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『はいふり』改め『ハイスクール・フリート』#2の感想

サプライズのためとはいえ、タイトル変更はこうやって記事を書くときも、地味に厄介ですね。今後ずっと併記すべきか迷ってしまいます。そもそも「改め」含めて正式タイトルなのかすら調べていませんが。うーん、まだそこまで作品に情熱を注げないのですよ。サプライズ自体、成功したのでしょうかね? それは今後の作品の出来次第か。

それでは「『はいふり』改め『ハイスクール・フリート』」2話の感想。2話も先行上映したそうですが、評判はどうだったのでしょうか? 放映日(MX、BS)の夕方にイベントって、あまり口コミ効果がないような気もします。

前半、回想で世界観を色々説明しちゃいましたね。日露戦争後ですか。ブルーマーメイドは女性の特別な職業と。わかったわかった。この内容なら、ストーリーの流れの中で消化して欲しかったな。それこそ1話で。絵的にも省略した感アリアリ。

この状況での、リンちゃんの怯え具合は悪くない。むしろ周りの落ち着き・冷静さが少し怖い。全員泣き喚けとは言わないが、今の状況は非常事態なのか、(まさか)「よくあること」なのか、単に作品の雰囲気を死守しているつもりなのか、1話から意図を図りかねる。晴風は、最底辺のクラスですか。そんな彼女らが活躍する、王道のパターンをやりたいわけですね。”王道”が”陳腐”な展開にならないことを願います。

入試エピソード披露は1話の”バナナで転倒”に次いで、薄ら寒い。制作者の技量が透けて見える肉付けは、キャラの魅力にならない。ココちゃんの一人芝居も同様。さらに世界観について、飛行機がない世界であることも仄めかしていましたが、現時点で作品の世界観に惹かれていないので、失望の方が大きい。戦闘機も爆撃機も水上機もなさそう、空母もないよな⋯そんなことを考えてしまいます。

後半の艦隊戦は、それまでの雰囲気を引き継いでいる故に、細かい描写のこだわりにものめり込めない。今回はCGも雑な感じで、イマイチでした。1話からシリアスとギャグシーンのメリハリのなさは変わらず。小型艇に弾が命中したのは、笑いを通り越して呆れました。当たるのも生きているのも、悪い意味で察しがついたからです。そんなところに「海の仲間は〜」の台詞がきても、狙いすぎとしか思いませんねぇ。

飛行機はないけど、水上を走れるカッコ良い乗り物は積んでたのですね。この乗り物が進化している未来の方が自然なのでは? と無粋なツッコミが口をついてしまう作品なのだなあ。

新キャラのお話はまた次話以降でしょうけど、全然ワクワクしない。キャラが増えることより、今後友軍が登場するのかが気になります。晴風だけで話を進めると、艦隊戦のバリエーションも限られてくるでしょうし。

そして最後にまあ、風呂と「海軍といえばカレー」ですか。うーん、先週1話の感想で「艦長」のアクセントのことを書きましたが、こだわりを作中で表現・消化するのが下手なのに、こういうのはベタでありがちなネタで狙ってくるのですね。それこそ戦闘糧食なんて、マニアックに、まさしく"料理"できそうなのに。もちろん、ベタで面白ければいいのですが、ねぇ。今のところ面白くない。次回への引きも、インパクトなく「ああ、そうですか」くらいの印象。

まだ2話とは言え、どうも熱中できる描写もないし、そういう登場人物も少ない。その上ストーリーも方向性が掴めないまま進んでいて、不安と諦念がつのる。「○話でストーリーに仕掛けが」みたいなのを言及するのが制作・視聴者共々トレンドのようだが、面白けりゃどこから仕掛けたっていいですよ。面白ければ。

音楽、ゲーム音楽みたいな使い方でしたね。シーンで鳴っている(鳴らしている)だけ。しかも絶妙にストーリーの進行と噛み合っていなくて、作品の内容を混乱させる。特段好みの曲・曲調もないし、音作りが薄っぺらいにも程があるので、もう言及しないかもしれません。期待して損しました。

⋯もっとも、期待していたのは音楽だけではないのですよ。来週も、まだ観る予定。


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