デジタルエンタテイメント断片情報誌

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邦画と特撮、アニメに寄せて 18/2/26週

単発の記事でやるのは物々しい、でも他のSNSだとスペース・文字数が物足りない、巷で話題の出来事にも絡めて書きたい・・・私の怠惰な悩みを受けとめてくれる、今週の映画等の感想・レビューと称した雑談です。

邦画:『刑務所の中』(2002)

所謂”古典”作品から攻めていたのですが、予定を変えて比較的近年の作品から『刑務所の中』(2002 カラー作品・上映時間:1時間33分)です。花輪和一原作の漫画の知名度は、特にネット界隈なら期待しても良さそう。原作者が自ら体験した刑務所生活を淡々と、克明に描いた作品です。

昨今、何かと邦画が叩かれている要素として「漫画・アニメ原作の作品の質」があるように思いますが、この作品はかなり良い出来栄えです。少なくとも、原作と映画を見比べて楽しいです。

刑務所の中 特別版 [DVD]

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刑務所の中 (講談社漫画文庫)

刑務所の中 (講談社漫画文庫)

映画では差別発言などから、原作の迫真部分でありながらやむなく削ったシーンはあるにしても、舞台や空気の再現度は素晴らしい。原作ともども、”腹の減る”作品と言えましょう。ただ、「五匹の生活」で、「娘から獄中に手紙が届いたが、どうしても返事が書けない(出せない)受刑者」の話は映像で、香川照之の演技が観てみたかった。ここは本当に残念。

キャストを絡めた話をしましたが、この作品のキャストは本当に味のある良い顔ぶれです。原作のイメージそのままで笑ってしまいそうな配役が絶妙です。私が邦画の話をしようと思ったきっかけの一つですが、日本の役者だってまだまだ注目しがいがあると思わせてくれます。

ちなみについ先日亡くなった俳優・大杉漣が出演しており、「嘘つき・見栄っ張り」で人が寄ってこない人物の役を淡々と演じています。こういう存在感も示すことができる人物がスクリーンからいなくなるのは、やはり寂しい。唐突に、ただ時流に乗った追悼の一言だけでなく、まずは心に残った作品ありきで哀悼の意を示せればと考え、いずれと思っていたこの作品を今回チョイスしました。

特撮:『帰ってきたウルトラマン』(テレビ神奈川)

先日は頭の中に爆弾のコンサートに行ったんですが、今週は『怪獣時限爆弾』(放送は毎週日曜、22時30分~)です。ゴーストロンって、一見してそんな楽勝っぽい相手ですかね? そういえばテレビ神奈川で思い出しましたが、頭部は元DeNAの三浦大輔投手ですね。何の関係もないですね。

怪獣時限爆弾

怪獣時限爆弾

MATの装備って地味に威力は強力なのに、運用が悪いよ運用が。郷隊員のポカが原因の割に、今回はそれほど叱責されませんでした。むしろ淡々と次の作戦会議を進めている辺り、”オトナ”の組織っぽい。なのに独断で行動しちゃう郷隊員に苦笑。MAT内、戦闘中の演出がちょっと面白い回。倒し方はまあ、よくあるお空に運ぶパターン。

アニメ:『ダーリン・イン・ザ・フランキス』第7話

この作品に注目したきっかけ

さんざ感想を垂れ流していますが、話の区切りも良いし改めてこんな話から。6話までの印象として、正直あまり”ロボットアニメ”を観ている気がしないですね、この作品は。やはり特撮・ヒーロー物に近い感触でしょうか。

大体、フランクスがロボっぽくない。人型にしても人体(女体)の柔らかみ・細さが特徴的です。さらにフランクスの顔=搭乗している女の子の表情というのもあって、女の子が”変身”しているような印象を受けます。そうそう、見た目のバリエーションは、魔女っ子物も意識してそうな気がしますね。
そして、そんなフランクスに男の子が乗って操縦していると捉えると、私なんかは「お、ジャンボーグAですね」などと話のタネにしたくなります。燃料切れもありますしね。

こんな感じで、特撮、特にウルトラシリーズ好きの私が感想など書いています。今は情報が早く、公式で作品の設定や話の全容が”考察”する前に明かされることも多いので、楽しみ方としては、いかに作品の中に自分の楽しめるノリを見つけるかが重要なのかもしれません。

第7話の感想

これまでの設定、特にフランクスの仕様諸々から、十分性的な絵とイメージを与えられまくっている気がしますが、水着回というヤツですね。まあ元来特撮でも、リゾート地ロケや女性隊員・ヒロインの私服・水着云々で古今東西大盛り上がりですから平気平気。やっぱ伝統様式なんですねぇ。

ただそんな回でも、今後の展開に係る伏線、しかも重要そうなトコロをキチンと散りばめている堅実な構成と言えるでしょう。他愛もない雰囲気の中で、コドモたちにとっての「異性」・「好き」の概念を示したり、視聴者に人間関係を怪しませつつ、コドモたちの出自の秘密に関わりそうな「きっかけ」を織り込んでみたりという具合に。案外真面目に・じっくりやっているように見えるのは、1クールの作品に慣れたせいでしょうか。ゼロツーのコドモたちとの距離感も、静かに目を引きますね。

何気に今回も組み込まれたイチゴ対ゼロツーの、「キス」経験についても一悶着ありそう。ゼロツーのキスの価値観、イチゴの次のキスはどうなる? と。博士のヒロに対する釘刺しや、終盤の浜辺のシーンを観る限り、正直決着をつけるより、ダブルヒロインとしてお話を盛り上げてもらいたい。私個人の、ジャンボーグA・9構想が捨てきれないのもありますが。テヘヘ。

そうそう、コードナンバーの関係から、ヒロとイチゴは本当に兄妹(姉弟)では?(なので恋愛要素はない・なくなる)、みたいな話を何処かで見かけましたが、今更覚悟でささやかに書いておきます。それって、日本神話じゃないですか! そしていかにもこの作品でぶっ込んできそうな要素。
この作品の展開を表現する際、「王道」という言葉が繰り言のように使われていることがありますが、それこそ歴史的ウルトラスーパーデラックス王道展開ですよ。

とまあイチゴが好きな御仁は、イチゴ共々、色々と諦めてはいけません。来週もみんなで観よう!

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