デジタルエンタテイメント断片情報誌

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『ウマ娘 プリティーダービー』第9話の感想 もといレース回顧

やはりオークスで狙うのは桜花賞馬。先週の感想で「外せない」と書いた、アーモンドアイが完勝。トーセンブレスは残念だったが、また秋に名乗りを上げて欲しい。それにしても、毎回記事をアップしている時はそこまで的中すると思っていないのだが、ここまで名前を挙げた馬が結果を出すと、買い目を絞って狙いたくなる。そしてそのときはハズれるのだろうな。

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『ウマ娘』絡みで懐古するなら、エアグルーヴのオークス(1996)が印象深い。下記動画はJRAオフィシャルより。エアグルーヴの期待に違わぬ強さよりも、桜花賞馬ながら低評価だったファイトガリバーが直線、大外から猛然と追い込む姿に興奮した記憶がある。以来、オークスではまず桜花賞馬に注目している。

第9Rの感想

それでは今週の『ウマ娘 プリティーダービー』の感想。復帰を目指すサイレンススズカと、スズカのことが気になって仕方がないスペシャルウィークの奮起を促す回。レースばかりでは史実史実となってしまうきらいもあり、オリジナルの展開を持ってくるのはなかなか良い構成だと思う。
特にサイレンススズカがどう蘇るのか、もう”再現”はやりようがないので、気になるところだ。やはり出走するならオリジナルレースになるのだろうか。

合宿メインの話だったが、前話で立ちはだかったグラスワンダーとの絡みがなかったのは少々残念。合宿”場所”は近かった様子なので、ちょっと意識する素振りくらいは見せるかと期待した。スペシャルウィークの出走レース省略といい、グラスワンダーとのライバル対決で終わるのではなく、他に見せたいオリジナルのエピソード・レースが控えているのかもしれない。

合宿のメニュー自体が馬の調教メニューとかけ離れているのは、もう気にしない。ただ、今回はトレーナーの台詞がいちいちクドかったように思う。キャラ立てのためなのか、前々から演技が芝居がかり過ぎているのも少々気になる。気がそれているスペシャルウィークを叱咤するのはまだ理解できるところはあるが、足が気になるサイレンススズカの心情を汲んだメニューで自信をつけさせたっていい。それこそ馬の怪我に敏感な調教師もいるし、トレーナーというキャラの個性としてはやや寂しい。もちろん、「ウマ娘」という架空の存在と、人間・競走馬を同一視する気はないが。

などと考えていたら、トライアスロンの最後は予想外のギャグにされて苦笑・困惑した。7話の感想で「ウマ娘の存在は荒唐無稽」などと書いたが、図らずも当たった気がする。これなら、サイレンススズカは足を気にすることはないよ

エルコンドルパサーの凱旋門賞。ここでもグラスワンダーはさして絡まず。うーむ。エルコンドルパサーが滲ませた悔しさにスペシャルウィークは何を思うのか。次回以降楽しみにしたい。

◆レースのハナシ

凱旋門賞(1999)

凱旋門賞というよりも、エルコンドルパサーについて、JRAの特集ページが興味深いので紹介しておこう。グラスワンダーとサイレンススズカ、そしてスペシャルウィークについて触れているのだ。新たなストーリーを『ウマ娘』に期待したくなるかと思う。

エルコンドルパサー 一期一会の物語

凱旋門賞の映像についてもリンク先の動画で紹介されてあるので是非。

凱旋門賞(1986)

フランスのテレビチャンネルから、キングヘイローの父、ダンシングブレーヴの凱旋門賞(1986)。直線の末脚は本当に強烈。鼻差だろうが、粘り勝ちしようが勝利に違いないが、日本馬が勝利する日は、このくらい派手に勝つことを夢見てしまう。

この凱旋門賞に、日本馬のシリウスシンボリが挑戦している(結果は14着)。この他、日本馬が挑んだ凱旋門賞については、『凱旋門賞に挑んだ日本の名馬たち』(著:平松さとし KADOKAWA)がまとまっていて面白い。武豊のインタビューもあり。

凱旋門賞に挑んだ日本の名馬たち 誰も書かなかった名勝負の舞台裏

凱旋門賞に挑んだ日本の名馬たち 誰も書かなかった名勝負の舞台裏

  • 作者:平松 さとし
  • 発売日: 2014/09/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
この本から、エルコンドルパサーを評した地元の新聞の言葉だけ引用しておきたい。

「今年の凱旋門賞には2頭の勝ち馬がいた」

来週のダービーは意外と混戦模様か。でも私はブラストワンピースでほぼ決まっている。他に挙げるなら、キタノコマンドールも面白い。ダノンプレミアムで、オークス同様「やっぱり強い」で終わるも良し。エルコンドルパサーと凱旋門賞に挑んだ蛯名正義が乗るゴーフォザサミットも、応援しようか。

それではまたいつか、お手持ちの勝馬投票券は確定までお捨てにならないようにお願い申し上げます。


(追記)後々視聴し直したことを踏まえて、ここから先の展開はこれ以上この体裁で実際の競馬との話を持ち出さなくともよいかと考え、終わることにした。興味のあったゲームの話題と並行、継続できなかったため、現在私の関心事ではなくなった。今後何かしら動きがあっても、多分採り上げないと思う。この作品が競馬の魅力を知るきっかけになることは嬉しいが、私は日々開催される競馬という現実やそのSLGといった遊び方のほうが、やはり楽しい。

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