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邦画と特撮、アニメに寄せて 『ケムリクサ』第3話・第4話

今期注目している、『ケムリクサ』(MX 毎週水曜22:30~他、配信有)の感想です。今回は第3話・第4話。更新は2話ずつまとめて隔週予定。話数も序盤、三分の一を消化してどうなった、というところです。前2話を観る限り、まだ静かに話を動かしている様子。

公式サイトはコチラ:

第1話・第2話の感想はコチラ:

第3話の感想

新たな島への移動、と同時にこの世界をまた少しずつ見せていく。りな達の働きや水に纏わるアイテムの紹介を織り交ぜるのも分かりやすい見せ方だ。

前2話の感想で、わかばの台詞や演技はこのままなのか? みたいなことを書いたが、現時点ではキャラに変化はない模様。

わかばについては、台詞回しと演技以上に気になっていることがある。わかば自身の持つ背景や世界観の謎だ。

初登場時から早々に達観し、”異界”の物体や出来事に一々驚き、感嘆し、興味津々で行動を欠かさない。その一方で、いかにも知っていそうな、スペースシャトル・観覧車と思われる物に対して、「あ、観覧車だ」というような反応はしない。ジェットコースターの頂上まで登っても何も言及しない。それこそ、りな達に吹聴してシメられても良さそうなものを。

要はこの世界に紛れ込んで以来、わかば自身の居た世界との違いや、自身の知っていることをロクに表現していないのだ。作中でまだ示されていないと言ってもよい。つまりわかばもまた、視聴者が想像する人間世界の住人ではない可能性がある。それならば固有の名詞を使わないことが単なる演出だけではなく、意図として活きる。

正直わかばにキャラとして鼻につく部分があることは、現時点で否定できない。ただこの表現していない、示されていない部分に対するもどかしさが、台詞や演技の「不快感」と想定外に合わさって作品評価をマイナスにしているとしたら、少し残念ではある。今後の話で挽回する望みがあるとはいえ、もう少しすんなり受け入れられるキャラ作りはできたように思う。語尾や猫耳、服装も同様だが、これだけ世界観が強調されている以上、キャラ自身の特徴も作品上で何らかの意味を求めながら視聴するからだ。


話を戻そう。水の必要度と姉妹の根幹を成すものの存在、そしてケムリクサを摂取できるわかば、よくわからないが大事なものを守るわかば。そんなわかばに”毒”されているりん。何だかんだでわかばがカギになる話か。うーむ。

平凡そうな人間に意外な能力・適性があり、姉妹たちにとって重要な存在になる。よくある異世界、ファンタジーものと言えばそれまでだが、いっそ存在を怪しんでもよいかもしれない。推理小説の倒叙ものではないが、実はわかばが全てを仕掛け、仕組んだ秩序の中で姉妹は動いているに過ぎなかった。わかばの正体は如何に・・・なんてな。そんな展開だとしたら、現時点ではあんな「演技」でも合点がいきそうだ。最後は少し皮肉が出てしまった。

りつの様子は気になるが、今漂う”死”の結末にそのまま向かうよりも、この作品らしい面白味を出して欲しいところ。そこで、わかばの存在が活きて・・・これもベタだな。まあそうして姉妹絡みで、りんがまた毒されると。さらに与太話なら、りつもわかばに毒されたりして。お姉さんキャラが惚れるの観たくない? 私は観たい。嫉妬も観たい。

エンディングのキャラクターは作中で度々名前が出ている面々だろうから、次話以降のお披露目に期待。

第4話の感想

派手さはないが、ソツのない構成。前半で伏線を張っておいて、後半で回収。お話としては一つ難所をクリアした様子。様子というのは、3話の感想で書いた名前だけ登場しているキャラクターと関係があって、かつ全貌がまだ作中で明らかになっていないから。ここは次話以降のエピソードを望みたい。投げっぱなしではなく作中で消化して欲しいものだ。メディアミックス当然の昨今だが、やはりアニメだけ観て完結する作品が根強いと思う。

行く先々でイベントが起きて、ではなく、思ったより移動の場面が多いなという印象。移動中の会話劇で今話のように伏線を張るか、アカムシはじめとした障害と対峙する・・・ある程度そんな風に話が進むのかな。

わかばはやはりこの世界については「風景」といった表現に留めるのね。不可解だ。ケムリクサという新たなアイテムを手に入れて、相変わらず嬉しそう。りな達の能力を絡めた一連の寸劇は、本当に分かりやすかった。視聴前に勝手に抱いていたイメージより、ずっとケレン味がない。

もう毎回りんはわかばに”毒”されっぱなしなのね。一度鳴りを潜めて、もっと大きなイベントがあって向き合うのかと思ったら、ノルマみたいじゃないか。そして今話は、りなにも少し毒が。りつも早く。楽しみにしているので、頼みますよ。

電車を橋に載せるところでのわかばのリアクションは、もう気にするのはやめよう。

主? ヌシ?との戦いについては、引いた画が良かった。動きや巨大さがちゃんと画面内に収まっており、観ていて安心感がある。倒し方については前半の伏線から、まあそうするだろうな、という印象。わかばに発案させるところを含めて。

ケムリクサによる光の盾ですか。剣も出しそうね。光鷹翼! 違うか。あれも樹だったな。

次回はこの世界の理が、徐々に示されていくのだろうか。


※第5話・第6話の感想はコチラ:

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