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『ガールズ&パンツァー 劇場版』本編・感想(その2) TV本編・OVAの流れを汲んだ映画として

先月公開された『ガールズ&パンツァー 劇場版』が結構ヒットしているようで、既に来年の上映・入場特典までも予定されています。正直「年末までは厳しいかな」と思っていたのですが、杞憂でした。12/5(3週目)の川崎チネチッタ舞台挨拶で、観客に挙手アンケートをしていたのですが、既に2回以上、そして4回以上観たという御仁も多く、改めてコアな人気を実感しました。きっと各々、その回数も増えているのでしょう。

映画を観ると戦車が作りたくなる。というわけで今、M26パーシングのプラモを仕上げています。ガルパン登場車輌が割と揃っていて、かねてからお気に入りのタミヤの1/48。これも簡単で完成度の高さが素敵。組み立てて以来、続編での登場を期待して、塗装していなかったのですが、ようやく踏ん切りがつきました。BDのオーディオコメンタリーから、サンダース仕様で準備をしていましたが⋯。BT-42のブレイクは過去記事の予想通りだったなぁ。チャーフィーも1/48で発売して欲しいです。


閑話休題。今回はそんな状況を踏まえて、改めて感想を書きます。初見時に書いた見どころと感想では、初日の興奮を「見どころ」にぶちまけつつも、大まかにストーリーのこと、戦車戦の緩急のこと、キャラクターについての感想をまとめました。

今回はそのときよりも、作品を鑑賞済みであることを前提に話を膨らませています。あとはそこに敢えて「私の観たいガルパン」みたいな、与太話も盛り込んでいます。まあこれは感想を書いていると出てくる文章のリズムのようなもので、入れたほうが私の言いたいことが分かりやすいかと思ってやっています。無理に消すと文章が窮屈かと。ただ、続編の期待含めて、自然体でそういう話が溢れてくる作品は久々です。

◆小さな描写の積み重ねと、大きな伏線への発展について

戦車戦に多くの時間を割き、見せ場にするためか、TV本編の頃からとにかく日常パート含めた各シーンを次の展開に活かすつくりで(それでも巻き気味だった)、これが「続きの気になる面白さ」にも繋がっていました。3話で麻子を起こしに行くから、2話の練習で華に操縦手をさせておく、4話のグロリアーナとの練習試合で負けた後に戦車の塗装を改める⋯⋯等々、些細なものでも挙げていくと作品を観直したくなる、無駄のないお話づくりとも言えるでしょう。

そしてそれらがときに全体を通じた「うねり」となって結実するのが、戦車戦以外にも見逃せない、お話を急ぎながらも要所を外さない、TV本編の魅力だったと思います。12話のウサギさんチームを始めとする各チームの奮戦やラストのあんこうチーム大勝負は、映像の凄さもさることながら、これまでのストーリーの流れを汲んだ集大成だったからこそ、大団円に繋がった時は納得の感動でした。

今回の『劇場版』でも、TV本編とは異なる限られた時間の中で、映画という特別な時間の中で、実はそういう展開・ストーリーを期待していました。しかし、個人的な期待を抜きにしても、やはり『劇場版』はそこが物足りなかった、いや、惜しかったと思っています。

戦車戦のクオリティは大変素晴らしい。音響も凄かった。コミカルな描写も観ていて楽しさ満載。ではお話は⋯⋯? 各キャラクターの描写や個々のシーンの繋がり自体は悪くありませんでしたが、映画としてトータルで考えた時に、それらがその場しのぎの仕掛けで終わってしまった気がします。後半で戦車戦をやるため、ピンチを脱するため、僅差の勝利にするため⋯⋯それ以上にグッとくるものが盛り込めたはずなのに。伏線をダラダラとやって展開に締まりがなくなるのを恐れたのか、いやそれにしても、もったいなかったです。

これを踏まえて、以下ストーリーの流れからトピック別に感想を:

