Amazonではまだ取り扱っていないようだが(2013/1/20時点)、タワーレコードに並んでいたので購入。実はスッペの序曲は大好物なのです。有名な『<軽騎兵>序曲』はもちろん、こういう序曲集を聴くまで知らなかった曲にも、良い曲がたくさんあります。魅力をごく簡単に言えば、良メロディーにドラマチック・盛り上げ上手な曲展開といったところか。通俗的? いやいやそれだけで片付けるには絶対に惜しい!

- アーティスト: F.Von Suppe
- 出版社/メーカー: Chandos
- 発売日: 2013/01/29
- メディア: CD
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ということで、ネーメ・ヤルヴィ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の演奏ですが、流石の盛り上げの上手さ、録音の良さ(SACD。CHANDOSはヤルヴィの演奏をSACDで出してくれるので嬉しい)で大満足の内容です。スッペの序曲集を新譜として堂々と取り上げるヤルヴィ、CHANDOSにも感謝。ヤルヴィらしいマニアックな選曲も含まれており、ライトなファンから、ディープなファン・コレクターどちらにもオススメ。
個人的に良かったのは、初っ端の『<軽騎兵>序曲』。キチンと迫力のある、良い演奏です。この曲を正攻法で料理しています。あとは『行進曲<フアニータ>』。『<軽騎兵>序曲』に負けず劣らずカッコいい曲です。このCDに収録の行進曲は、カッコいい曲多し。
あと、初めて聴いた『愉快な変奏曲』。ブラームスが『大学祝典序曲』を作曲したときに、「スッペ風」とか言ってた意味がやっとわかった・・・。興味のある方・ブラームス好きはぜひ一聴を。
ちなみに『<軽騎兵>序曲』、『<スペードの女王>序曲』に関してだと、ショルティ指揮ウィーンフィルの演奏がやっぱり凄い。『<軽騎兵>序曲』は軽騎兵どころか、どこぞの最新鋭兵器じゃないかと思うくらいのカッ飛ばし演奏です。『<スペードの女王>序曲』も、早目のテンポにウイーンフィルの金管楽器の咆哮がたまらない。

- アーティスト: ショルティ(サー・ゲオルグ),シューマン,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2007/03/07
- メディア: CD
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実は『<スペードの女王>序曲』は好きな曲でして、もうひとつ紹介。カラヤン指揮ベルリンフィルの演奏です。ドラマチックな演奏と、脂ののったベルリンフィルの合奏が素晴らしい。ショルティ、カラヤン指揮の演奏は手に入れやすく、所謂「定番」と言われる演奏ですが、こんな凄い演奏が「定番」で並んでるとは・・・。

- アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),スッペ,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2004/12/08
- メディア: CD
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