デジタルエンタテイメント断片情報誌

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チャージマン研!ライブシネマコンサート【宮内國郎特集】に行く

※今回の記事は、作品の映像・台詞の一部に現在では不適当と思われる表現もありますが、差別的な意図もなく、作品の歴史的価値を重視するため、オリジナル準拠で記載しておりますのでご了承ください。


昨日2/16は作曲家・宮内國郎の記念すべき誕生パーテーの日であり、その偉業を称えるべく、2/17にレセプションが開催された。「チャージマン研!ライブシネマコンサート」(演奏:オーケストラ・トリプティーク、企画構成司会:西ドイ、じゃなかった西耕一*1)である。

普段作曲家の紹介をするときは音源をもとに曲の話をすることが多いのだが、かねてから私も投稿記事を映画、特撮、アニメに寄せており、コンサートの感想・レポートをまとめてささやかにお祝いしたい。

渋谷区文化総合センター大和田の危機

だだっ広い渋谷駅を出て、今回のレセプション会場、渋谷区文化総合センター大和田・さくらホールに到着。宇宙局大ホールに随分と似ているでしょう? 会場を知ったときから、ネタ被り覚悟の上で写真を載せようと思っていたんDA。
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総合センターには派手な看板も出ておらず、農業コンビナートのようにひっそりしていたが、ジュラル星人の影もなくスムーズに到着。ホール入口にニコニコの花環があったので、一般会員並の低画質で撮影しておく。後ほど、今回のコンサートを配信するらしい。大変ね。
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どうせ奴らが来ていてもカメラに映らないし、ロビーの写真撮影はしなかったが、それなりに混雑していた。目当ての『チャージマン研!音楽大全』(先行販売)を購入。今やダウンロード販売全盛だが、今回演奏したオーケストラ・トリプティークの音源はCDでしか聴けない音源が多く、また今後こんなコンサートの資金になるのなら、やむを得まい。そういうことに協力を惜しまないのが我々サントラ・現代音楽ファンだ。

3SCD-0036 チャージマン研! 音楽大全

3SCD-0036 チャージマン研! 音楽大全

  • アーティスト: 宮内國郎,皆川おさむ,ひばり児童合唱団,高橋奨,藤井麻理
  • 出版社/メーカー: スリーシェルズ
  • 発売日: 2018/03/10
  • メディア: CD
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怪奇!第1部【宮内國郎特集 コンサート形式】

今回、『チャージマン研!』を楽しみに来場したかわいそうなお友達にとっては馴染みが薄かったかもしれないが、前半も宮内國郎音楽を手際よくまとめており、なかなか貴重な構成だった。ウルトラQやウルトラマンはもちろん、特撮・映画ファンには『ガス人間第一号』が嬉しい。

手前味噌だが、実は最近当サイトで『ガス人間第一号』の紹介記事を書いたのは、この日のためだったりする(特撮・アニメの記事も同様)。この作品、キネマ旬報の「オールタイム・ベスト映画遺産200」で『ゴジラ』(1954)より高評価という風に、映画を知る人には一目置かれる作品でもあるのだ。海外でも評判が良いらしい。

ガス人間第1号

ガス人間第1号

ちなみに『ガス人間第一号』の本編冒頭でも、警官が「キチガイ」という言葉を使ってるんDA。八千草薫や佐多契子の、渚先生をも凌ぐ色気も凄い。

サントラとしては、しれっと『ウルトラマン総音楽集』に収録されている(流用曲があるので馴染み深い)。美しい音楽に泣くことさえあるんだ!

ウルトラマン総音楽集

ウルトラマン総音楽集

あと、『ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃』の音楽が耳に心地良いと思った諸君、映画本編いってみよう。誤解を恐れず言えば、『チャージマン研!』に匹敵する内容といえる。映像使い回しが多い点含めて。

恐怖!ひばり児童合唱団の歌唱と交響組曲『チャージマン研!』

よく、こういう音楽を褒める際に「サントラを聴いて映像がすぐに思い浮かぶ」といった表現があるが、本編だけでなく、ネタやMADまで垂れ流しになるような音楽は、なかなかない。各人に思い思いの『チャージマン研!』が上映されていただろうが、その始原として音楽の個性を改めて思い知らされた。専門的なことはともかく、再現度に途中吹き出しそうになった。

