーリーや登場人物の話題はソコソコに、ああこの車輌が動いている画が観られるなんて、そこにひたすら喜びを感じるファンもきっと少なくないのでしょうね。

私などは感想で度々書いているのですが、戦車が登場する魅力以外に、以上に、トータルでの面白味をガルパンに求めてしまうので、ひょっとしたらそれが少数派なのかなと大袈裟に思い詰めることがあります。

とは言え記事冒頭で書いたミニミニホビーショーなんて、並んだグッズを見る限り「キャラクター」を売りたいわけでしょ? その辺りの需要と供給は、果たしてどこまで噛み合っているのでしょうかね。まあそこは、これ以上私が心配や憶測を並べることではないでしょう。

まずは日々気になる他作品でも観て、次のOVA公開を楽しみに待ちたいと思います。

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