デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

新年音楽始め2019

元旦は毎年、私撰ニューイヤーコンサートと称して気ままにクラシック音楽を聴いた雑感を更新している。気ままなのはいつものことだが。

というわけで、まずは普段から愛聴しているボルトキエヴィチのピアノ協奏曲。この第1番が素晴らしい。甘美なメロディとそれを盛り上げるゴツゴツとしたオーケストラの伴奏! 時折バラキレフの交響曲を思わせる。当時の成功作だそうで、その魅力は今でも通用しそうなのに⋯。録音・演奏機会は滅多にない。

Piano Concerto

Piano Concerto

さらに最近になって第2番と第3番を配信サービスでも発見。特に第2番が、第1番の流れを継いだ曲想で、第1番が気に入ったら是非聴いてもらいたいなあ。


2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、指揮者の山田和樹がアンセム・プロジェクトという活動を行っている。詳細は下記記事を参照願いたいが、要は日本含めた各国の国歌や、各国で国歌並みに親しまれてる愛唱歌="アンセム"を演奏・録音する文化促進プロジェクトだ。

www.japanarts.co.jp

このプロジェクトのCDがさっそく発売・配信されているが、制作意図もさることながら、まさにこの時期聴くのにピッタリなバラエティに富んだ収録曲! グラズノフの『第一次世界大戦の連合国の国歌によるパラフレーズ』(グラズノフ編曲の『君が代』が聴ける)や、『魔法使いの弟子』ばかりやたら有名なデュカスのバレエ曲『ラ・ペリ』のファンファーレといった、なかなか凝った収録が楽しい。

そして新年の話題で即して書くなら、合唱ありの『美しく青きドナウ』はぜひ聴いて欲しい。いや、本来合唱がつくことがもっと知られて欲しい。

あとは昨今の国際情勢を考えると苦笑してしまうところだが、『ヨーロッパ賛歌』もバッチリ収録されている。原曲はアレ、第9の「歓喜の歌」。「また暮れかい?」という気分になりそうになっても大丈夫。モートン・グールドの『アメリカン・サリュート』が現実に引き戻してくれる。いや別に他意はない。今年もよろしくお願いします。

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