デジタルエンタテイメント断片情報誌

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『ガールズ&パンツァー』の再放送感想(11話)

再放送なのに、そわそわしながら23:00を待って視聴。

・第11話再放送(MX・毎週日曜23:00〜)

前半の大洗女子の作戦連発はもう何も言うことはないでしょう。痛快で楽しい。あと、戦車は画になるな、とつくづく思う。やはり実在する兵器のデザインの無骨さ・機能美がたまらない。これはロボアニメ等の創造物ではなかなか味わえない面白さです。パンツァーカイルのカッコイイこと。11話のラストを見ると、黒森峰のファンになっちゃいますね。

ただ、今話の戦車はちょっとスイスイ動きすぎかな。迫力あるシーンも多かったが、動きが早すぎて軽めにみえるところもあった。特に戦車が下ったりカーブを曲がったりする場面。現代の最新戦車になってましたね。スピードを出しつつ、重量感を出すのってやっぱり難しいのだな。

黒森峰は今回シッチャカメッチャカで、あたふたした感じが愛らしい。ちょっとイメージと違った。制作側も狙ったのだろうか。ただ、強豪校としてのイメージは割り引かれたかな。うーん、ここで「強豪校とはいえ、所詮女子高生の部活動みたいなもんだから⋯」とはフォローしたくないのだが⋯。大洗女子を上回るライバル、としての面がもっと見たかった。他の学校相手だとどうなのだろうか。どこの学校にも言えるが、大洗女子以外との戦いぶりが気になる作品だ。次回作以降の展開に期待する。

川でのうさぎさんチーム救助のシーンは感動よりも、可愛いこと言ってるな、みたいな感じで観てしまう。あんこうチームの面々の台詞なんかは、ちょっと語りすぎという気がしますねぇ。みほ最高、みたいな感じが少し鼻につく。語る量を少なくして、表情や動作だけで印象づけても良かった気がする。これまでの話ではその辺りの描写が割と上手かったので、唐突に感じた。まあ、語らない(説明しない)ことによる、描写の誤解を避けたということか。大洗女子はこういうチームなんだぞ、と。ちょっと好意的解釈すぎですかね?

逆にジャンプのシーンは、ああいうネットリした映像にせずに、淡々とやってくれたらなぁ。観直す度に苦笑してしまう。感動するのであれば、みほの行動の理由に感動する場面なわけで、みほのジャンプしている様そのものに感動するわけではないので⋯。良い場面にしようとしすぎたのかな。自然体で十分面白いのに。

そもそも、試合開始前にみほのトラウマがかなり緩和される描写があり、かつ今回の話は前半が大洗女子の作戦連発・好調な滑り出しで、登場人物が騒ぐほどギリギリの場面・展開という感じがしないのだな。そのあたりは劇場版なんかで、個人的にはもっと絶望させる展開を見せて欲しい。

もう年末で残すところあと1話。次は映像が圧巻な、仕上げに仕上げた最終話ですな。

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