デジタルエンタテイメント断片情報誌

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ガルパンとカンテレの音楽を語る

現在公開中のアニメ『ガールズ&パンツァー最終章』第2話。大洗女子が熾烈な戦いを繰り広げる2回戦にエキサイトする一方で、他校の勝敗も気になるところです。2回戦はどの学校が勝ち進むのか、気になるあの学校か、意外な学校か、はたまた無限軌道杯がブラフなのか。

今回はその中でもファンの間で有力視されていそうな学校・継続高校に絡めて、遅ればせながらフィンランドの楽器カンテレとその音楽の話題です。画像のミカが持っている楽器ね。
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カンテレのエトセトラ

カンテレの歴史は実はよくわからない

カンテレという楽器の歴史については、私が所有しているカンテレCDの解説書でも「紀元前1500年頃から存在した」とか、「2000年の歴史になる」とバラバラです。ネットで調べても同様だと思います。また、長らく楽器として隆盛を極めたわけでもないようです。再興した人物としてカンテレ奏者・歌手のクレータ・ハーパサロ(1813-1893)の名が知られており、以降1900年代から現在に至るまで、比較的新しい年代になってから採り上げられるようになった楽器です。

叙事詩『カレワラ』に登場するカンテレ

フィンランドの叙事詩(伝説や伝承を伝える詩)『カレワラ』にもカンテレは登場します。フィンランドに興味が湧いたら読んでみるとよいでしょう。カマスの骨や歯でカンテレをつくる話が出てきます。

カレワラ物語―フィンランドの国民叙事詩

カレワラ物語―フィンランドの国民叙事詩

ちなみにフィンランドの作曲家シベリウスも、『カレワラ』を題材とした曲を作っています。ただ民謡を用いたりしていないので、フィンランド・カンテレ繋がりで聴いても、ピンとこないかもしれません。良い曲はたくさんありますがね。

近隣国にもカンテレと同じような楽器がある

楽器はいろんなルーツがあって、それを追いかけるのも楽しいのですが、フィンランド周辺にも同じような楽器があります。ガルパン絡みで、例えばロシアにもあります。グースリです。

※グースリの演奏の様子。カンテレを思い出すでしょ? 画像をタッチ・クリックすると動画(YouTube)が再生できます。

余談と妄想ですが、カチューシャが「それ、うちにもあるわよ!」なんて、本編でツッコむ姿を想像したくなります。ミカとカチューシャってやっぱ仲悪いのですかね? 安直か。私がそう思うくらいなので、敢えて仲良しにしても面白そう。ブリザードの某さんが嫉妬でビキビキするくらいね。その後が継続対プラウダの試合だったら凄いことになりそう。

カンテレのディスコグラフィ

フィンランドのレーベル、フィンランディア(FINLANDIA)で出ている3枚が、まずカンテレの音楽がどんなものかを知るに丁度良いかと思います。カンテレ奏者・作曲、編曲者として、マルッティ・ポケラ(1924-2007)の名前は憶えておきましょう。結構現代の人でしょ?

Finnish Kantele Vol. 1

Finnish Kantele Vol. 1




※クリスマスの曲を演奏したもの。こういう録音も当然あります。


伝承曲の中には、瞑想的な曲想だけでなく、朗らかで楽しげな曲が比較的あるかと思います。意外とアップテンポな曲もあります。また、複数のカンテレ、弦の数が異なるカンテレで演奏された曲も多く収録されています。『最終章』で継続高校が勝ち進んだら期待しましょう

個人的な現代音楽の趣味としては、『パリ・インテルヴァロ(断続する平行)』という、アルヴォ・ペルト(Spiegel in Spiegel(鏡の中の鏡)が有名でしょうか)の曲も編曲されています。邦楽器もそうなのですが、伝統的な楽器の方が現代曲や幅広いジャンルの曲を頻繁に採り上げていたりするのです。

この他にも配信サービスで楽しめるので、まずは聴いてみてください。

※念の為ですが、『Sakkijarven polkka』自体はアコーディオンでの演奏が有名とのことです。

Säkkijärven Polkka

Säkkijärven Polkka

  • Viljo Vesterinen & Dallapé-Orkesteri
  • ワールド
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
music.apple.com

雑談:継続高校の『最終章』

最後に『最終章』に絡めて雑談。カンテレの話をしつつ、個人的な継続高校(とミカ)に対する印象は、可もなく不可もなしという感じです。初登場時の『劇場版』では、元ネタ等々察しがつくだけに、ルックス・言動共にキャラとして狙いすぎという気がしたかな。

『劇場版』鑑賞後に「戦車道には人生の大切な~」を始めとした台詞が独り歩きするんじゃないかと危惧して、大体その通りになってしまった。私にとっては作品の内容に比してさほど響かない台詞、意味深に思わせて深くない、むしろキャラ立てを急いだ”ハッタリ”と捉えたのですが、とにかく作品を褒め称えたい向きに祭り上げられてしまった感があります。その辺りも感想で度々書いた記憶があります。

そうは言っても、まだ観ぬ『最終章』においては、静観という感じです。それこそ対戦校としての登場ならば、使用車輌や新キャラが気になります。車輌はKV-1や3突、4号もありそう。大洗女子が相手なら、同型対決という面白味も増えるかもしれません。ただ、勝ち進まなくても人気があるから、今の「底を見せない」ポジションが美味しい気もするなあ。アニメ本編で”鹵獲”ネタをやられたら個人的に萎えるかも。

フィンランド軍入門 極北の戦場を制した叙事詩の勇者たち (ミリタリー選書 23)

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しかも大洗女子と当たるとなると、贔屓が負けちゃうのよね。十分戦える戦力なのに、ファンからも全然勝ち進む展望が出てこない、贔屓がね。まあ話が面白けりゃどっちでもいいんですがね。やっぱり無限軌道杯以外の試合形式⋯ないかなあ。


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