手前味噌ですが、3/4の夜は先日行ったレセプションのニコニコ生配信を観ていました。昨今はやはり、「ネットで視聴」、「劇場・ホールで体感」が映像コンテンツの二本柱になるのでしょう。話を上手く軌道修正したつもりになって、今回の紹介といきましょう。
今回のお品書き:
邦画:『独立愚連隊』(1959)
「戦争映画」と聞いただけで思想・信条から世論の動向まで妙に身構えたり、こうした記事を書く・読む際も慎重に、場合によっては作品・記事自体を敬遠、なんてことはないでしょうか。まあ、そうやりたくなる”クサイ”ものも、なきにしもあらずですが・・・。
一方で戦争の歴史、特に第二次世界大戦にまつわる組織、武器・兵器やエピソードというのは、現代作品のネタづくりとしても今だ話題に事欠きません。特撮・アニメの話題と一緒に話をすると、こういう前フリのときに便利だなと、つくづく思います。
今回はそんな「戦争」を題材にした娯楽映画として、現在のエンターテイメントの源流となった作品と言ってもよさそうな『独立愚連隊』(1959 モノクロ作品・上映時間:1時間49分)の話です。
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第二次世界大戦末期の北支戦線。クズ兵士ばかりを集め危険な任務に当たらせる“独立愚連隊”と呼ばれる部隊に、従軍記者の荒木がやってくる。交戦中に中国人慰安婦と心中したという、見習士官のことを調べに来たという。・・・
(allcinema: 映画データベースより)
戦争に対する、賛美か批判かといった、二極の考え方で終わらない作品だと思います。ヒトは敵も味方も一枚岩ではない。悪いヤツも良いヤツもいるんだ、生きる目的だって色々さ、そんなメッセージが主人公の行動・目的を通じてコミカルに描かれています。
戦闘・爆発シーンも派手ですが、音楽・演出ともども痛快なだけでなく、ときに得も言えぬ虚しさを漂わせる、味わい深いつくりです。主演の佐藤允のニパーッとした笑顔と台詞回しも、作品を象徴する、良い味を出しています。
特撮:『帰ってきたウルトラマン』(テレビ神奈川)
お話は『怪獣島SOS』(放送は毎週日曜、22時30分~)。いやまあ、いい先輩なんだけどなぁ南隊員。またしても無断に苦笑。MATのギスギス感は薄れて良い感じなんですが。郷隊員も急いでいるとは言え、燃料満タンにしてから出発でも遅くなかったのでは。
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アニメ:『ダーリン・イン・ザ・フランキス』第8話
最初の戦闘BGMは、良い悪いよりも「ど、どうしたの?」みたいな感じで正直困惑。今回の叫竜の攻撃を見る限り、やはり男か女どちらか一方にダメージを与える攻撃はアリなんですね。どちらがやられてもフランクスは動かせないですからね。巷では既にキャラの死亡予想の形相を呈していますが、女の子にスケベな攻撃をする一方で、男にはえげつない、クリティカルヒットな技をぶつけてきそう。
戦闘→日常(喧嘩)→戦闘(戦闘中、あるいは後に和解)みたいなパターンかと思ったら、日常(喧嘩)→日常(和解)で丸く収めました。まあ戦闘が和解のきっかけになる、というのは古典も古典的なパターンで、それこそウルトラシリーズなんかでもさんざ見ました。そりゃだって、戦闘集団があって、どこからともなく敵が襲ってくるというプロットが一緒ですからね。
それをやらずに、日常に徹してコドモたちの関係描写、そしてヒロとゼロツーの係わり合いを押し出す回を入れたかったのでしょう。
ただ、”水着回”の中に作中の謎や含みを匂わせた堅実な構成の前話と比べると、悪くはないが、正直予告で期待したほどには盛り上がりに欠けたかな。話の繋がりとしても、特にゼロツーとコドモたちの距離感が、前話までと比べてやや唐突に縮まっていた感はありました。戦闘中含めて、思ったよりギクシャクしてないのは和みましたがね。
そんな中でミツルとココロの接触だけ前話同様、意味深な雰囲気を残しているのが、今後の展開を詮索させます。
そういえば、イチゴとゼロツーの小競り合いもなかったですね。イチゴが窓越しにヒロとイチャイチャしているゼロツーを見かけるシーンなんて、これまでの話の流れからすると、状況と個人的な感情がせめぎ合った複雑な表情を浮かべるかと思ったら、結構キリッとしてましたね。よほど男子陣に怒っていたんでしょうか。前話でヒロには踏ん切りがついた・・・2クール作品ですよ、まだまだですよ、イチゴさん。まあそんな感じで、来週もみんなで観よう。