<エキシビションマッチ>

みほ(大洗女子)の戦法が読まれて、通じなくなりつつあるという描写は良いのですが、これを後半の戦車戦でも活かして欲しかったです。「大学選抜だって、当然みほの試合運びを読んでくる」、そこで仲間になった「オールスター」のアイデアも生きて⋯⋯、というわけです。『ガルパン』という作品の根底にある、「誰もが当然のように相手を想い、協力する」という流れの一助にもなったかと思います。その点で、大洗をただぶっ壊す"サービス"だけでなく、大洗での戦いもストーリーの仕掛けにして欲しかったです。極端に言えば、エキシビションマッチを省いて「ある日、大洗での練習から学園艦に帰ってきたら⋯⋯」でも後半に繋がりますから。

ちなみにこう書くと知波単学園は、エキシビションマッチを活かしているのでは? となるかと思います。しかし、私はむしろ知波単はエキシビションマッチの描写で、「愚」にしすぎた気がします。これなら後半からの登場でも良かったかもしれません。今まで登場したどの学校も、「戦車道」の中でファイティングポーズは崩さなかったので(アンツィオ(アンチョビ)だって、むしろその辺りは現実的でした)、キャラ作りの下敷きがあるとは言え、指示を聞かずにわざわざ「負けに行く」行為も戦車道なのか? という映画前半での疑問にもなってしまいました。通信の状態が悪くて聴こえなかった、という取ってつけたような偶然をネタにしていたのも印象を下げました。

知波単の突撃という戦法にしても、「知波単の突撃は強い」というような一撃必殺の技でもなかったため、コミカルな描写のおかしさよりも、活躍するという期待感が薄れる要因になったことが残念です。例えば大洗女子よろしく、この戦いを反省して学校全体で練習するような描写があれば、キャラクター含め後半でもっと好意的に観ることができたのですが。

戦車戦の展開自体は後半の大学選抜との試合よりも描写に緩急が残っており、TV本編の流れを汲んだ、明快で面白いものでした。エキシビションマッチの各カットや台詞だけで映画全体や『ガルパン』という作品を探るのは、かえって穿ち過ぎかと思います。

<廃艦・廃校>

住民の様子を極力省略するために、トラックが集合しているシーンを出す。後半の戦車戦という、映画の見せ場をつくるためだけに、印象の薄かった"貴重な悪役"学園艦教育局長を再登場させる。TV本編から観ていると、やはり唐突で「またか」という印象は拭えなかったです。正直、待ちに待った映画の軸がこの展開か⋯⋯と、気持ちに引っかかるものができました。余談ですが、廃校決定後の描写は、TV本編の興行が失敗したときの案(大洗敗北END)を使い回しか? などと下衆の勘繰りをしています。

廃校が再び決まってからの流れにしても、特に戦車が戻ってくるまでに時間を要している描写が観たかったです。ただ「書類つくっておいた」・「戦車を一旦運んでもらった」・「戻ってきた」ではなく、戦車のない日々に鬱屈する大洗の面々や、なかなか戦車を取り戻せないもどかしさの「間」を挟んでの戦車投下(投下のシーンがやりたかったのだろうなとは思いました)であれば、「廃校」という展開を再び持ってきた意味も少しはあったのかなと思いました。初見のときに感じたこの駆け足ぶりは、日常描写のテンポが良いだけに、鑑賞を重ねると余計セカセカしているようにみえました。そのため二度目であること以上に、廃校という言葉に緊張しなくなり、廃校阻止に奔走する展開にも「茶番」という言葉が頭を過ぎってしまいました。

また「書類つくっておいた」で思い出しましたが、『劇場版』では、契約云々よりも展開の根拠づけ・正当化のためだけに「書類」がよく登場したな、という印象です。戦車の紛失、みほの帰郷、廃校阻止条件、大学選抜との試合許可、まほ(大洗女子)参上⋯もう少し尺を使って、別の描写で話を繋げて欲しかったです。「書類があるから文句ないよな?」という「早い話」にしたおかげで、お話のリズムは崩れなかったですが、こうも繰り返されると、映画の作りとして余裕のなさを感じました。

<みほと家族>

みほとまほの関係は今でも良好で、母親のしほも直接言葉は交わさなくとも、みほ(大洗女子)の実力を認めて奔走する。この一連の描写は良かったですが、良かっただけにもうワンパンチ欲しかったと思います。

