週間・月間で観た邦画や特撮、アニメの話題をピックアップする記事を設けたくなりました。単独記事にするほどでもないが、感想・レビューの類として、それなりに面白味のあることを書ければと思います。まあ私は面白ければジャンル問わないタチなので、敢えて並べようという青臭い気概もあったりして。
邦画と絞ったのも、日本の特撮・アニメの話題をする際に、やはり何かと都合が良いからです。また、「最近の邦画はつまらない」という風潮を目にして、古典から最新作まで、そう言えば自分はそもそもロクに邦画を観ていないんじゃないかと思い直したからです。そしてAmazonビデオやNetflixがある今だからこそ、それらを楽しむのは大いにアリでは? と。何だか、やっとデジタルエンタイメントに寄ってきた気がします。テヘヘ。
ではお品書き。目次記法って良いですね。
邦画:『ガス人間第一号』(1960)
映画は『ガス人間第一号』(1960 カラー作品・上映時間:1時間31分)です。今やゴジラが永遠の大看板になってしまいましたが、東宝の特撮映画としては、キネマ旬報が2009年に発表した「オールタイム・ベスト映画遺産200」の中で、(僅差ですが)『ゴジラ』(1954)より上にランクされていたりする作品。この作品は久々の鑑賞。
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あらすじ:東京で起きる不可解な銀行強盗。警察は途中犯人と思しき人物を捕まえるが、別に犯人がいる線を疑う。そこに日本舞踊の家元、藤千代が捜査線上に浮上する。藤千代を逮捕する警察だが、そこに真犯人を名乗る水野という男が現れる。水野の正体、家元との関係は如何に。
所謂”悲恋もの”としても佳作ですが、義憤に駆られた水野の存在や、水野と藤千代の関係を取り巻く周囲に着目しても興味深い作品。この頃の東宝映画に織り込まれた、執拗に”特ダネ”を追いかけるマスコミや群衆・野次馬の弊害に対する風刺は、現代に置き換えても十分通用しそうです。ガス人間の性質もまた、監視カメラが張り巡らされている現代でも大丈夫そうで、古くて新しい。
特撮もさりげなく、精巧で目を引きます。等身大の人間の特撮の巧さは、さんざ語られているでしょうが『ターミネーター2』のT-1000の描写にも勝るとも劣らないかと思います。東宝のキャストも揃った作品で、楽しみ方いろいろです。
特撮:『帰ってきたウルトラマン』(テレビ神奈川)
今週は『決戦!怪獣対マット』(放送は毎週日曜、22時30分~)。強い怪獣が現れて、頼みにしていた存在(ウルトラマン)や、通常兵器が通用しない。こうなったら核兵器に匹敵する武器を・・・。上記でゴジラを話題にしましたが、アレ、これってシン・ゴ・・・そんなことを思って観ていました。
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アニメ:『ダーリン・イン・ザ・フランキス』第5話
この作品に惹かれる理由は、実は特撮物を観る感覚で観ているからなのかもしれません。敵が大攻勢をかけてくる。でもあと1回しか戦えない、何だかウルトラシリーズの最終回付近みたいじゃないですか? ヒロも「脈拍360、血圧400、熱が90度・・・」状態だったりして。そういえば序盤の話でこの飛ばしようも、前述の『帰ってきたウルトラマン』と妙に被っていてちょっと苦笑。
以前、コドモたちの関係がTACばりにギスギスしていると書きましたが、4話を挟んでもまだまだ火種は尽きないようで。ペア以外で不穏な関係も目立つし。
そうそう、4話の感想で「ゼロツーはコドモたちの力を認めているわけじゃないだろ」と書いたのですが、その解釈であっているみたいですね。まあ4話ラストの、一瞬デルフィニウムを見て「フッ」と漏らしたシーンで、”ゼロツーがイチゴ(コドモたち)に一目置いた”なんて解釈・希望したら、ヤプール人につけ込まれちゃいそう。
ただ、ゼロツーはヒロとの関係に自信・確信アリな描写が続いているので、案外ヒロに寄りかかっているのはゼロツーのほう、みたいな展開が来るかもしれません。ヒロがダメージを受けているようで、3回目以降はゼロツーが原因でストレリチアが起動しない、なんてね。
あとは5話を観た限り、パートナーが変わるのはアリなようなので(第26部隊)、やはり各ペアの男女どちらかがドロップアウトするのかな。男にダメージ与える攻撃をしてくる叫竜なんてのもいそう。
そこでこんな展開ですよ。ゼロツー(ストレリチア)が使えない、ゴローあたりの”いかにも”な男キャラがやられた、でもヒロはいける。そして一度失敗したデルフィニウムとイチゴが空いている。絶体絶命の中、もう一度起動を試すと・・・! これでイチゴには溜飲を下げてもらおう。ウルトラシリーズに限らない、失敗→成功の鉄板な展開でっせ。
まあ正直、ゼロツーの悔しがる顔とイチゴの”やり返した”って顔が見たいだけなんですけどね。2人とも描写が丁寧で飽きないですから。来週もみんなで観よう。