デジタルエンタテイメント断片情報誌

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ゴジラの日にゴジラを倒す

今日(11/3)は映画『ゴジラ』(1954)の封切り日です。65周年ですね。いつもダラダラ思いつき更新ばかりですが、今回は珍しくタイムリーに、私の好きなゴジラゲームの話でひっそりとお祝いしたいと思います。

紹介するのは『大戦略』で有名なシステムソフトのSLG、『ゴジラ』(1993 PC-98・HD専用)です。このゲームがやりたいがために当時ハードディスク購入を決意し、そして今だPC-98の実機とソフトを所持し続ける理由になった作品です。ついでにディスプレイも変換アダプタを用意した上、PC-98の640*400ライン対応のもの(まだ売ってるんですよ)を使ってます。

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『ゴジラ』ってどんなゲーム?

ズバリ防衛隊(自衛隊)となって、ゴジラを始めとした怪獣たちを倒すSLGです。ゴジラ(怪獣)を操作して街を破壊したり、他の怪獣と戦うゲームは近年でも発売されているのですが、案外こういうコンセプトの作品は少ない。『ウルトラマン』シリーズでもそうなのですが、私は”防衛チーム”といった守る側に感情移入しがちなのです。実は怪獣やヒーローよりもそっちの方が好きかも。

本作はそんな長年悶々としていた思いを戦略SLGの老舗、システムソフトが自社のノウハウを活かしてついにやってくれた、そんな喜びもひとしおの作品でした。PC版、というのも嬉しかった。

システムは『大戦略3』がベースでしょうか。リアルタイム制採用。登場する兵器は『ゴジラ』シリーズを始めとした東宝特撮作品から、実在・架空兵器を忠実に再現。でも地対地や地対空といったことは考えなくてOK。映画そのままに、どんな兵器でも怪獣を攻撃できます

※例えばオネストジョン(実在兵器)で円盤を攻撃するの図。オネストジョンは日本に配備されてない? まあこのシナリオで戦ってるのは”地球防衛軍”なので。『ラドン』でも登場しますけどね。
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各映画をベースとしたシナリオでは、映画本編のイベントも再現。新たに怪獣が現れたり、倒したと思ったら復活したり⋯ちょっと気が抜けません。怪獣を倒すだけでなく、誘導・侵入阻止が中心のシナリオもあります。総合的に後年の『ゴジラ 列島震撼』(セガサターン)よりマニアックで、ファンが小躍りしそうな作りだと思います。

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そうそう、音楽も伊福部昭の楽曲がメインだし、鳴き声や効果音も映画の音源をサンプリングして使用していてニンマリ。

ゴジラを倒せるの? 攻略法は?

実は登場する怪獣はとても強いです。1回の攻撃で大ダメージを受けることはほとんどないです。対してプレイヤー側の兵器は弱い。ゴジラならば熱線や蹂躙一発で1ユニットが軽く吹っ飛びます。特に航空兵器は何の役にも立たないことがあるので、趣味以外で配置しない方が良いでしょう。

でも、そんなゴジラ(怪獣)を倒せる戦法はあるんだなこれが。それはズバリ「包囲・アウトレンジ攻撃」です。当時のPCゲーム雑誌『ログイン』にも載ってました。戦車のような比較的耐久力のあるユニットで怪獣を包囲し、動けなくなったら怪獣の攻撃範囲外から集中砲火。この戦法がこのゲームの基本です。

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例えば上の画像はシナリオ「ゴジラ1984」の画面ですが、戦車で囲んだらハイパワーレーザービーム車や83式600mmミサイル車といった攻撃力のある架空兵器でガンガン攻撃しましょう。特にミサイル車は強力です。

※劇中だとあんまり効果なさそうでしたが、ゲームだと便利この上ないハイパワーレーザービーム車。
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※さらに与えるダメージも大きくて使えるミサイル車。ゴジラ(1984)がスーパーXを待たずしてヘロヘロです。
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オススメのシナリオは?

このゲーム、『ゴジラ』シリーズ以外の、空想特撮作品の再現も素晴らしい。人類が倒せる(倒した)相手なので、戦いやすいのもおすすめポイント。

まず「L作戦準備せよ」。映画『サンダ対ガイラ』より、凶暴なフランケンシュタインの怪獣・ガイラをメーサー、レーザー部隊を中心とした「L作戦」でやっつけるシナリオ。もう気分は橋本陸将補(劇中の指揮官)です。

※L作戦展開中の画面。L字型に部隊を展開して、そこに封じ込めたガイラに劇中よろしくメーサー車で攻撃。BGMは当然L作戦マーチが流れています。
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※このゲーム、戦闘終了後にマップの損害度等で得点・ランクが出るのですが、見事「橋本陸将補」!
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そして映画『地球防衛軍』から、「第2β号発進せよ」。ミステリアンの円盤をやっつけながら、本体であるドームを超兵器で大攻勢する痛快なシナリオです。マーカライトファープの頼もしさ。

※マーカライトジャイロでドーム(画像上部のパンナコッタみたいなユニット)に迫って、変形して攻撃します。
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変形前に攻撃を喰らうとダメージを引き継ぐので注意。
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※「防衛軍隊員」は山にも移動できる上、武器の「火炎放射」がソコソコ強い。他ユニットを守るにもうってつけ。
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当時のPC-98で動くスペックの作品ということもあり、美麗なグラフィック、派手な映像演出というわけではありません。ですがファン向け・キャラクターゲームとして考えたときに思わず唸ってしまう、凝った要素が溢れる忘れがたい作品です。

リメイクか、新たにこういうゲームを作る会社が出てこないか待っていたのですが⋯出ないもんですねぇ。せめて本作の配信だけでも何とか。

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