特にみほが帰郷してまほに送ってもらうシーンは、単なる「みほとまほは仲良し」の回想だけで終わらせるのではなく、ここを後半の戦車戦、特にラストの対愛里寿戦の伏線にして欲しかった。ラストのコンビネーション、会話を省いた描写自体は悪くなかったですが、TV12話(ラスト)のような、作中の時間経過が生んだ「間」やシーンの「重み」、「積み重ね」は感じませんでした。映画後半をより説得力のあるものにするためなら、この貴重な2人だけのシーンでは「会話」をしても良かったと思います。生活(大洗)のこと、家族のこと、共に黒森峰で戦車道をやっていたときのこと、昔のこと⋯もちろん会話だけでなく、色々仕掛けられた気がします。そうすれば、エンディングの声なき「会話」シーンも際立ったでしょう。「戦車(道)のある日常」を見せるだけでなく、ここが映画の肝になったかもしれないと思うと、もったいなかったです。

みほと家族については、今回決着をつけるのかと思いましたが、つかなかったですね。みほとまほの描写もそうですが、含みを残した感じです。そしてみほとしほが再び会話するシーンが、続編としても作品の終わりとしてもキーになりそうです。いや、そうして欲しいです。さすがに願望が入りすぎですかね。

<大学選抜との試合>

社会人よりも強い大学選抜、西住流対島田流⋯⋯、カットと台詞で手短に盛り上げられた感があります。愛里寿(島田流)のキャラ立てもさることながら、いっそ大学選抜と戦うのなら、「誰々は○○高校の卒業生で⋯」みたいな接点を盛り込んだ展開にできなかったのかな、と思ってしまいます。TV本編は、各回「(戦車を含めた)対戦高校を想像する楽しみ」がありましたが、大学選抜チームは試合前・試合中も無個性なのが否めなかったです。正直、初見時から「この程度の設定・キャラに負ける展開は有り得ないな」とタカをくくって観ていました。味方をオールスターにしたが故に、「魅力的なライバル・敵役」という、ときに主人公勢よりも作品を食ってしまう存在が映画で生まれなかったのが残念です。

またそれがどうも戦車戦にも尾を引いて、大学選抜の戦車を倒した時のカタルシスに繋がらなかった気がします。ワラワラでてくる戦車をバタバタと倒していく⋯。息もつけないほど目まぐるしく、爽快感を多少感じることはあっても、ただ「相手が強い」という前提だけではやはり観ていて単調に感じるところがありました。

この単調さを感じるのは大学選抜の戦車、特に中ボス扱いの"珍しい"戦車との戦いも同様で、思ったより山場にならず、登場順に倒されていったなという印象です。倒し方はいつものように"作戦"していましたが、TV本編のマウスを倒した時ほどの、優勝のため全員で難敵を攻略したというようなインパクトはなかったです。それこそ使用戦車が特別でなくとも、「(○○流でない)叩き上げで高校時代から有名な、クセのあるパーシング乗り」、みたいなキャラが登場して大洗オールスターを邪魔しまくっていたら、車輌とセットで人気が出てたんだろうな、などと妄想しています。

みほの作戦も、神憑り的に優位に立つ描写を意図的に避けたのか、有効性があまりハッキリしないまま、(見せたい戦車戦の映像優先で)戦場を変えていったようにみえました。まほが作戦を「みほらしくない」と評したシーンがありましたが、今回はTV本編以上に個別の技量と戦車の強さで決まったな、という感があります。大学選抜に個性がないため、尚更その印象が強くなりました。例外的なのはアンツィオ(CV33)の活躍くらいで、愛里寿の進軍(※勝手にこう呼んでいます)もそこに尽きると思います。

さらにラスト、愛里寿との戦いと決着については、<みほと家族>で少し書きましたが、ここに辿り着くまでの伏線が物足りなかった。言葉を交わさない、あるいは省略した意思疎通の描写・演出自体は悪くなかったですが、それらの良さをより引き出すような「含み」を映画のストーリーに盛り込んで欲しかった。それがみほの帰郷であり、エキシビジョンマッチやオールスターの意味であって欲しかった。愛里寿との邂逅もそうです。しつこいですが、映像はもう本当に凄かっただけに、この映画で最も惜しいところです。

