デジタルエンタテイメント断片情報誌

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モーツァルト探訪 その1

前回は秋にふさわしくモーツァルトを皆様にお薦めしていたら異空間に紛れ込んで…、というお話でしたっけ。

あ、そうかモーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』のお話だった。

もうかれこれ10年くらいだろうか(大げさ)、小学校時代に掃除の時間に流れていた思い出の演奏*1、あの流麗な『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』は誰の演奏だったのか? そんなことを考えながらCDを漁っていたら、いつの間にか色んな演奏を気に入ってしまい、本来の目的を忘れていた

というわけで、今日はそんな私の、これまで聴いてきた演奏(の一部)・今お気に入りの演奏について、CDを紹介しながら語ってみよう。

※この曲について多少私なりのポイントを説明すると、この曲は全4楽章あり、第1楽章があの超有名な旋律が出てくる楽章。でも今の私は、しっとりと曲が進行する第2楽章が一番好き*2。第2楽章もかなり有名だと思うので、興味があればぜひ聴いてみて欲しい。 

  • まず聴いてみたのがこのワルター指揮:コロンビア交響楽団の演奏。この演奏の初っ端(第1楽章)は、流麗というより、テンポが遅めのじっくりとした演奏で×(探していた演奏ではないという意味で)。でも第2楽章はそのスタイルがハマって素晴らしい。後半、併録の序曲も良い演奏。

モーツァルト : アイネ・クライネ・ナハトムジーク&序曲集

モーツァルト : アイネ・クライネ・ナハトムジーク&序曲集

  • アーティスト: コロンビア交響楽団,モーツァルト,ワルター(ブルーノ)
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 1998/11/21
  • メディア: CD
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  • 次にこれだろ! と意気込んで聴いてみたのがこの演奏、ベーム指揮:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。でもこれも違った。確か記憶に残っているのは、この演奏より流れるようなテンポなんだなー。

モーツァルト:アイネ・クライネ、ポストホルン

モーツァルト:アイネ・クライネ、ポストホルン

  • アーティスト: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ベーム(カール),モーツァルト,ベーム(カール),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,ゴールウェイ(ジェイムズ),コッホ(ローター),アイヒラー(ホルスト)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/10/21
  • メディア: CD
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  • 上記の2枚以外にも色々聴いて、正直本来の目的を忘れかけてきた頃に聴いたのがクレンペラー指揮:フィルハーモニア管弦楽団。リンク先に中古しかなくてすいません*3。弦楽器が重厚な響きで、私はこの演奏をヘッドホンで聴くのが好き。ちなみにモノラルで併録の、交響曲第41番『ジュピター』は、颯爽とした躍動感のある演奏で、モノラル録音がダメでなければ*4お薦め。

モーツァルト : 交響曲 第29番 イ長調 K.201 (186a)

モーツァルト : 交響曲 第29番 イ長調 K.201 (186a)

  • アーティスト: フィルハーモニア管弦楽団,モーツァルト,クレンペラー(オットー)
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 2000/04/01
  • メディア: CD
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  • 最後に、今よく聴いていて、「うーんこんな感じだったかなぁ」という演奏が、この、ヨッフム指揮:バンベルク交響楽団の演奏。この演奏はテンポ設定が抜群に好き。速過ぎず、遅過ぎず、心地よい。あと、実はこれが最後に持ってきた理由なのだが、録音に入っている残響の感じが、すごく学校のスピーカーで流れていそうな雰囲気を作っていて良い。 …こんな理由でお薦めしてもよいものだろうか。まあいいか、秋だし。

モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク&ハフナー・セレナード

モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク&ハフナー・セレナード

  • アーティスト: ヨッフム(オイゲン),モーツァルト,バンベルク交響楽団
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2002/06/26
  • メディア: CD
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しかし、掃除の時間の音楽が思い出って、なんか寂しい人間なんじゃないか、という気がしてきた。でも原体験ってそんな劇的なことばっかりじゃないよなー、と寂しく同意を求めつつ、また次回。

*1:思い出というより刷り込みか?

*2:そういえばこの楽章が流れる頃が、掃除時間の終わりだった気がする。早く帰りたかったのね。

*3:聴いてみて! と紹介する以上、なるべく今手に入れられる演奏を、と考えていたりする。Amazonのリンク先になくても、流通してそうなもの、と思っているが、今日のヨッフムの演奏はリンク先を見る限りうわあああ …すいません!

*4:今は音楽鑑賞が趣味ですっかり気にならなくなったが、初めてクラシックのモノラル録音を聴いたとき(1940年代の演奏)、プレーヤーが壊れたか、CDに傷でもあるのかと思ってしまったことがある。

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