デジタルエンタテイメント断片情報誌

デジタルな話題もそうでない話題も疎らに投稿

オーディオ物欲雑談その2

今でこそPCで動画を観たり、音楽を聴いて楽しんでいるが、元々PCで音楽を聴く(流す)、という行為には全くこだわりが無かった。音が出ればいいや、くらいだった。サウンド面で貧弱だったPC-98シリーズを使っていたので(今も使っているが)、BEEP音・FM音源以上のものを求めることがなかった*1

Windows時代になって、デスクトップPCにモノラルスピーカーもついてないことに少々ショックを受けつつ、安物の適当なアクティブスピーカーを購入して使っていた。しかしCDの音源を再生したりする機会が増えると、さすがに音の悪さが気になる。そこで購入したのがソニーのSRS-Z1だった。もう10年以上前の話である。

定価が2万円近くするアクティブスピーカーで、PCで使うにはもったいないかなと思った。当時ポータブルCDプレーヤーと接続できるシステム・スピーカーを探していて、このスピーカーがすこぶる評判が良かったのが購入の決め手だった。CDプレーヤーに接続できるならPCでも使えるな、位の気持ちで購入したのだ(PC向けのSRS-Z1PCという外見・仕様がほぼ同じ製品も後に発売された)。

SONY アクティブスピーカーシステム OZ SRS-Z1

SONY アクティブスピーカーシステム OZ SRS-Z1

  • 発売日: 1999/06/30
  • メディア: Personal Computers

するとまあ、これがえらく音が良くて感心した。最近のアクティブスピーカーのようにデジタル入力やハイレゾ音源に対応しているわけではない。もちろん低音はサイズなりの表現だ。だが、ニアフィールドで使用した時の定位の良さや音場感は今でも通用する完成度なのだ。クラシック音楽を再生しても、PC用途なら何の問題もない。むしろこのサイズでここまで表現できるのか、と唸った。後継機や他社の製品がどんどん出ているが、今だに買い換えようという気が起きない。それこそオーディオ機器として愛着も湧いてきている。世間的にも根強い人気があるようで、大変よくわかる。ロングセラーで長い間在庫もあったと思うが、今は中古でしか入手できないことに少し寂しさを感じる。中古価格もそれなりだったが、最近は1万円前後と半額程度になりつつある(2015/4現在)。

実はこのスピーカーが壊れたらどうしよう、と最近考え始めている。普段音楽鑑賞に使っているオーディオ含めて見直すか、それとも状態の良い中古品を確保しておくか⋯。願わくばSRS-Z1のような製品にまた巡り会いたいものだ。


*1:余談だが、ボーカル面も同様である。AVGでも登場人物の音声などないのが当たり前だったので、フルボイスが当たり前になった最近のAVGをやっても、音声を聞く前にさっさと台詞を読んで進めてしまう。登場人物の声はつけなくてもいいのに、と思うことすらある。

スポンサーリンク