◆キャラクターと学校について

戦車のディテールや動きに対するこだわりは流石ですが、映画を観ると、やはりそれに関わるキャラクターの重要さも改めて感じました。戦車は動かすだけでもある程度人数が必要で、これだけを例にとっても、この作品に「戦車描写」だけで終わらない魅力をもっと詰め込んでもらいたいなと思います。単に学校・部活での青春ネタだけを拠り所にしなくても、戦史・戦記における人と人の駆け引きや悲喜交交、といったものも大いにネタにしてもらいたいです。戦車自体だけでなく、そういったものに一家言ある方も大勢制作に参加されていることですから。もちろん、そこにガルパンテイストがあることが前提です。

それでは特に語りたいキャラクター・学校2つを:

<アンツィオ高校>

映画の後半から登場で、一番映画的に面白い活躍をした学校・キャラだと思います。コミカルな会話と戦いぶりがガッチリ噛み合っていました。OVAの成功も効果的だったのでしょう。元ネタ、学校の風土、使用車輌と戦法、キャラクター作り、全部外さなかった。パスタに代表されるベタなネタを織り込みつつも、試合では割と真面目で、勝負に対する姿勢は悪くない。それこそ知波単の突撃ように、キャラ立てを急いだような戦法をやって自滅することもなかった。そもそもアンチョビの戦車道大会での目標も現実的でした。だからこそ途中からの登場でもキャラは立っているし、活躍させることができる。TV本編終了後のOVAという形での発表でしたが、あれはもう、ひとつの「映画」としての出来だったのだと『劇場版』を観て再認しました。

私などOVAが決定した後に、やたらアンチョビ推しの宣伝ばかりで辟易していたのですが、今はすっかり好きなキャラ(学校)になってしまいました。もし次回作があるのなら、こういう風に「対戦相手」を作中である程度作り上げる必要があるかな、と思います。TV本編、OVAを観た後だと、やはり大学選抜は対戦相手としてもキャラの薄さを感じます。アンツィオとタンケッテの活躍を観ると、M26、チャーフィー中心の戦車構成も無個性に拍車をかけた感がありますね(普段の練習では他の戦車も使っていたみたいですが)。

<プラウダ高校>

映画で一番、美味しいところを逃した学校だと思います。あそこまでやったなら、「『劇場版』はプラウダ贔屓でずるい」「プラウダファン狂喜乱舞」と言われるくらい貫き通して欲しかった。なぜ最後の最後でカチューシャの見せ場がないのだ。そりゃプラウダの仲間を失った後も、劇場版だけの「仲間」に声をかけられ茶化されて、いつもの調子を取り戻すカチューシャの描写はあったし、そこは悪くなかったです。最後だって何とか大学選抜をやっつけるために頑張ってますよ。これでも十分優遇だ、と言われるかもしれません。でもね、クラーラもノンナもニーナもアリーナもカーベーたんもみんな彼女の大立ち回りを「お膳立て」したのに⋯⋯。それこそカチューシャが大見得を切って、「今度は私がみんなを守る」場面を期待したのに⋯⋯。ああ、カチューシャのカリスマ性爆発のシーンが観たかった。ノンナじゃなくてもそう思います。

いやホント真面目な話、「なぜカチューシャが慕われているか」を補填することで、それまでのカチューシャのおこちゃま感と相乗効果でカチューシャ・ひいてはプラウダ高校の魅力になるわけです。それが『劇場版』だと、カチューシャというキャラの器が結局変わらずに終わってしまいました。キャラを崩さない、それが狙いだとは思いたくないのですが⋯。一連のプラウダ高校の戦車戦シーンは映像も演出も良い(KV-2は車内(装填)まで使って魅せるシーンにしている)だけに、ここは何度映画を観ても残念無念です。

◆戦車戦(戦車描写)のクオリティにまだ何か望むのか

実はまだ個人的にはありまして⋯まず映画で言えば、神社の石段を下るときは、石段がガチャガチャと崩れて、戦車がバランスを崩しながら下るような絵が欲しかったです。たとえ「この世界では、崩れないつくりになっています」と言われたとしても。アクアワールドの戦闘での階段も崩れて欲しかったですね。どちらも「人」が通ること前提のものですから。車体とガードレールが擦れたり、火花が散るのは満足です。

