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『ウマ娘 プリティーダービー』第6話の感想 もといレース回顧

天皇賞(春)の予想は的中しました。ただ、普通ならその日の香港競馬まで手を出すのですが、ちょっとそんな気になれずにパスしました。そう、注目していたレインボーラインが1着でゴールした直後に騎手が下馬、馬運車で競馬場を後にしたためです。現在のところ、命に別状なく精密検査待ちのようですが、さすがに昨日は楽しい気分とはいきませんでした。
www.sponichi.co.jp

競馬に限らず、スポーツ観戦でこういうことが起きるのは覚悟の上なのですが、なかなか慣れるものではありません。ただ、それでもあの熱狂や盛り上がり、とりわけ競馬なら当てたい・儲けたいという欲望を満たしたくて、再び目を向けてしまう魅力・魔力が潜んでいるのも事実かと思います。

そして今回、競馬関係者の対応やコメントが冷静、いや冷淡にすら思えるのは、彼らが我々以上に競走馬の刹那的な生命を知っているからなのでしょう。

ある馬はレース中に力尽き、ある馬は引退後所在が不明になり・・・レースに出る間もなく、アクシデントが発生した馬もいます。スペシャルウィークが亡くなったそうですが、競争生活引退後にこうして一報がニュースになり、感慨にふけることができる馬というのは、ホンの一握りなのです。
www.nikkansports.com

『ウマ娘』でも、そういった要素を今後どうするのか、というのが注目されているかと思います。実際のレースと同じ結果・運命をそのまま描くのでしょうか。いや、そこは創作でもう一つの”未来”を加味するのでしょうか。

いずれにせよ、そこに納得の面白さがあるのか、この作品の楽しみにしたいと思います。

第6Rの感想

海のトレーニングが意味不明だけど、気にしない。ツイスターも気にしない。ゴールドシップの奔放さは・・・面白い。

有馬記念(1988)がドーナッツ大食い競争になるとは、想像しなかった。スーパークリークが斜行で降着になったレースね。それにしても世代が、ネタが古い! 本当にオールドファン狙ってるんだろうか。

腹がインパクトありすぎて、スーパークリークの巨乳ぶりが隠れて残念。スーパークリーク可愛いのに。失格自体は・・・別に残念でも何でもない。

なぜかというと、スーパークリークが斜行したせいで割を食ったのは、本作に登場しているメジロマックイーンのお姉さん、というかお兄さんなのですよ。メジロデュレン(5着)ね。そういうネタを拾う方が好きでして、テヘヘ。この有馬記念のレース情報を始め、サイレンススズカの癖等々は嬉々として紹介しているサイトが沢山あるでしょうから、こんな話をねじ込んでおきましょう。


有馬記念で鞍上だった村本善之によると、メジロデュレンの脚色が絶好だったそうで、スーパークリークの斜行がなければ「連覇はあったと思う」とのこと。メジロデュレンは前年の有馬記念の覇者なのです(このレースの波乱ぶりも凄いので、各自調べていただきたい)。レース後の「ホントかよ」という話ですが、そういうのを読むとこっちまで悔しくなるわけですよ。メジロデュレンもウマ娘に出ればいいのに。兄弟(姉妹)で嵐山S(特別)→菊花賞制覇ですよ。

ちなみに村本善之元・騎手のエピソードは瀬戸際の勝負師―騎手たちはそのときをどう生きたかに載ってます。この本に登場する騎手・エピソードは面白いですよ~。電子書籍では読めません。ネットだとプレミアがついているときがありますが、古本屋で安く転がっているのを見かけたら是非。

瀬戸際の勝負師―騎手たちはそのときをどう生きたか

瀬戸際の勝負師―騎手たちはそのときをどう生きたか

話が脱線しましたが、そんな話で埋め尽くしたくなるくらいに、今話はもう世代おかまいなし、新ウマ娘が盛りだくさん。マチカネフクキタルにメイショウドトウ、エイシンフラッシュにナイスネイチャですか。やっぱりキャラづけは「競馬ファン」に想像してね、という感じなのかなあ。ナイスネイチャが3着、とかね。うーん、それはそれで安直じゃあございませんか。好きな馬、ウマ娘が多くて良いですけど。前回感想で書いたマチカネフクキタルとサイレンススズカの絡みが見たい。マチカネフクキタルの末脚も凄かった。

