デジタルエンタテイメント断片情報誌

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邦画と特撮、アニメに寄せて 18/5/20週 記憶

放映中の作品はなるべく最後まで感想を書く方針にしています。これは検索で引っ掛かった際に「興味ある作品だったら大体全話の感想を探しているだろう」という見込みあってのことです。ただ最近、放映終了した作品を一記事一感想でもう少し大々的に取り扱ってもいいかな、と思うようになりました。

ディスクを購入・レンタルしなくともネットの配信がこれだけ便利で、放映後まとめて観る機会も増えているかと思います。一方で”消費”のサイクルも早い。そんな中で、何時見ても、何回見ても面白い作品がどれだけあるのか、敢えて時間を置いて話がしたいのです。

記憶がカギのお品書き:

邦画・特撮:怪獣総進撃(1968)

盛大な怪獣オールスター映画、『怪獣総進撃』(1968 カラー作品 上映時間1時間29分)です。

怪獣総進撃

怪獣総進撃

小笠原諸島の一角に、これまで日本を脅かしていた怪獣たちを集めた怪獣ランドという居住島が作られた。だがある日、地球を狙うキラアク星人によって怪獣ランドが襲われ、怪獣たちが島を抜け出してしまう。ムーンライトSY-3号は、キラアク星人の前線基地を叩くため地球を飛び立った。やがてキラアク星人のコントロールを離れた怪獣たちは、キングギドラと戦うために日本に集結した・・・。
映画 怪獣総進撃 - allcinema:映画データベースより)

怪獣だけでなく、魅力的な架空兵器が上映時間中バンバン惜しげもなく出てきて、飽きさせない作品。それでいてストーリーの中心はいつもの東宝SF映画らしく人類と宇宙人の攻防です。

登場する怪獣はみんな目がクリッとしていて大変可愛いです。怪獣なのに、現代の”萌え”に通じるような可愛さです。その見た目によらず、キングギドラとゴジラ率いる怪獣軍団との戦いはちょっと一方的でえげつなく映るかもしれません。

怪獣だけでなく、ムーンライトSY-3号も現代的なカッコよさです。ラストのファイヤードラゴンとのドッグファイトは、一筋縄ではいかない見ごたえあるものです。現代的なスピード感を全面に押し出すものではありませんが、「飛行物体をいかにカッコよく映すか」というこだわりのある画だと思います。操演の凄さにも注目です。

アニメ:『ダーリン・イン・ザ・フランキス』第18話

何が伏線で、何が明かされる(た)のか、このペースで話が進んでいると、さすがに不安になってくる。途中、一挙放送で視聴し直したせいもあるが、前半の仕掛けに対して、後半はもう少し畳み掛ける展開を予想していた。

主人公とヒロインのイベントとして結婚式を”とっておき”にしなかったこと、1話冒頭の桜を今話で回収したこと。こうなると二人の結末は幸せな展開ではなく・・・と考えてしまうがどうか。それでも6話や15話のように押し切って解決してしまうのか。

予告のインパクトは前話に負けずとも劣らない印象だったイクノの行動だったが、ゴローやヒロとのエピソードを経たイチゴはさすがに余裕ある対応だった。もう少しイクノの動機・心情に”粘り”があってもよかったが、ここは話が上手く機能しているように思う。何だかんだで、イチゴは前半で描写されていたから。16話以降の、何かとヒロの側にいるイチゴの、諦めきれない、断ち切れない様子も生きた。

残りエピソードに余裕があれば、「記憶操作されたミツル・ココロが、周囲の思惑をよそに、元のペア、イクノ・フトシと関係が良くなってしまう。だがここぞという場面で全て思い出してペア復活」みたいな古典的な展開も考えるが、それはしないか。ココロが既に思い出しそうだし。あとはやはり主人公がもう少し行動したほうがいいかも。過去・記憶操作前とリンクさせるなら尚更。来週もみんなで観よう。

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