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映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』IMAX上映に寄せて

10/25に公開された『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』のIMAX上映が11/15から始まったので観てきました。初日に観に行って以来、また観たいと思っていたところにこの上映形式です。いやあ、待ったかいがあったというもの。

今回はそんな「もう一度観ようかな」という気にさせてくれた、『T-34~』の感想と魅力を改めて語りたいと思います。これから初めて観る人が読んでも鑑賞の妨げにはならないと思いますが、多少ネタバレしています。

IMAX上映で観る『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』

IMAX上映については今更詳しく書きませんが、鮮明で視野いっぱいに広がるスクリーンと、最近流行りの音響設備に負けないクリアで迫力あるサウンドを備えた上映形式です。『T-34~』をIMAX上映している109シネマズの説明を一応どうぞ。

このIMAX上映で『T-34~』を観るとどうなるか。まず、映像のきめ細やかさと鮮明さに感動します。雪原の空気感や泥や血の汚れの生々しさ。元々の映像作りも良いのですが、更に臨場感抜群です。夜間・明りを灯した室内や車内の対比は、登場人物と同席・同乗しているような一体感を生み出しています。冒頭で息を呑んで、後半の夜間戦闘でまた息を呑む⋯なんとも贅沢。

音響も面白い。音の鋭さ云々よりも、五感を揺さぶる感覚を重視しているのではないでしょうか。全身を包み込み、地響きのように唸る爆発音は、スクリーンに映る世界に奥行きと立体感を与えてくれます。

何より今回、映像と音響、この2つの相乗効果を思い知りました。片方だけ突き抜けたら、IMAX上映は成り立たないんじゃないか、そんな気がしました。ちょっと映画の在り方も考えたくなるような。


私は『T-34~』を初日に立川シネマシティの【極爆】で観たわけですが、総合的に見て、IMAX上映の方がグッと魅力的に感じました。実はシネマシティのスクリーンも近年凄く良くなっています。でも今回は、映像の力と音響の描く世界、この”連合国”に軍配でしょう。上映期間もごく短く、上映館も少ないですが、『T-34~』はIMAX上映で堪能してもらいたい作品です。

ボイスオーバー版(本国ロシア版)の魅力

もう一つ今回、IMAX上映で観ておきたいポイントがあるんです。IMAX上映版はツイッターで宣伝していた通り、30分程上映時間が長い、本国ロシアのボイスオーバー版なのです。

ここで追加されたシーン、そしてエピローグはこれまで上映されていた『T-34~』を楽しんだ人でも観に行く価値アリです。できれば予備知識無しで、「あれ?このシーン⋯」「あー、そうだったのね」と新たな発見をして欲しいと思います。

まだ観てない人はどちらを観たらいいの? いやぁ、私は本国版を観て欲しいなあ。評価が大きく変わりはしませんが、なかなか味のあるシーンをカットしていたのです。

そうそう、ロシア語のボイスオーバーはそこまで気になりませんが、わかりやすい言葉(「撃て」等)に被さるとちょっと残念かな。本国版で、ボイスオーバーなし版のIMAX上映を⋯無理か。

個人的には、元々個性が炸裂していたヴォルチョクの人となりに厚みが出ていてニンマリ。どのシーンが追加されて云々を書くのは野暮ですから書きませんよ。観てのお楽しみです。まあそれにしても、あの展開で「俺でしょ いいから命令して」「よく分かりましたよ」と言ってのけるキャラクターが、本当にズルい。憧れに近いものがある。

エピローグもお楽しみ、ということで。「ご想像におまかせします」でも十分良い余韻が残っていましたが、作中に散りばめた伏線を大事にしているなと、本作に関しては好感触。そういう確認をするために観るのも良いでしょう。


そんなわけで、何かと観て損のないIMAX上映です。未体験の方は是非。УРаааааа!

T-34 レジェンド・オブ・ウォー (字幕版)

T-34 レジェンド・オブ・ウォー (字幕版)

  • 発売日: 2020/04/29
  • メディア: Prime Video


<2020/2追記>ダイナミック完全版についてはコチラ:

<2020/8追記> 最強ディレクターズ・カット版についてはコチラ:

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