デジタルエンタテイメント断片情報誌

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鍋を使った簡単な料理の本で楽しむ

自炊すると言っても、日々レシピを考え材料を買い料理するのは億劫だ。日々の仕事等で疲れた後など、一層面倒だ。

そんなときに、鍋料理、それも鍋ひとつでできる料理のレシピに頼っている。作り置きして数日に分けて食べることも可能だ。

小林カツ代の切って煮るだけ鍋ひとつだけ (講談社+α文庫)

小林カツ代の切って煮るだけ鍋ひとつだけ (講談社+α文庫)

『小林カツ代の切って煮るだけ鍋ひとつだけ』 (講談社+α文庫)は、タイトルに偽りなく「食材を簡単な下ごしらえし、煮る」という料理ばかりを並べたレシピ本だ。

既に新品はなく、電子書籍もないので古本で手に入れるしかないが、この本の料理手順は簡便でバラエティに富んでいて使える。料理自体もおでん、すき焼きといった基本的なレシピから、ちょっと珍しいレシピも揃っている。もちろん、本書のコンセプトに則った「手間なし」レシピである。

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この本の何が良いかと言うと、

◆料理の手順が簡単でわかりやすい

繰り返しになるが、大体のレシピが「食材を切って調味料・スープで煮込む」で終わるので手軽に作りたくなる。ひとつの料理に対して、文字数の少ない、ごく短い手順が4ページずつ載っている。これなら料理をしていて手順を確認という作業も少なくて済むというものだ。そもそも、コンパクトな文庫というのもありがたい。


◆味の調整がしやすい

料理の手順が簡単で、知っている料理に近いと「味が足りないかな」と思うことがたまにある。そんなときに調整・アレンジが効くのも助かる。例えば「牛スジと大根」なんて載っているが、この本では砂糖やみりんは使わない。だが好みでアレンジしてもよいと思う。


◆ご飯だけでなく、パンや酒にあう料理が載っている

特に夕食において、私などはどうも「ご飯」に合うおかずを考えがちだ。だが最近はパン主食で済ませたくなったり、酒でも飲んで後は軽く少量を、みたいな食事がしたくなることが少なくない。手順は簡単だが、そんな食生活にも対応できる和風・洋風問わないレシピが並んでいる。

例えば我々はシチューというと、クリームかデミグラスのソースをどうも思い出しがちではないだろうか。だがこの本では、「煮込む」という本来の意味で、それ以外の「シチュー」が数種類出てくる。

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余談だが講談社+α文庫のレシピ本は使い勝手がよく、同じく『落合務の美味パスタ』も薦められる。一人分の分量掲載、実践しやすいテクニックがまとまっている。筆者のブレイクし始めで、勢いがある。現行の書籍より使えるのではないか。こちらも新品はないが古本で安く手に入ると思う。

落合務の美味パスタ (講談社+α文庫)

落合務の美味パスタ (講談社+α文庫)


少し気候が変わりつつあるこの頃、気楽に鍋で煮込んだ料理などいかが。

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