登場するウマ娘については、ポータルサイトで確認しておいたほうが良さそうです。
umamusume.jp

サイレンススズカの今後については、本記事冒頭で書いた通りです。どうなるんでしょうね。

トレーナーの話、必要かな? などと書きながら、思ったより脈アリみたいなんで密かに期待。二枚腰、じゃなくて二枚舌。トレーナーはもっと大勢出しても良かったかもね。厩舎・騎手の存在も競馬の魅力ですから。

今回のメインレースは毎日王冠。サイレンススズカの凄さの表現については、上手く、ウマくやってますね。ともすれば「陸上」という印象に終始してしまいそうですが、コースの再現や圧倒的な展開に引き込まれました。サイレンススズカの戦法・強さ自体が、分かりやすいというのも大きいのでしょう。

そしてエルコンドルパサーが天皇賞(秋)に出るんですか。そういえば、オフサイドトラップとオーナーが同じだった。なるほど、良い改変かもしれません。サイレンススズカのことも含めて楽しみになってきました。

ただ、オフサイドトラップにも良いドラマがあるんですがねぇ。ウマ娘になったら、「ナリタブライアンの同期で、度々の病気を克服して努力する先輩」ポジションですよ。ソソりませんか? 私はそういう視点でもちゃんと楽しんでまっせ。

私の注目・セイウンスカイが登場しなくてチト残念でしたが、まあ来週以降出てくれるでしょう。

◆レースのハナシ

おそらく毎日王冠の注目度が高まっているでしょうから、さらっと流された感のある宝塚記念(1998)の話。実はサイレンススズカのレースで、私が一番印象深いのは宝塚記念なのです。成長して勢いのある同馬が、G1初勝利ですよ。動画はいつものJRAオフィシャルから。

なかなか強豪の揃ったメンバーです。メジロドーベル・エアグルーヴの女傑2頭(ドーベルとエアグルーヴの掛け合いを『ウマ娘』本編で見たい)、天皇賞(春)を制したメジロブライト、前年のグランプリチャンピオン・シルクジャスティス、そしてレインボーラインの父ステイゴールド! そうそう、ローゼンカバリーも懐かしい。

キリがないのでレースの話をしますが、まずメジロブライトがゲートで暴れて外枠発走になるわ、レース中ラチにぶつかって態勢崩すわで散々なのです。おそらくファンの大半がゲートの時点で「こりゃダメだ」と思ったのではないでしょうか。

ちなみにメジロブライトはこの後セイウンスカイと京都大賞典で激突(ラチにじゃなくて、勝負)しますので、『ウマ娘』本編はその辺りちょっと楽しみ。

道中は予想通り逃げを打つサイレンススズカですが、直線入口手前ではリードが詰まります。それでも地力で他馬の猛追を退けてG1初勝利。当時は「強くなったなあ」と思ったものです。

金鯱賞や毎日王冠の圧倒的なレースぶりからすると、「物足りない」というファンがいるかもしれません。能力の割に詰め寄られ過ぎではないか、と。ただ今改めて観ると、道中のセーフティリードを活かし、馬場の状態や馬の余力・脚を計算した「G1を勝つ」乗り方だったように思います。ぶっちぎるのが、レースの勝利条件ではないですから。4コーナーで鞍上が後方を確認している様子も映っており、テン乗り・初騎乗の南井克巳(現調教師)のファインプレーではないでしょうか。

その他、今回の記事中のレース情報等はnetkeiba.comでチェックを。


来週はNHKマイルカップですか。難しいレース。人気馬の順当な勝利もあり、一世一代の大駆けもあり。カツジかな~、いやケイアイノーテックも気になる。牝馬から、テトラドラクマ辺りも。オッズが美味しくなりそうなのは嬉しいんですがねぇ。

それではまた来週、お手持ちの勝馬投票券は確定までお捨てにならないようにお願い申し上げます。

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