デジタルエンタテイメント断片情報誌

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僕はこんなこの夏のアニメ映画を観てきた

そうはいっても3作品なのである。そう、『ゲド戦記』、『ブレイブストーリー』、『時をかける少女』だ。おそらく皆さんもどれか1作品は観ているのではないか*1。私もネタにしたくて、早々と全作品観に行ったのだが、もう観に行ってから2ヶ月も経ってしまった。タイムリーな時間差攻撃だ。おかげで『ブレイブストーリー』なんかDVDの宣伝をしている。ただ残りの2作品はまだ上映中だ。ネットでの評価も散々出尽くした今、あえて感想を書くという、ネット叩きを恐れたような展開になるとは。

  • 『時をかける少女』

観た順から書くことにする。実は最初に観たくなかったというか、「もう『時をかける少女』でもないだろ」「他にネタはないのか」と一人息巻いてたのね。でも観たら面白いじゃないの。原作通りじゃなくて、新しい話だったのね*2。ひとつの出来事を印象付けるのが上手かったり、アニメじゃないとできないようなオーバーなアクションがいちいち楽しかった。

あと覚えているのが、映画も面白かったが、周りの観客の集中力が凄すぎて吹き出しそうになったこと。映画館で咳一つ、息の音一つ聞こえなかったのは初めてだ。ジュースを買っていた客も全然口をつけないし。私も映画館では極力音立てないようにする人だが、これは観客層ゆえ*3でもあるんだろうな。

  • 『ブレイブストーリー』

『時をかける少女』で気をよくして観に行った。凄まじくわかりやすいテーマと展開で、私のようなあまり考えない人間には最適だった。とはいえ途中ダイジェストっぽく感じるときもあったが、ダラダラやって何だかよくわからないよりは絶対良い。実は観客が「前後編か3部作くらいでやってほしかった」と思うように製作してたりして。いや私がそう思ったのだが。キャラクターデザインも良い。あと声を当ててる芸能人の演技に違和感がなく、上手かった*4。可愛い女の子キャラの声はプロの声優を使っていて、製作側はよくわかっていると思った。

この映画、映像も良くて、何と言うか、「もう映像美をアニメ映画の売りにする時代じゃないんだな」という気になった。

  • 『ゲド戦記』

最初は混んでいるのでは、という理由で最後に観た。話の導入はそんなに悪くなかったが、後半はなんだかモッサリしていた。走るシーンや、場面の切り替わりがじれったく感じた。あと「手嶌葵(新人)」って、これから売り出すのだろうか。『ブレイブストーリー』を観た後だと、(新人)とはいえ、正直演技の下手さが気になった*5
この映画を観に行ったときに、映画館の入り口で上映予定映画のガイドをもらったのだが、このガイドの表紙が『ゲド戦記』のネタバレで、まじまじと観なくてよかったとつくづく思った。

*1:はてなダイアリーならこのくらい期待しても大丈夫そう。

*2:この3作品は観に行く前に前情報をほとんど頭に入れていない(アニメだということ以外)。映画を観に行くときはそうしている。映画の予告編はやたら面白そうに感じるタチ(期待しすぎる)なので。

*3:オタクは基本的にはマナーがよく、真剣であるというのが持論なのだが、最近はどうなんだろうか。

*4:松たか子が出演しているのはチラッと情報入手してしまったが、少年役とは思わなんだ。

*5:最近のジブリ映画ではいつものことなので、別に目くじらたてるわけでもないが。

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