時節柄思い出し、ハイティンクとアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のクリスマス・マチネー演奏集から、マーラーの交響曲第4番、第5番を聴いていた。本来なら25日に休みでもとってゆっくり聴きたいものだが、それはこれから先の休暇の楽しみにとっておくことにする。
ライヴならではの開放感と熱気が心地良い演奏で、日常的に聴くよりも特別な心持ちで再生する機会が多い。他の交響曲の演奏も素晴らしく、手放せないボックスの一つ。録音も好みで、特に今日聴いた4番など他の録音では聴き逃しがちな楽器の旋律が聴こえてきて、ハッとする。映像(DVD)も残されているようで、どこかで再発されないかなと思っている。コレクター的には、あのPHILIPSのロゴとジャケットデザインでもう見ることがないのが少し寂しい。
Mahler:Symphonies Christmas Matinee
- アーティスト: Mahler,Haitink,Royal Concertgebouw Orchestra
- 出版社/メーカー: Philips
- 発売日: 1999/12/09
- メディア: CD
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ハイティンク、ノイマン、それからインバルといった指揮者の録音は、個人的に図書館でよく借りて聴いており(DENONやPHILIPSのCDは架蔵率が高い気がする)、演奏や解釈の好みは変わっても彼らの録音を思い出すことは多い。昨今、特にハイティンクが持て囃された時期があったが、最近の演奏に注目するのはともかく、過去の録音までレアアイテム化していたのは苦笑した。したり顔で「俺はハイティンクの良さは昔から知っている」などと言う気は毛頭ないが、ファンやマニアというのは他人が思うより知っているし、存外知らないものだ。自戒を込めて書いておく。
まあそんなに勘ぐらなくとも、好みの変遷でハイティンクに辿り着いた御仁だって、もちろんいるのだろうが。