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『ガールズ&パンツァー』新作OVA『これが本当のアンツィオ戦です!』公開・感想

今日は満を持して劇場公開・先行配信のガルパン新作OVA関連の話題です。今年の春はよく雨が降ってジメジメしますね。春だからしょうがねえな。春はいいね。

ドラマCD『ガールズ&パンツァー ドラマCD2 もうすぐアンツィオ戦です!』の感想

アニメ本編だけを観ても不明な設定が公式HPやツイッター等で補足されたり、逆に本編で膨大な設定がナレーションや説明ゼリフだけで片付けられたりすると、もう少し本編中でうまく消化してくれよ、と思ってしまう。作品はその作品だけで一本立ちさせて欲しい。

とか言いながら、OVA本編を観た後に「○○のシーンはドラマCDを聴けば理由がわかる」みたいな話を聞くのが癪なので、6/25発売に発売されたドラマCDを事前に聴いておきました。OVAの予習に、との宣伝文句。むむぅ。

TVアニメ『ガールズ&パンツァー』ドラマCD2 もうすぐアンツィオ戦です!

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お話は当然ながら、これがOVA本編に繋がるのだな、という流れ。まあこれがすごく面白かったらOVA本編で映像化してるよな、くらいのものですかねぇ。正直興味があれば聴いてもいいかな、という内容。戦車がドンパチする場面はありません。OVAを観たから書きますが、OVA視聴前に絶対聴いておきたい、というものではないですね。むしろ視聴後に気になるかもしれない。

以下戯言:桂利奈ちゃんの座布団になってあげたい。沙織の声が高くなっている気がする(演技の統一云々は抜きにして、個人的にはアリ)。生徒会はおいしい役回りだな〜。

OVA『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』公開・感想

新宿バルト9の音響で観たいと思い、サクッと初日に予約を入れて鑑賞してきました。時間にして約38分だったが、時間の短さは全然気にならなかった。よく盛り込まれていて、満足。

以下当日の劇場の様子、全体の感想と冒頭約5分間公開時の雑感を箇条書き。もう配信も行われているが、未見者にも一旦配慮。BDが発売された7/25以降に改めて感想を書きたい。

ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です! [Blu-ray]

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・物販は初日初回(8:15〜9:05)だったのでパス。思ったほど混雑というわけでもなく、劇場内はスムーズに移動出来ました。初日初回はほぼ満員だったが、ポツポツ空席もあった。物販優先か、朝に負けたか。

・フィルムは大野ちゃんと山郷ちゃんのカットでした。ちなみに大野ちゃんは相変わらず憎めない良いキャラしてました。澤ちゃんは色々大変ね。

・初日初回(8:15〜)はCMが15分くらいあっって実質8:30から開始。さすがに始まるまで長かった。

・秋山殿の偵察は2回目で、ネタとしてのインパクトは薄れたので、これが最後ですかねぇ。大洗女子が偵察されて作戦をすっぱ抜かれる、なんてこともあるのだろうか。あとは偵察に行った秋山殿が逆に相手校のスパイになって
工作活動を・・さすがにそれはドロドロしすぎか。ちなみに今回、秋山殿は偵察以降影が薄いです。

・アンツィオ高校の生徒の皆さんの口調が想像していたのとちょっと違った。性格は良さそうだった。

・歴女(カバさんチーム)好きは観て損なし。ぜひ劇場で観て欲しい。戦車道に絡めた日常から試合まで、よくスポットが当たっています。もっとも大洗女子はどのチームにスポットが当たっても面白いのよね。個性の出し方が上手い。その辺りはよくできている。登場人物が多いのが作品の魅力になっていると思う。

・『アハトゥンク・ガールズ&パンツァー 』が発売された時に、「戦車の車内はこれまでにないような面白さ、可能性がつまっている」なんて大げさな感想を書いたのだが、今回は車内描写が多く、改めてその面白さを確信。やはりチームワークと個人の技量の描写が同時に体現できるのは大きい。余談だが、今のロボットアニメに足りない描写って、コレなんじゃないか。余計なお世話か。

・試合前の日常描写は相変わらずのサックサクで進む。改めて、学校の廊下で戦車道のことを話しながら歩く女子高生ってどうなんだ。

・沙織(加工前)。ふと思いついた。分かる人だけ分かって欲しい。

・予告時は戦車の動きが速い・軽過ぎると思ったが、劇場で実際に観ると重力も感じられて、そこまで気にならなかった。迫力十分。これは音響の効果もありそう。ただカメラを引いた視点になると、平面になりすぎてちょこまかし過ぎだったかな。

・あんこうチームのメンバーは、今回描写が少なめ。でも華(砲手)のオーバースペックぶりは健在。みほの「撃て」は死刑宣告ですな。

・逃げ回らない八九式が嬉しい。スピーディーな戦闘描写の中、指示を繰り出すキャプテンがカッコイイ。

・アンチョビはどういうキャラなのかと思ったが、彼女が奮戦している様子は好印象。学校的にギャグ描写もふんだんに入っていたが、報われて欲しいキャラ。アンツィオ高校はスター選手を育てると化けそう。

・友情、他校との交流の描写は感動を押し売りするわけでもなく、観ていてさわやかな気持ちが残る。個人的には11話の渡河シーンの描写よりも良い印象を受けた。

・試合後の一コマは、華がもっと大暴れしているかと思ったらそうでもなかった。品が良いよね。試合前のごはん会は相変わらずだったけど。

・今回の試合も追いつ追われつのスピード重視だったので、劇場版以降はもっと作戦、ハラハラする展開重視の画が観てみたい。

・劇場版の予告は無理に作らなくても、いいのよ? だってほら、まだ春だから。劇場版も楽しみ。

<冒頭約5分間公開時の雑感>

・アンツィオ高校の説明:「イタリアの文化を日本に伝えようとしたイタリア風の学校」*1。日本で制作されたアニメで「舞台は日本」という設定は、省略されるくらい大前提の設定であることが多いが、あえて説明に「日本」を入れるということは、やはり何かに対しての配慮なのかな。こだわりかな。

また今回のOVAに限らず、イベントや公式ムックでも大洗女子以外の生徒(学校)はやたら「日本人(日本)」であることを公式設定として強調される。これ、あまり強調されると「日本人」であるダージリンやケイが単なるコスプレマニアみたいに思えてきて嫌なのは、私だけなのか。

この辺りの設定なんて、むしろ「設定してない」くらいのゆるい扱いでいい気がする。「サンダースの生徒? アメリカがモデルだから当然金髪よ。他の設定? 知らんな」くらいで、設定を固めなくてもいいと思うのだがな〜。
話のついでに余談だが、もしガルパンで今後「世界戦」があるとしたら、登場するであろう「外国人」はどういうキャラデザにするのかな。設定上「本物の」イギリス・アメリカ人キャラと、ダージリン・ケイが同じ画面に入ったりすると、うーん、ちょっと滑稽かも。

*1:珍しく台詞で説明しているので書き起こした。ラジオドラマみたいな台詞ですな。

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