今さらなのは、わけがある。
その著作量である。新品・古本、もちろん電子書籍でも溢れきっている。「どれを読めばいいか」の前に「どれか読んでみよう」というものだ。個人的には古本で格段に手に入れやすいのが嬉しい。
そしてレクチャー形式で構成された本が多いこと。基本的な事項・事例の説明から(出版当時の)新しい情報に入っていくので、アップデートが容易なのだ。情報に得るものがなくとも、伝え方の参考になる。「ですます」調の文章がこれほどストレスなく板についている著者も決して多くはないはずだ。対談形式での引き出しも多く、対談者の話題以上に感服することがある。
そんなわけで、整理もかねて本の紹介をしたい。さすがにこの本一冊紹介して終わり、ではない。
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/06/17
- メディア: 新書
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池上彰の講義の時間 高校生からわかるイスラム世界 (集英社文庫)
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: 集英社
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- 作者: 池上彰
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- 作者: 池上彰
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僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
- 作者: 池上彰,佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
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- 作者: 池上彰,竹内政明
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
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かねてから池上彰がそのセンスに注目していた読売新聞の「編集手帳」担当、竹内政明との対談。簡潔に、短い文章でも読ませる、伝える、不快感を与えない、そんなエッセンスと体験談を語る本。業界用語はあまり使わない、「好きな言葉」や「好きな表現」には気をつける⋯思い当たるフシがあると、自分の文章も顧みたくなる。日々大量に文章を量産する、この二人のネタと表現の秘訣に、ちょっとだけ触れることができる。ある種ファン向けの新書かもしれない。