デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

可動式フィギュアの関節・可動部に今だ慣れない

フィギュアといったら、金メダルを獲得したスポーツないしはその選手の方がトレンドなんでしょうが、まあそういう旬の話題を採り上げるページではないんですよ。ついでに言うと、羽生は羽生でも私は将棋の羽生が好きでして⋯まあそんなことはいいか。人形の話です。


可動式のフィギュアは、映画スターでもスポーツ選手でもアニメのキャラクターでも、グッズの一つとして成立しているように思う。人気者の証と言っても差し支えないだろう。

自由にポーズを変えて飾れる、遊べる。最近は顔や小道具も精巧にできていて、例えば立体化が必要なアニメが題材でも遜色ない。服装だって、塗装ではなく本物の布で作った商品も少なくない。最近ではエマ・ワトソンのフィギュアに驚いた。
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だが、私は今だに可動式フィギュアの関節・可動部に慣れない。どんなに顔その他の完成度が高くても、あの無慈悲な可動部が見える度、「ああ、この部分が滑らかでツルツルならいいのに」などと溜息が出てしまう。服装が塗装であること以上に、気になる。可動式で、この関節・可動部が違和感ない商品が現れるのはいつなのだろうか。

念の為書いておくが、これは人体の欠損云々という話では決してない。再現度の話だ。フィギュア化される対象というのは、前述の通り、常人離れした存在が多い。架空のキャラクターもいる。それらの素晴らしいデザイン、スタイル、筋肉⋯。その美しさ、逞しさ等々の再現を目指すなら、あの関節はないよ、と言いたいのだ。

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そんな理由で、今だにグッズとして可動式フィギュアを買うことがない。それならポーズが固定されたフィギュアかガレージキットでも買えばいいだろ、という声もあるだろう。実際、可動式フィギュアの関節をパテ(※模型等で隙間を埋める接合剤)で埋めて塗装し直してやろうかと思ったことがある。しかし私だって同じポーズのまま眺めるだけでなく、ときには動かして遊びたい。そこでフィギュアの進化を望んでいるのだ。昨今の商品の”こだわり具合”が、早くこの域に到達して欲しいと切に願っている。

その意味で、戦車、ないしは戦車模型に趣味が回帰したのは必然だったのかもしれない。ヒトとのジャンル違いだけでなく、前述のパテや自作で完成度を高めるのは戦車模型ではごく当然だ。そしてそれが完成したときにわかる、対象物に対する愛なのだろう。つい最近も、シャーマンの砲身の接着部をせっせと消していたところだ。

きっとこんなきっかけから、原型師を目指す人もいるのだろうなあ。

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