ひばり児童合唱団に突撃インタビューを敢行するなんて、あの司会者、頭がお詳しいぜ。
そう言えば、今回の司会者、ヒゲに眼鏡・・・普段の日本人作曲家のコンサートではアナウンス含めて、今回ほどグダグダではないはずなのに。殺人レコードのくだりも異様にノリが良かったし、もしや人間ロボットになったのでは? そうか、頭の中に爆弾が*2

勝利!第2部【ライブシネマコンサート形式】

日本でもライブシネマコンサートは盛んになってきており、とりわけ特撮やアニメは音楽が映像に寄与することが多く、強烈な印象を与えるため人気もある。個人的に思いつくのは『ゴジラ』(1954)や『ガールズ&パンツァー劇場版』だろうか。自分の好きな作品並べただけだろって? うん、大好きSA!

タイミングや音の頭出しだけでも難しそうなのに、とんでもねえ作品で演奏するオーケストラ・トリプティークに感服。現代音楽で見かける特殊奏法(肘で弾く)を使ってまで再現された、第45話「鳩時計が3時を指したら」のピアノ練習曲が出色の出来栄え。他にも第31話のオッフェンバック:天国と地獄の演奏を補完しており、その様はまさに頭狂交響楽団。

そして、まだまだ500年先には追いつかないが、未来の楽器ヴィデオロンで第35話「頭の中にダイナマイト」冒頭の恐竜の声を代替していて苦笑。・・・チェ、ゴジラとガメラだったのに。

ばかでかいスクリーンで観る傑作群の見所は、これ以上私がグダグダ書かなくとも、わかるだろう?

ちなみに私が好きな話は、第37話「ハイジャックをやっつけろ!」なんDA。乗員全員ジュラル星人の仕込みなんて、まるで映画『ダークナイト』のようではありませんか。・・・今度という今度は許されないかも知れん。

アンコールでもう一度ひばり児童合唱団の歌唱を聴き、指揮者のたなびでチャージングGOと主題歌を合唱して、撮影可な殺人レコードで悶ながら終演。ロビーでも殺人レコードに見送られ退場。派手にやるじゃねえか。


終わりに:明日も楽しい 事がありそうだ

オーケストラ・トリプティークの録音・演奏の感想を書いた時は、今後の演奏活動で期待することで締めくくっているのだが、まさかこんな記事でも書いてあるとは夢にも思うまい。

日本人作曲家を網羅する勢いでコンサートを開いているので、今回の企画絡みで思いつくとしたら小川寛興なんてどうか。『仮面の忍者赤影』ね。こういうときに『交響曲 日本の城』なんて背伸びして言わないのが、かわいい奴ら。

後は宮内國郎・ウルトラシリーズときたら、冬木透の名前が浮かぶ。ただ、セブンはやり尽くされている感もあるので、それ以外の、敵も味方もジュラル星人より極悪なウルトラマンA辺りを取り上げて欲しい気がする。

そうそう、『オール怪獣大進撃』で思い出したが、真鍋理一郎が音楽を担当したゴジラ作品の演奏はやっていないのでは。『ゴジラ対ヘドラ』のライブシネマコンサートなんて、正直観たい。工場廃液繋がりだね。
とまあ妄言はここまでにして、今後も大いに期待。


(2018/3/5追記)
3/4のニコニコ生放送でこんなコンサートの様子が配信された。
配信用に編集された内容とのことだったが、コンサートの全容が余す所なく楽しめる、ミリキ的なもの。
コンサートのライブ音源も販売して欲しいものだ。ネネ、いいだろう?

そしてさらにコンサート第2弾(2018/10/8(祝)・渋谷区文化総合センター大和田)が開催されるとのこと。
この発表が、わしの長年の夢だった。

よし、秒読み開始!

*1:こういうコンサートや企画の記事を書く際は、取り上げられた作家・作品を主眼として、その上で関係者皆様への感謝もあり、このように表記はしないのですが、このネタをやりたいがために名前を出したこと、お許しください!

*2:おそらく爆弾ではなく、黛敏郎や芥川也寸志、松村禎三の音楽諸々が詰まっていると思われます。その他一切のことはわかりません! ・・・本当にお許しください!

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