要は地面(接地面)と履帯の描写だけなのです、戦車の動きで私がグレードアップして欲しいのは。もっと汚れた足回りが観たい。今回、雨天時の描写も良かったので、あとはここかなと。気が早すぎますが、次は湿地帯でのじっくりとした戦いなんてどうでしょう? そろそろ戦車の「曲芸化」以外にも魅了される描写が欲しいです。『劇場版』では雨天時の移動、戦車をカモフラージュしての偵察シーンも良くて、より静と動にこだわって欲しくなりました。

◆『ガールズ&パンツァー 劇場版』を観て今後の展望 その2

本当に悪あがきの極みですが、『劇場版』で完結・集大成といわず、続編を期待したいです。作品としての積み重ねも盛り上がりも、ここで終わるには本当に惜しいです。もっと面白い作品の発表を期待したい。『劇場版』までを観る限りだと、最低でもTVシリーズ(1クール)のスパン、映画でも前後編くらいでやって欲しいのですが、これだけは本当に何もわかりません。祈る気持ちだけです。現在の制作スタッフには感謝しきれないほど感謝しつつも、「制作が変わってまた成功」すら『ガルパン』には期待したいです。『劇場版』を観て、新たな飢えを感じています。続編(※妄想)のネタが『劇場版』で補充されたからです。例えば:

・みほが実家の自室にある黒森峰ジャケットに再び袖を通すとき⋯⋯

もうこれだけで次回作、劇場版なら一本作れる気がする。みほ電撃復帰、ですよ。ネタに走るなら「大洗女子やっぱり廃校」みたいに開き直ってもいいですが、ここはまだ弾が残ってそうな「みほと家族」ネタ絡みで是非。黒森峰大ピンチ(できれば廃校以外で)、まほにアクシデント(シリアスになり過ぎない程度に)、家族(しほ)からのたっての願い⋯⋯、映像の凄さだけではない、各キャラクターの心情を察すると観ていて胸が締めつけられるような戦車戦も観たいですねぇ。群像劇に力を入れるのは『ガルパン』のひとつの活路だと思うのですが。試合前から戦いが始まっている、みたいな。話が重くなりすぎるのかなあ。

・大洗対黒森峰の再戦

上記のみほ黒森峰復帰ネタと絡めても良いですね。みほ(黒森峰)からみた、大洗女子の戦いぶり、観たいなあ。試合前の挨拶から落ち着かない雰囲気の両校、意を決した表情のみほと、大洗女子の新隊長の対面。澤ちゃんだったりしたらどういう表情をするんでしょうかね。TV本編の「まほ対みほ」がここでまた置き換わるわけですよ。個人的には悶絶ものの展開なのですが。作中の対戦相手は新たに作る手間が省けて、黒森峰側のキャラを作り上げれば良い、オトクな展開ですぜ。ファンとしては、今まで慣れ親しみ知り尽くした「大洗女子」がいわば敵役になるわけです。そういうファン心理を(良い意味で)弄びまくって欲しい。

まあそれはないにしても、みほ(大洗女子)の戦術対策をした戦車のチョイスで戦う黒森峰は観たい。アンツィオも驚きの機動力を発揮したりして。同型戦車対決も観たいですね。4号対4号とか。

・各キャラが戦車を乗り換えての戦車戦

ガルパンのスマホゲームで思いつきました。例えば、まほの駆るあんこうチームの4号なんて見てみたいものです。(みほ以外のメンバーは変わっていなくて)華や麻子の技量に感服するまほ、とかですね。それで、あんこうの面々もまほの指揮ぶりに心酔しちゃうと。それを傍らで見ていて気が気でない、みほ。うーん、ニヤけてしまいます。

そういえば、まほの車輌の面子はキャラクターとして登場していませんが、相当高い技量ですよね。これは新キャラとして出す余地がありそうです。まあ車長以外のキャラ掘り下げは他の学校にもいえますが。今回の『劇場版』を観ても、そういう車内でのやり取りがあるとやはり面白さが違うと思いました。これはロボット物、飛行機物にあまりない、戦車ならではですよね。


⋯⋯まだまだ私も映画を観に行くつもりです。そのときのことは、また細々と記事にしたいと思います。BD発売が今から待ち遠しいです。映画のヒットで、BD発売の先に光が見えることを願います。

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