ちょっと、です。大々的にマップやらアイテムの場所を載せているわけではありません。でも多分、遊ぶときは役に立つと思います。このゲームを遊ぼうという御仁が辿り着いたときのために。ささやかに。
今回は海外RPG『マイト・アンド・マジック』シリーズから、『クラウズオブジーン』(DOS/V他PC-98、TOWNS)の話です。今は『4』のナンバリングでも呼ばれていますね。以前紹介した『マイト・アンド・マジック3』の続編です。
と言っても、システムは大方同じであるものの、お話的に大きく続いていません。だからいきなりこの作品から遊んでも大丈夫。私がそうだったから。
遊びやすい『クラウズオブジーン』
『3』、本作、そして『ダークサイドオブジーン』(『5』)の中で、本作が一番難易度が低いと思います。敵の強さはソコソコ、序盤に配されたレベル上げ・能力アップポイントの多さ、一気にフレンドリーな作品です。そして何かとお金が大事な本シリーズで、比較的お金のかかり方が穏やかです。これなら『ウルティマ』とも『ウィザードリィ』とも違う、ちょっとサイケで独特な作品世界を楽しく堪能できます。
※こういう能力アップポイントが結構多くて便利なのだ。
※配色も独特だが、台詞を喋ったり、グラフィックがアニメーションしたりする。
パーティー編成も簡単。デフォルトのパーティー(「戦士・騎士・レンジャー・盗賊・僧侶・魔法使い」)でも十分遊べます。
※デフォルトパーティー。これでも十分。逆に言えば、各職業の特色が薄れたんですね。
私のおすすめも「戦士・戦士・レンジャー・盗賊・僧侶・魔法使い」というごく普通なもの。デフォルトの騎士を戦士に入れ替えれば、エディットは最低1人で完成です。戦士は僧侶の魔法が使え、レンジャーは魔法使い・僧侶の簡単な魔法が使えるので、魔法で困りません。騎士は魔法が使えないんですね。あと盗賊は忍者でもいいですが、序盤から使いやすく、防御重視なら盗賊で。職業選択や編成でやり込みたければやりようはあるでしょうが、これでクリアもできるし。
ちょっと攻略テクニック2つ
どうも本作の話題で、これから紹介する技の話題があまり出てこないのが寂しい。だったら紹介しちゃえ、というわけです。まあ「遊んでいたら当然」なのかもしれないが、これを知っているのと知らないのではぜんぜん違うんだなあ。え、「野暮」だって? いやいや、こんなことでつまらなくなるような作品じゃあないですよ。ちなみにPCゲーム雑誌『ログイン』にも載ってた技です。
・その1 対岸や川の中から攻撃する
本作と『ダークサイドオブジーン』で可能になった技。『3』ではできませんでした。本作は(半リアルタイム)のターン制なので、離れた場所にいる敵に弓矢や魔法で攻撃できます。それならばアクションRPGと同じで、川や水の中を渡れない敵にはガンガン攻撃しちゃいましょう。敵も飛び道具を持っていると攻撃されますが、なあに、完全戦闘モードで戦うよりは楽。
※やーい渡れないでやんの。弓矢や魔法の餌食だ。
・その2 鍵のかかっていた扉を開閉して攻撃
これも同様。本作で鍵のかかっていた開閉扉を閉めると、敵は追ってくることができないし、攻撃もしてこない(貫通しない)。その性質を活かして、こちらが攻撃したら扉を閉め、また開けて攻撃・すぐ締め⋯これを繰り返します。強い敵を見つけたら、扉の前まで誘導しても良い。戦闘モードになっても、楽に倒せるでしょう。
※こちらから解錠(盗賊や忍者の出番)しても、敵は開けることができない。ちょっとマヌケ。
※敵がいたらすぐ攻撃! 慣れないうちはキーボードとマウスを上手く使おう。
※攻撃したらすぐ閉める! 閉めないと敵が踏み込んできちゃいます。
※これを繰り返すと、ほ~ら敵を全部倒せます。終盤まで使えるテクニックですよ。
そうそう、最後にミニ情報。序盤でドワーフの鉱山にある、シータの鉱山(Deep Mine Theta)は1箇所しか金脈がありませんが、5000ゴールドは採掘できるので採掘しときましょう。9821版の話ですがね。
※たまに起きる落盤はダメージ大ですが、そのリスクを犯す価値アリです。
こんなテクニックを踏まえて、知名度は『3』よりもさらに落ちるであろう本作(と『5』)ですが、今遊べる英語版もさほど英語が難しくなく(むしろ日本語版の翻訳のまずさに気がつくことがある)、人気の『6』を含むパックがGOGで売られているので、気になったら是非是非。
※続編『ダークサイドオブジーン』の話題はこちら: