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『怪獣娘(黒)~ウルトラ怪獣擬人化計画~』の感想 期間限定劇場公開に寄せて

ウルトラマンに憧れた純粋な少年時代から早幾年。頭と心は少年のつもりでも、アダルトな性的嗜好を肥大化させ、汚い欲望と濁った目を持つようになった大人たちの妄想を具現化した『怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~』の新作が11/23から劇場公開されたので観に行きました。公開2週目です。公開期間、割と長くない? 今度は地球侵略ハートフルコメディですって。

劇場で限定のブルーレイやキャラソンベストCDを先行販売しており、それ目当てで足を運ぶファンもいることでしょう。ちなみにキャラソンベストは私がよく利用している配信サービス、Spotifyで既に配信中。なぜかSpotifyは『怪獣娘』の音源が揃っていて(アマプラより揃っているのでは?)、ありがてえ。


『怪獣娘(黒)~ウルトラ怪獣擬人化計画~』の感想

それでは感想。過度なネタバレせず、なおかつ観た御仁が、「ああそうね」と分かる程度の内容に。欲張りね。

悪役はかく戦うべし、というお話ですよ。こう書くと大真面目にGIRLSとバトルを繰り広げているみたいか。いやいやまあまあ、それは観てのお楽しみ。古典的ともいえる、各種「お約束」のネタやキャラぶりを披露しつつ、特撮・ヒーロー物の「お約束」に立ち向かう話。祖師ヶ谷大蔵、新宿や池袋を舞台に、こう、生活感を漂わせてね。新宿駅ルミネ口、人少な! そして下ネタはもう、思いっきり男性向けですね。わかってるね。

劇場公開であることの利点、例えば音響や映像でバリバリ主張するわけでもなく、本当にOVAを期間限定公開しただけ、という作品です。そこがまた、堂々と内向き、マニア・オタク向きしていて、潔い。ちなみに今作も使用しているSEは今までどおり円谷・東宝のアレです。まあ元ネタは数十年続いているコンテンツなわけで、誰向けに売ってもOK、という余裕があるのでしょう。

頭身の違和感は大してないです。3頭身だったTVシリーズの方が、可愛さは3割増しという気がします。公式サイトの元絵の良さは再認識するところ。本作のキャラデザ・作画はなんだかノッペリしていますが、苦心して絵柄を統一しています。

ただね、これは映画の直接的な感想ではありませんが、どうも元のデザインでおっぱいを強調・露出し過ぎの怪獣娘が多いですね。ゼットンやキングジョーのアレンジは悪くないが、どれも「ボンと出してみました」感ばかり印象に残るのが残念。あれだけ露骨に谷間を出されても萎える。作画の質感が大して良いわけでもないし。

今回メインのブラック指令も、谷間を注視したいのではなく、「”巨乳”という設定が醸し出す存在感」を表現してくれればそれでよかったのに。露出していなくても「あ、巨乳なんだ」ってわかる衣装の方がエロい。観れば分かると思いますが、その描写を積み重ねた上で普段の生活感ある寝姿が飛び込んでくると、最高なわけですよ。大体、制作者が作画しない限り、チラリもポロリもしない、質感の悪いおっぱいを観てどうするのかと言いたい。どうにかする御仁はいるでしょうが。

おっぱいの話をしすぎた。尻も好きなのに。そうそう、ペガッサのパンツが拝めます。いい加減にしろってか。

※画像をタッチ・クリックすると予告動画(YouTube)が再生できます。

今作では、今までのテレビ放送(1期・2期)で登場した怪獣娘の出番はわずかです。メインでもなんでもない。今回登場の4バカ⋯じゃなかった、BLACK STARSがメインです。出ずっぱりです。ウインダムはこの内容なら出なくてもいいや、という気がしましたが、やはり残念ですね。早く二代目を。

アニメ初登場の怪獣娘では、エンディングにクレジットはありませんでしたが、ベムスターは改造(タロウ)の方。以前登場してほしいと書いたら、嬉しくも登場。私もこちらのキャラデザの方が、良いアレンジ具合だと思う。

BLACK STARSでは、もうね、ノーバが良い具合です。劇場でグッズが売り切れていたのも納得。性格づけもさることながら、デザイン、時折見える大腿部が絶品。こういうのを「ソソる」という。キングザウルス三世になってツノを突き立てたい。原作の不気味さ皆無のシルバーブルーメ、ペガッサの清楚な感じも合格。なにが合格なんでしょうね。


というわけで、今までの『怪獣娘』TVシリーズが好きなら観に行って損はないでしょう。続編も、30分アニメでなくていいので、細々とやって欲しいですね。


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